育児の広場  I-050   臍の異常 (新生児,乳児期)   育児Top へ戻る
 
  「産院からの退院後に臍帯がなかなか落ちない」,「臍に赤い腫れ物が見える」,「乾燥せずに分泌物がある」等,この時期の臍に関する訴えはよく聞かれます。
 
 多くの新生児は退院時には臍はガーゼに巻かれて,脱落前の状態です。 多くの新生児では二週間程で脱落します。脱落までの処置については産婦人科医の指導に従ってください。
 
 脱落後に,にじむ程度の出血は消毒だけで十分です。
 
 脱落後に「臍に赤い腫れ物が見える」,「乾燥せずに分泌物がある」の症状が見られることがあります。
 
 前者は‘臍肉芽’と言われるものです。 これについては産婦人科医・小児科医の処置が必要ですから,早期に受診してください。 後者は脱落直後の正常な経過による場合と細菌感染が原因している場合があります。
 
 臍周辺部にまで発赤があったり,この部に触れると痛みを訴える時は,感染が進行していますから早急な受診が必要です。
 
 大半は家庭の処置で治療出来ます。 処置は一日に 5〜6 回・消毒用アルコールで消毒してください。 消毒は綿棒にアルコールを十分に浸して臍の底部まで行ってください。
 
 この消毒と乾燥に配慮してください。 3〜4 日間の処置で効果がない時は受診が必要です。
 
 抗生物質軟膏は医師が必要とする時もありますが,原則的には軟膏塗布は賛成出来ません。
 
 乾燥させる目的でパウダーを使用される光景も見かけますが,軟膏・パウダーは乾燥を妨げます。
 
 新生時期を過ぎた乳児で,時々「臍が赤くなった」,「痛がる」,「ジメジメしている」と言われることがあります。 これらは臍部の不潔による場合が大半ですから,アルコール消毒で処置してください。
 
  『臍に触れてはいけない』と言われることもありますが,普段から清潔にすることは必要です。 ゴミ等があれば消毒アルコールを浸した綿棒で取り除くことが必要です。
  

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