子供の病気      P-063   起立性調節障害   子供の病気Topへ
 
 立ちくらみ  めまい  おうき・嘔吐  動悸・息切れ  午前中の調子不良 これらの症状を学童に見受ける時に診断されます。
 
 家庭医学書でこの病名を知り、簡単な受診 (注−1参照) でこの病名を自己診断とされている事例を見受けます。
 
 これらの症状は中枢神経系の障害・胃腸障害・貧血・呼吸器系疾患にも見られます。
これらの明確な疾病・疾患が特定出来ない時に、一定の条件を満たしてこれらの症状を訴える子供に下す診断名です。 
 
 起立性調節障害には症状を軽減させる対症的な薬物療法は行いますが、原則的には治療を必要とせずに放置して自然緩解を期待するだけで十分です。
 
 何回かの発作は起こりますが、年の単位で消滅します。
 
 発病時に必要なことは原因疾患の有無を明らかにすることです。
 
 上にも書きましたが系統の異なる臓器での異変も予想されます。
 
 複数系統の精査には手順と時間が必要になります。
 
 短気に ‘起立性調節障害’ としての決着は控えてください。 保護者の自己判断は困ります。
 
 注−1 本文にも書いていますが、異なる系統の臓器機能の異変が原因になる場合、必要な検査を進める計画に待ちきれず、受診を中断されて、診察室で話題となった  ‘起立性調節障害’  を保護者が確定診断とされている事例を経験します。
 
 注−2 この病名を自己判断  (保護者で) される場合が多くあります。 他の病気でもインターネットの解説を根拠に自己判断される場合が多くなっていますが、この自己判断には危険があることも知ってください。  一度は受診して詳しい説明を受けて欲しいと考えます。

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