育児の広場   I-007   赤ちゃんは泣かしましょう   育児Top へ戻る
 
 最近の育児を見ていますと、両親は泣かさないように最大限の努力をしているようです。
 
 育児で少し配慮して欲しいこと、これを実行して欲しいと伝えても 「赤ちゃんが泣くから止めました」。  赤ちゃんが泣くとすぐに抱いてあやします、よく泣くと育児が下手のように反省してしまう母親に出くわします。
 
 赤ちゃんはよく泣きます。 赤ちゃんが泣くのは不満を伝える手段に使っているとはよく云われます。 確かに不満を伝え、欲求不満を伝えていても時には、聞き置くと言った対応で我慢をさせることも必要だと考えます。  無視も必要と考えます。
 
 泣くのが全てに不満を伝えていると受け取っても、我慢を感じさせる努力も必要とを感じます。 泣くことは赤ちゃんの運動と受け取って放置も必要です。
 
 子どもが小学校を卒業する頃までに限っても、全てを自分の意のままにコントロ−ル出来るものではありません。 家庭内の制約、近隣での制約、幼稚園・学校の制約、これらに自分を律することが要求されるのが社会への参加でしょう。
 
 ある年令になって初めて自分を律することを要求されても戸惑うだけで方法を探せないでしょう。
 
 自分を律することを理解させる作業は誕生した日から始めるものと考えられます。 自分を律することを理解させることが躾だと考えてください。
 
 赤ちゃんの育児相談、健康診断で小児科医は身体と心の健全な発育に効果があると考えるアドバイスをしています。 これを煩わしいと考えたり、赤ちゃんが泣くから止めると云ったことは考え直して下さい。
 
 赤ちゃんに体験させようと始めてやらせる時に泣き出しても20-30秒は泣かせて下さい。 そして一度抱いて泣きやめさせ、再度同じ事を体験させます。 すぐに泣き出します。 ここでもう一度泣き止めさせて、もう一度体験させて、ここでの教育は終了です。 
 
 出来ることならこの一連の作業を同じ日にもう一度実行して下さい。 数日で本人も納得出来るものです。 おむつを汚している訴え等は処理しても、だだをこねているような場面では、上のような作業を実行して納得を経験させて欲しいと考えています。
 
 周辺にとけ込めない子ども、学級崩壊のような学校の問題、犯罪につながる青少年問題の一因は、子どもが自分を律することが出来ないことにあると考えています。

 

 ← ワイドモニターを使用の時  育児Top へ戻る  HPトップへ   子供の病気へ    家庭医学へ    運動発達へ