育児の広場  I-053   揺さぶられっ子症候群   育児Top へ戻る
 
 母子手帳が改訂され揺さぶられっ子症候群についての警告文が記入されています。 ‘揺さぶられっ子症候群’ と言う用語は新聞・育児雑誌等で知られているでしょう。
 
 赤ちゃんを揺さぶることで、頭蓋内で骨と脳の間の血管が切れ、脳内出血を起こし重篤な障害を残します。 事故直後に死亡することもあります。
 
 事故直後の症状は昏睡、嘔吐、痙攣です。
 
 乳児の首の筋肉は頭を完全に支えるには十分な成熟が終わっていないために起こります。
 
 海外では ‘幼児虐待’ で起こることが多いとされますが、日本では無理解・無知により引き起こされる例も多いようです。
 
 どちらにしても過激な力が加わって起こります。 10ヶ月以上に成長した乳児に常識の範囲であやして起こることはありません。
 
 若い両親は乳児の頭は早くから安定していると誤解しているようです。
 
 ‘ゆさぶり’ も問題ですが、抱き方にも危険を感じます。
 
 四ヶ月未満の乳児を抱く時は横抱きにして首はしっかりと支えることです。
 
 四ヶ月未満の乳児を ‘だっこバンド’ に入れて、母親は両手に荷物を持っている光景を見かけますが、これも止めてください。
 
 乳児の頭は完全に後屈してくびの筋肉に異常な力が加わっています。  

 保育所への送迎に自転車を利用される保護者は多いようです。

 迎えの時には特別の注意をしてください。 帰宅時には、幼児は疲れているようで、居眠りで保護者の後ろに乗せられている光景を見かけます。

 幼児の頭は、左右に・前後に揺さぶられています。 保護者は気づかれないのか、スピードが上がっている光景にも出会います。

 “揺さぶられっ子症候群” ・ “むちうち” と同じ危険を感じます。

 後部にも注意を払った自転車送迎に務めてください。

 

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一歳前後までは首に急激な力が加わっても****
 
すってしまうのが原因だ。SBSの多くは死亡したり、脳障害を負ったりする。米国では虐待のひとつとされているが、日本ではまだまだ知られているとは言えず、潜在的な被害は少なくないようだ。米国のSBSの実態を見て歩いた。
 
 赤ちゃんは首の筋肉が弱い。揺すられると脳が動き、頭がい骨と脳の間の静脈が切れ、脳内出血や硬膜下血腫などが起きる。目が見えなくなったり、脳障害が残ったりするほか、最悪の場合は死亡する。症状としては、けいれん、呼吸困難、昏睡(こんすい)、おう吐などを伴うという。
 
 SBSは多くは1歳までに起こり、約4分の1は死亡し、助かっても約半数は障害が残るという。米国内でのSBSによる死亡は年1000〜1400人にのぼると推計する。米ユタ州の子ども虐待防止センターの調査では、赤ちゃんを揺さぶった人の約7割は父親や継父など男性だった。
 大阪船員保険病院の平田良・小児科部長は「小児科医の間でも一部にしか知られていない」という。首がすわる3カ月までは「高い、高い」も危険だ。
「母親学級や乳児検診のときや、産院や出産する病院で両親に情報提供するこ
とが大切だ」と話している。(18:40)
 
 「揺さぶられっこ症候群」(Shaken Baby Syndrome=SBS)が、米国で大きな問題になっている。