育児の広場   I-064   幼児の読書   育児Top へ戻る
 
 幼児期に情緒面の成熟に、本の読み聞かせが重要なことには異論がありません。
 
 読み聞かせの時期を過ぎると、一人で絵本を見る (読む) も重要な経験です。
 
 しかし、最近の育児の場面で絵本を見ている情景を観察しますと、絵本を見る時の姿勢・絵本と眼の距離に配慮されているようには思えません。
 
 絵本と眼の距離が近すぎます。
 
 寝ころんで顔を絵本に近づけての読書スタイルです。
 
 寝ころんで読むことに直接の反対ではありませんが、幼児の上肢の支持機能が弱いため、自然に絵本と眼が近づきます。 この姿勢での読書には賛成出来ません。
 
 このような読書習慣が近視の原因になります。
 
 私の診察室では 「幼児の読書には反対します」  と云うほどです。
 
 読書の効用は大きなものですが、今の読書スタイルを見ますと  “読書の弊害”  を叫びたくなります。

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