育児の広場     I-089   完全母乳に警鐘   育児Top へ戻る
 
 母乳だけに頼る育児に注意を促す記事を呼んだことがありました。 (朝日新聞08/06/03 朝刊 関西版)
 
 “「完全母乳」 は量に注意” とのタイトルでした。 記事の要旨を紹介しておきます。 要約の文責は当HPにあります。
 
 母乳だけで育児を進め、母乳量の不足が起こり、この為に低血糖を起こして脳障害を引き起こした赤ちゃんが入院治療されたとの報告です。 重症の低血糖になると、25〜50%の乳児で神経学的障害を残します。
 
 母乳に限っての育児が原因でなく、一部で母乳不足が伴って低血糖を起こす母子への警鐘です。
 
 この記事では、母乳育児推進のために推奨されている “カンガールケア” についても事故報告があったと注意喚起がされていました。
 
 これが記事の大略です。 正確な内容は記事を読んでください。
 
 記事にも書かれていましたが、母乳を大切にする考え方への反対意見ではありません。 “母乳育児”・“カンガールケア” の批判ではありません。
 
“母乳only” とする偏重した方針でなく、“臨機応変” とする柔軟な方針での育児を進めて欲しいとの意見です。 
 
“母乳only” にこだわり、乳児の成長に影響が及んだ時に人工乳追加への転換時期を失した保護者に出会ってきました。
 
 小児科医の全ては母乳の良さを理解しています。 それでも、人工乳を追加するのが必要と思える場面も多く経験しています。 人工乳の追加を勧める小児科医の意見も聞いて良き育児に取り組んでください。
 
 メーカー製粉乳の哺乳を否定する意見をネットで見受けました。 凝り固まった考え方でなく、柔軟な考え方は他の場面でも必要です。  

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