家庭の医学  K-011   掃除の仕方・掃除機  家庭医学Top へ戻る
 
 小児喘息、アトピ−性皮膚炎など、アレルギ−性の病気の原因に家のほこり、ダニが挙げられます。 予防に家の掃除をこまめにやるように云われています。 しかし、掃除のやり方でもう少し注意して欲しいことがあります。 
 
 掃除機はホ−スから空気とゴミを吸い込みますが、必ず本体の後面に空気の排出口があります。 前方でホ−スからほこりは活きよいよく吸い込まれますが、後ろから吐き出す風がほこりを舞あげています。 このほこりが床面に落ち着くには数時間かかりますから、今回の掃除では吸い取れません。 「ダニパックを使用しています」  との宣伝文句の落とし穴です。 舞いあげたほこりもダニも掃除機では吸い取れていないのです。
 
 掃除機を使用しての掃除は幼稚園・小学生なら登園・登校してすぐにやって下さい。 子供が帰宅する前にテ−ブル、イス等の水拭きの出来る箇所は水拭きをして下さい。 
 
 自宅に乳幼児のいる家庭なら幼児を掃除機を使用する部屋から離し、掃除が終われば早くに散歩、買い物に出かける配慮が必要でしょう。 ホコリが舞い上がっている間は離れて欲しいのです。
 
 寝室にフトンを敷くのも早い時間が良いでしょう。 敷く時には必ずほこりを舞い上がらせます。 出来るだけほこりが下に落ち着いてから子供を寝かせることが必要です。
 
 タナの上、サンの上等、普段は掃除をしないところは週に一回以上は水拭きが必要でしょう。 掃除はこまめにしても、水拭きは少なくはありませんか。
 
 ダニパック、防ダニ製品の宣伝文句には落とし穴があることを知って下さい。
 
 最近は循環式として空気の流れを排出しない形式の掃除機も販売されています。 しかし,旧式も多数使用されていますので,注意を促す意味で書きました。

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