育児の広場  I-026  乳児の身長・体重の増加について   育児Top へ戻る
 
 よく “標準の成長から遅れて心配です” との相談を受けます。
 
 標準について誤解があり,この “標準”  に惑わされないようにしてください。
 
 今回は ‘標準’ について考えましょう。
 
 母子手帳・育児書に体重・身長の増加曲線が書かれています。 ここには上下に幅を持って書かれています。
 
 簡単に表現すると、100人の中で増加の少ない5人の乳児をのぞいた平均値と、最大・最小の値がグラフに表されています。 表し方が異なる場合もあります。
 
 平均値より少ないことを気にすることは誤りです。 最大・最小の幅に含まれていれば一安心です。
 
 もう一つ、最小よりも低い場合も異常と即断しないでください。
 
 毎月の計測値をグラフに書き込み、低値の曲線と平行して増加をしていれば病気を心配する必要はありません。
 
 低値の曲線と差が大きくなるようであれば小児科医に相談してください。
 
 数値に拘った育児には反対です。
 
 臨機応変に参考にする程度に増加曲線を見てください。
 
 保健所で数値を重視した指導を批判されますが,受け取り側にも‘おうようさ’を望みたいものです。

 ← ワイドモニターを使用の時   育児Top へ戻る  HPトップへ   子供の病気へ    家庭医学へ    運動発達へ