育児の広場  I-009  オモチャは多すぎませんか。  育児に適したものを選んでいますか。   育児Top へ戻る
 
 最近子供に与えるオモチャが多すぎるようです。 そして選んでいるものも問題があるようです。
 
 オモチャの効用、オモチャを与える目的も色々な理由が語られ、まとめるのは難しいことですが、情操教育に必要な器具と表現すれば多くの人の見解を網羅するでしょう。
 
 幼児期に楽しく時間を過ごすための助けをしてくれる物、出来ることなら大人が・両親が望むような性格形成に役立ってほしい物としておきましょう。
 
 現代の両親が子供に与えているオモチャの数では、子供は一つ一つを堪能出来るまで遊べません。 次から次へと目移りして表面的に見て通るような遊び方になります。 根気よく一つの物に集中する気持ちを育てることにはなりません。
 
 選んでいるオモチャにしても情操教育には適していないと考えます。 幼児に‘蒐集’を教えることは不要です。 ‘蒐集癖’を身につけさせるには時期尚早であり誤りです。 上に指摘したことと同じで、一つの物を何回も堪能する機会を作って下さい。例えばテレビ漫画のキャラクタ−人形などは、短時間だけ空想の世界に子供を置いても、所詮は数を揃える対象にしかなりません。
 
 両親、祖父母の衝動でオモチャを与えるのではなく、計画をもって、理念をもって選べばそれだけの価値はある物です。
 
 今、家にあるオモチャが多いなら少しずつに限って月の単位で周期的に利用を回転させればよいでしょう。 
 
 集中心がない、落ち着きがない、・・・、そのような小言を子供の責任のように云う前に自分のやっていることを見直して下さい。 将来この様なことを云う前に一度考えて下さい。
 
 乳児期でもオモチャを多くすると発達を阻害する場合があります。
 
 ‘寝返り’・‘四つ這い’ は移動運動のステップです。
移動運動は遠くにある ‘物’ を手に取りたいとの欲望が勇気づけるものです。
 
 移動をせずに手に入れられるなら、移動する気持ちは起こりません。
 
 乳児期には二・三個のオモチャを見せるだけに限ってください。

 ← ワイドモニターを使用の時  育児Top へ戻る  HPトップへ   子供の病気へ    家庭医学へ    運動発達へ