育児の広場     I-302   子供を保護者の方針で育てる   育児Top へ戻る

 

 我が子の成長結果を見て、 「子供をコントロール出来ない」・「子供が親の気持ちを察してくれない」 との不満とも云える言葉を聞きます。 

 他の記事で 『“ワガママ”・“ゴネ得” をさせない育児が必要です。』 と書きました。 言い換えれば、『子供を保護者の意のままに育てることも可能』 と云えます。

 この対比として一例を紹介します。

 皆さんの近隣の開業医師の家族構成を知られる機会は有るでしょう。 世襲で継続する開業医療機関を知っておられるでしょう。 世襲への意見・批判・抗弁する記事ではありません。

 医師が我が子を世襲医師に育てたいと望むなら、多くの場合に目的を果たしています。 子供の希望・意識を小さな枠に閉じこめた育児 (他人が見れば) を実行した結果です。 保護者の意のままに育児が可能な一例です。  

 保護者の意向・育児方針・子供の誘導・子供への強制、子供の育児の関連として読んでください。 医師家族への批判ではありません。

 話題にされる ‘政治家の世襲’ ・ ‘歌舞伎・古典芸能の世襲’ と ‘医師の世襲’ は異なる努力が必要です。 古典芸能の場合には資格試験は存在しません。 幼少時から遊びの時間を少なくして、芸の取得と充実に努力させる育児が続けられた結果です。  跡継ぎする子供から見れば、遊び時間が奪われた結果でもあります。

 政治家の世襲では国家試験による資格取得は必要有りません。 30才台まで会社員を経験しても世襲は可能です。  それでも、“気配り” をたたき込む育児はされたでしょう。

 医師の場合には六年間の大学教育と国家試験の合格が必要条件になります。 医学系大学合格には就学前後からの長年の教育に目的を限って進ませる必要があります。 途中からの進路変更には高いハードルがあります。 

 この様な世襲をゴールにすると、子供の意見・志望・生涯計画を限定した育児が必要となります。 子供の人権を考慮すれば、人権を無視すると批判される育児がされています。

 育児のスタートから保護者の意のままに実行した結果として医学部合格に届きます。

 「子供をコントロール出来ない」・「子供は親の気持ちを察してくれない」  との不満とも云える言葉を聞きます。 自身の出発時点から採用した育児方針と、経過を振り返ってください。

 書きました例の育児が良い育児か、子どもの希望を最優先するかは個々の保護者が決められる事です。 

 しかし、保護者は子供をコントロール出来ることを念頭に残してください。

 子供の育児の結果は保護者の責任と云われる根拠でもあります。

 子供の希望を最小に押さえた育児が目的獲得に働いた例です。 此処までに極端な育児を奨めることはしませんが、“ワガママ” ・ “ゴネ得” をさせない育児が必要と提案する根拠でもあります。

 この一文を育児スタートに読んで欲しいと望みます。

追補 一例として書きました事項には当事者からの批判も有るでしょう。 この記事の内容と照らして意を汲んでください。

 極端な意見と映るでしょうが、保護者の可塑性を説明する意見として読んでください。

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