運動発達の説明では、首座り・寝返り・四つ這い等の獲得が話されます。 この様な通過点を発達の マイルストーン
と呼ばれます。 発達では、このマイルストーン獲得の順にも、獲得の内容 (似たものではない)
にも、そして全てを獲得する標準が必要です。
御陵に出かける機会があります。 230段の石段があります。 23段の階段に続いて一段の奥行きの四倍の平坦部 (休憩場所)
が設けられ、この組み合わせが10回も繰り返す構造です。
平坦部を発達の マイルストーン と考え、石段を平坦部に達するための要素と考えてください。 “首座り” の マイルストーン
に達するために、骨の強化・首周辺にある筋肉の強化・靱帯の強化が要素と考えられます。
各要素を積み上げて “首座り”
を獲得すると、しばらくはこの姿勢を成熟させる為に時間を費やします。 階段の平坦部です。 しばらくの成熟期間を過ぎると次の要素を獲得する石段を登ります。
この繰り返しで歩行の獲得へ進みます。
このたとえ話から各種の マイルストーン
を獲得するのには、全ての石段と平坦部を順次に経過する必要性を理解出来るでしょう。
飛び越えての昇段は乳児には不可能です。 このたとえ話と誕生から一年間の発達経過を重ねてください。
このHP
では、標準のルートを標準のスピードで進ませるのが最善と説明しています。 標準でないルートは階段横の崖部に相当するでしょう。 早いスピードは駆け足で登り始めて途中で息切れするのに当たるでしょう。