育児の広場  I-016  子供の社交性 と 母親の社交性   育児Top へ戻る
 
 最近、子供の言葉の発達遅延を含めて精神的成熟の遅れが目立ちます。 年令に応じた幼児としての社交性の未成熟、連携のまずさです。
 
 原因として少子化、遊び場の減少も大きいと考えられますが、母親の孤立志向も作用しているように思います。 ここで孤立志向と指摘しているのは、社会の多様化、生き方の多様化、価値観の多様化、趣味として選択できるもの、参加できるものが多くなり人との協調が軽視されるようになっていることを問題としています。
 
 孤立志向を言い換えれば自己主張を強くすることになるでしょう。 この様な生き方は間違いとは云えません。 
 
 女性の生き方として、、母親の生き方として自己に合わせて選択することは当然でしょう。 しかし、母親が孤立志向 (“孤立傾向になっている” と表現した方が適切かも知れません)  の結果として母親も他の母親との協調性、社交性が低下しています。
 
 ここで討議・再考して欲しいことは子供のために一時の努力を求めたいことです。 一時の方針転換を演技することです。
 
 大人はできあがっていますから、どのような性格でも生活は出来ます。 社会の荒波に耐えられます。 しかし幼児期のつまづきは大きな問題の原因にもなります。
 
 幼稚園で集団の遊びに参加できない、落ち着きがない、小学校でも集団の行動が苦手となり勉強の遅れが現れます。
 
 母親の孤立志向は自己の生き方の主張であり、隣人の生き方に対する批判も強くなります。 それが為に、母親も志向するものが共有できる小グル−プ化する傾向になります。 母親のグル−プの中で子供が遊ばされる為に少子化で少ない子供のなかでさらに小さな子供のグル−プになります。
 
 子供の社交性をたかめる、協調性をたかめるために母親も多くの母親と交流し仲間、友人を多くにする努力が必要になります。
 
 子供を犠牲とする事件が多発しています。 幼児虐待も繰り返し報道されています。
 
 事件の土台・側面は報道でしか知り得ません。 その情報でも  ‘母親の孤立’ が云われることが多々あります。
 
 育児には父親も関与しています。 虐待等の事件は男性も起こしています。
 
 協調性・社交性は母親にだけ望まれることでなく、成人に望まれるものでしょう。

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