育児の広場  I-024  ワクチンの抗体価は低下します   育児Top へ戻る
育児024 ワクチン抗体価の低下
 トピックスの欄に、ポリオ生ワクチンの抗体力が低い事に関係する情報を掲載しています。 この原因はワクチンの効力に問題があったと推測されます。
 
 06年以降は予防接種法が改正され、麻疹ワクチンは生涯で二回接種する方針に変更されました。 これは、接種当初には十分な抗体が作られても、終生の免疫力が続かないためです。
 
 幼児・小児期に接種を受けて出来た抗体は徐々に効力は弱まります。 子供は成長の課程で病気に罹った患者と無意識にでも接触して、再度の接種を受けたと同じ効果で抗体が強められます。 つまり何回かの接種を繰り返していることになります。 予防するために最小の抗体が残っている時期に感染して、病気にはならないが予防接種を受けたことになるわけです。
 
 最近、予防接種を受ける人が大多数となって発病が少なく、再感染の機会が少なくなり、上に書きました追加接種の効果が減少して、再度の接種を受ける事を奨められる事も出てきました。
 
 勿論、医学の進歩でこのような環境でも終生続く抗体が作れるワクチンの開発は望まれますが、副作用を防ぐ事との兼ね合いを検討しての開発が必要になります。
 現在の医学では、使用されているワクチンで100% に抗体を作れない、永久抗体を作れないことで欠陥品と断じる事は出来ません。
 
 一度予防接種を受けていて抗体が有効に残っているかどうかが心配になれば医療機関に相談されれば検査で確認できます。
 
 抗体が低下して予防効果が無いと判断された時には、再度の接種は可能です。  ただし予報接種法では再度の接種についての規定はなく、自己判断の接種となり公費による救済の対象にはなりません。 医療機関でも責任は負えません。
 
 注 現在、麻疹ワクチンと風疹ワクチンは混合されて接種されます。
 注 流行性耳下腺炎は誤診も多く、抗体を持たない子供もおります。 上に説明した‘抗体の弱化’も起こります。

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