子供の病気      P-069   登園・登校で風邪をひきやすくなった   子供の病気Topへ
 
 四月の中旬には、幼稚園に入った幼児・新一年生が 「風邪をよくひくようになりました」 と云っての受診が多くなります。
 
 新入社員で五月病が囁かれますが、入園・入学で子供が病気になりやすい体質に変化したわけではありません。
 
 風邪の原因の大半はウィルスに因ります。 ウィルスの感染には免疫を作る効果もあります。
 
 子供が小さな社会を作っている時、そこに存在するウィルスによって ‘病気’ と云われる状態には至らない感染も繰り返されています。
 
 幼稚園・学校と言った大きな集団になると、今までに属した小さな集団には存在しなかった新しいウィルスに出会う機会が多くなります。
 
 我が子の入っていたグループと離れたグループのウィルスが異なっていたのです。
 
 免疫の出来ていないウィルスに感染して病気の状態になる事態も多くなります。
 
 一度の関門として経験させてください。
 
 この関門を通過して、新しい集団での健康体が作られます。
 
 四月・五月に病気が増えるのは当然として受け止めてください。
 
 しかし予防と対策も必要です。
 
 この時期には家庭生活で疲労を残さない配慮も必要です。
 
 ゴールデンウイークは新生活の疲労を解消させる休息タイムとして計画してください。
 
 入園・入学前の心構えとして書きました。
 
 予防注射についての準備も必要でしょう。
 
 麻疹・三種混合等の予防注射は幼児期に済まされているでしょう。
 
 水痘・流行性耳下腺炎の予防注射は保護者の任意に任されています。
 
 幼稚園ならこれらの感染による休園も問題は少ないでしょう。
 
 幼稚園年代なら自然感染も良いと考えます。
 
 学校になりますと、勉強の進度も関係して一週間・10日間の休みは勉強の進行に影響が残ります。
 
 入学に際しては、学校生活の継続も予防接種の可否判断材料に加えてください。

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