育児の広場  I-033   夜間に大声を出す   育児Top へ戻る
 
 “寝ぼけます” と同様に,小児科では時々相談されます。
 一般には,『病気として考えることではなく,時間が経過すれば消えてゆくでしょう』と,説明されています。
 
 しかし,ここで対処を中断するのは早計と考えます。 一部では,子供の内面を検討しておくべきと考えています。 ここに最近の子供問題の片鱗を感じております。
 
 少子化の社会で,我が子を良い子に育てたいとの保護者の期待が一,二名の子供に集中されます。
 
 日中の・周囲からの期待から夜間にも開放されない状況は,寝ぼけに通じると考えます。 甘やかし・過保護ともみられ育児環境を作る一方で,年齢にふさわしくない独立を求められていることもあります。
 
 甘やかしている反面,子供の側からの甘えたい気持ちを受け入れる状態を作れない保護者も多くなったようです。  甘やかせて自由奔放に育った子供の欲求を受け入れられないようです。
 
 日中のストレスの発散として,夜間の異常な行動に破裂していると察して欲しいのです。
 

 寝ぼけることは子供でよく起こることで,病気・異常と決めつける問題ではありませんが,回数が多く有れば状況を判断してやる事も必要でしょう。

 
 保護者も経験していませんか。 悩み事で熟睡出来ず大声を出したくなる衝動。 成人なら抑制出来ますが子供では行動に移ります。
 
 他にも検討して欲しい課題は有ります。
 〇 保護者の生活リズムを基にした育児で乳幼児の生活リズムを夜間型に強制した育児
 〇 夕食以降の興奮を多くした育児。
 

 要点は ‘子供への心理的負担について’ と ‘子供の生活リズムの破壊’ についての再検討です。

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