家庭の医学   K-013   クーラーの使用法  家庭医学Top へ戻る
 
 連日、全国各地から猛暑が伝えられています。 電力会社の電力使用量も増加しているようです。
 
 暑い日が続くようになって、小さな子供がいるとク−ラ−の使用に悩まれることがあるでしょう。
 
 冷房なしで気持ちよく過ごせるなら、使用しない方が良いことは当然です。 しかし都会の暑さでは、部屋の温度も30度をこすことがしばしばです。 このような時には使用しない方が酷です。
 
 クーラーの使用には反対しませんが、室温には注意してください。 大半は冷やしすぎの様です。 よく聞くことですが、父親が過度の冷房を望んでいるようです。 他の目的には子供のためと云いながら、冷房の使用ではわがままなようです。
 
 使用方法としてはよく云われる、室温は27度以下にはしないこと。外気温との差は5度以内にする。 一応妥当な配慮でしょう。 ただし長時間おる部屋の場合は 28 度以下は子供には適しません。
 
 ク−ラ−の風向きで身体に感じる温度は場所で異なります。小児には風は直接当たらないようにして下さい。
 
 乳幼児ならク−ラ−を設置した部屋の隣部屋、窓を開けて外気とミックスして冷気を和らげる配慮も必要でしょう。
 
 日中とちがい睡眠中は冷却は健康に良くありません。 子供は暑い時間帯にフトンから出て寝込みます。 冷房がきいて身体を冷やしすぎ風邪、腹痛、謳吐の原因になります。ク−ラ−の温度自動設定をするなら30度以下にはしないで下さい。
 
 27度以下に冷房された部屋に長時間いると、子供は体温を一定に保つ機能が一時麻痺するようです。  この時に熱い場所 (暑い部屋・戸外) に移動すると、環境温度の影響で正常な体温を越えて高温になります。  いわゆる夏期熱の状態になります。
 
 夏季熱が予想された時は,水分の補給を十分にして風通しを良くした場所で様子を観察してください。 体温が38度を超えている時は短時間クーラーの部屋に入れ,体温が下降し始めればクーラーを弱くしてください。
 
 父親が冷房を好むのも会社での過度な冷房の為に体温をコントロ−ルする機能に軽い麻痺が起こり、適度な室温を正常に感じられないためです。

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