育児の広場  I-103    誤った “お座り” の評価から起こる問題   育児Top へ戻る
 
 このHPの解説では 『お座りの獲得は10ヶ月頃』 と説明しています。
 
 他の解説では 「お座りの獲得は6ヶ月頃」 と説明しています。
 
 この違いは “お座り” を乳児の自発的運動で評価するか、援助されて似た姿勢が観察出来るかを評価する違いです。
 
 
 後者の判断が採用されると困った状況が起こります。
 
 「六ヶ月になればお座りが出来ないと発達が遅れている」 と誤解されて、我が子に ‘お座り姿勢’ を強制する保護者を多くしています。
 
 フトンで周囲を囲ってお座りの持続を試み、脊柱に余分な付加をかけています。 イスに座らせる無駄な努力もされています。 乳児には害のある努力を助長しているのです。
 
 自然な獲得でない座位の強制は、後に続く ‘四つ這い’ にも影響します。 正しい ‘四つ這い’ が完成出来ず、変な移動法を習得します。
 
 “寝返り”・“立ち上がり”・“伝い歩き”・“独り歩き”、発達の指標される 他の運動全てが自発的に出ることを評価しているのに、“お座り”だけが受動運動を評価する間違いを知ってください。
 
 これは医療者間で討議すべき問題ですが、結論を待っては遅れます。 保護者は有効な意見で育児をしてください。
 

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