育児の広場  I-022  早い独り歩きを望まないでください。   育児Top へ戻る
 
 【運動発達のページ】では標準の発達チェック、寝返り・四つ這い・立ち上がりについて正常な順番を解説しています。 誤った順番を幼児に強制していることにも注意しています。 
 
 もう一つの注意点はこれらの姿勢の発達の早いことを喜ぶ風潮が強まっていますが、これも誤った希望です。
 
 経験して欲しいステップを飛び越すことも弊害があります。
 
 外見的な姿勢の発達には、体内の筋肉・靱帯・骨の発達が姿勢の進歩・成熟と平行しないと小児に・成人に成長してから体に無理が残ります。 例えば小学生時代の脊柱の曲がり・若年性の腰痛の一因と考えます。
 
 体内の構造の成熟にはヒト本来の必要期間が自然の摂理としてあります。
 
 最近の育児はこれを無視して外見的な姿勢の発達を早めるようになっています。 勿論、知らないままにやっていることもあります。
 
 乳児の姿勢発達のゴールは立つことにあります。これも9カ月で出来れば早いことと喜んでいます。 一人で手をはなして立てる能力は10カ月以上から14カ月もかかることもがあります。
 
 早くから物にもたれかからせて早く立たせようとする努力は乳児の発育に害であることを理解してください。

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