育児の広場 | I-065 | 育児指導・育児情報への批判の批判 | 育児Top へ戻る |
育児指導・育児情報についての批判を良く耳にします。眼にします。
批判の理由は育児について ‘ダメ’ が多くある。 杓子定規になりベビーの個人差を無視した内容に偏るとの立場からされています。
この様な情報に惑わされて母親に混乱をもたらすとも指摘しています。 育児マニュアルの廃棄を勧めています。
育児マニュアルに惑わされると主張される保護者に尋ねます。 「マニュアルなし、指導無しで育児が続けられますか」、「自己判断だけで育児をする自信はありますか」
自信のある人にはマニュアル・育児指導は必要が無いのですから、批判をされる必要も無いでしょう。
マニュアル・育児指導は必要と云われる方に向けて書きます。 育児書と云われるマニュアル・マスコミ等に書かれる情報と、個別を対象としての指導を別個に考えましょう。
乳児から幼児期へと成長する、育てるについて、一つのモデルとしての情報が提供されることは誤りではないでしょう。
ベビーの個人差を全て網羅しょうとすれば、解説書は何万種類を用意しても自身に該当する解説書には出会えないはずです。
標準モデルとして紹介される解説の狭さは仕方ないものと考えて下さい。
‘標準モデル’ としての認識が出来ないのは読者の側の問題です。
解説書の内容ではなく、読者の読み方に原因がありませんか。
読み手が解説書の限界・制約を受け入れないなら、良く書かれたマニュアルでも廃棄するしかないでしょう。
標準モデルを狭くとらえ、標準からのズレを病的・異常と解説するマニュアルは廃棄が当然です。
乳児の発達で‘首すわり’、‘寝返り’ 等の獲得時期に関する小児科医向けの教科書には幅広い時期が明記され、健康乳児の95% が獲得できる月数で表示されます。
家庭医学書等で簡略に記載される場合は、標準としてワンポイントで時期を記載しています。 幅で解説はされていません。
個別指導に際しては、個々のベビーに合わせた指導が当然です。
ベビーの個人差を無視する指導は誤りでしょう。 標準モデルに捕らわれた指導しか出来ない場合は指導者に問題があるでしょう。
読み方を誤っている読者にも、個人差を許容できない指導者にも賛成できません。
この結論と共に、マニュアルの全てを認めない指摘・育児指導の全てを認めない評論にも同調出来ません。
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