育児の広場     I-202   発達スピードの不具合   育児Top へ戻る
 
 乳児の運動発達と知的発達は車の両輪です。 同じスピードで回転する時、一直線を進みます。 片方の回転が遅くなると進行方向が曲がるでしょう。 回転を同じにすれば、不安を感じない育児が出来ます。
 
 乳児の発達の中で移動運動の始まりは “寝返り” と考えられます。 この “寝返り” は本人の 「動きたい」 との意識から自発的に行われる運動です。 
 
 “寝返り” の前に獲得する “首座り” も物体を正中に正面から見ようとする意識は作用しているでしょうが、「動きたい」 との意識に比べれば弱いでしょう。
 
 “寝返り” の次の移動として “這って移動” が目標となります。 “這って移動” のグループには “四つ這い” と他の類型が含まれます。 このグループの中で効率が良く早い移動として  “四つ這い移動” が最適です。
 
 移動運動は 「動きたい」 との意識に伴って誘発されますが、“四つ這い” 迄の発達に問題が有りますとスムースな移動運動の獲得へ進みません。
 
 運動発達か知的発達のいずれかに問題が起こると、回転の不具合が起こり進行方向が曲がる事になります。 
 
 運動発達に病的な異常は無いが、育児の影響で発達に遅れが起こっている時の説明です。 知的発達には遅滞・異常が無いこととして説明を続けます。
 
 六ヶ月頃に完成する “手支持” 迄の発達に不具合・遅れが生じますと、知的には六ヶ月相当に成育した乳児には車の両輪の回転が異なった状態となります。 ここから標準と考えるコースからはずれ始めます。
 
 知的欲求として 「離れた場所にあるオモチャに興味を覚えた。取りに行きたい。」 を覚えますが、運動面の発達が遅れていると  「変な移動法でも良いだろう」 として ‘ずり這い’ でトライすることになります。 この安易な代替えが身に付いてしまうのです。
 
 このHPでは運動発達を標準のコースで、標準のスピードで進む育児を進め手欲しいと願って多くの注文を書き続けています。   
 
 運動発達を説明しているコーナーの [育児のアドバイス] を読んでください。

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