育児の広場  I-049   テレビ・ビデオで母親の代理は不可能   育児Top へ戻る
 
 幼児の守にビデオで母親の代わりをさせている話をよく聞きます。 家事仕事をしていて手が離せないから,ビデオを見せておくとの話です。
 
 テレビ・ビデオの全てが悪いとの主張ではありません。
 
 母親と一緒に見るビデオは楽しいでしょう。
 
 絵本を例にすると,最初から一人で見せれば絵本の楽しさ・効果が十分に引き出せません。 一緒に見る機会を最初に持つと,幼児にしても絵本の楽しさが判るはずです。
 
 絵本は読み聞かせる時に,効用が発揮されます。
 
 絵本を見るときの幼児の行動を観察してください。 各頁の絵を見るのに所要時間はバラバラです。
 
 順番に頁をめくるのでなく,順番は行ったり来たりです。 興味のある頁に長い時間を使い,興味のもてないページはとばして行きます。 
 
 ビデオは同一速度で進行するだけです。 新幹線の窓から見る風景は一瞬の連続で脳裏に強く残りません。 画一的な進行に,幼児の理解力でついて行けない状況は、新幹線の例と同様と知ってください。
 
 ビデオの全てが悪いとは言いません。 活用方法で評価すべきでしょう。
 
 幼児期の理解度は個々で大きく変わります。
 
 違う角度から指摘しましょう。 皆さんは家事仕事と遊ばせるを同時進行させるテクニックを活用されていません。 乳幼児は傍に保護者が居るだけでも満足できます。 傍らで家事仕事を進めたり、ママとパパが談笑していれば、傍らでオモチャで遊び・絵本で遊べます。 逆に過度のお節介が無くて自由時間を楽しむかもしれません。
 
 家事仕事をしている時に好みの絵本を渡したり,お気に入りのオモチャを渡しておき,時々声をかけるだけで充分 ‘母親と一緒’ を楽しむはずです。
 
 ‘母親と一緒’ の効用を考えて欲しいとおもいます。

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