育児の広場  I-062   肉が飲み込めない幼児   育児Top へ戻る
 
 「硬い食品を飲み込めません」・「肉が飲み込めません」 との相談が何回も寄せられます。
 
 ‘飲み込みが巧く出来ない’ を心配されています。 ‘飲み込み’ に原因がある場合もありますが、‘咀嚼’ ・口で咬み続けることが巧く出来ないことに原因がある方が多いようです。
 
 “かみ砕かずに飲み込む” 食事法は誤りです。
 
 ‘咬むことが巧く出来ない’ のは、離乳食の進め方・当時に用意した食事に原因があったと考えます。
 
 この様な悩みの予防に離乳食を再検討してください。
 
 離乳食は大胆に硬めに進めてください。 下痢を恐れて、軟らか過ぎる食品を続けることには賛成出来ません。
 
 良い例えではありませんが、診察室では「小鳥のスリエを作らないように」 と表現しています。
 
 勿論、スタートは流動食ですが、完了時点では小児食 (成人食と考えてください) の硬さにしなくてはなりません。
 
 ‘軟らかすぎる’  の次は  ‘小さく刻みすぎ’  です。
 
 野菜でも、皆さんが考えるよりは大きめに刻んで、‘噛む行為’ の予備運動を経験させる必要があります。
 
 歯が生えそろっていない乳児に ‘かみ砕く行為’ は不可能としても  ‘噛む行為’ の予備練習が必要です。
 
 幼稚園・小学校年代で、「食事のスピードが遅い」 等、集団生活が始まって相談を受けます。
 
 これも‘噛む’・‘飲み込む’ が巧く出来ない事に原因がある場合も考えられます。 予防が最善の方法です。
 

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