子供の病気      P-062   喘息性気管支炎    この病気は気管支喘息と異なる状況です   子供の病気Topへ
 
 ‘喘息’ と言う病気が正確には理解されていないようです。
 
 判ったつもりでも、咳が続くと不安から混乱されるようです。 「 喘息になったか 」 と不安を感じられるようです。
 
 喘息様気管支炎 ・ 喘息性気管支炎 ・ 気管支喘息 ・等々、喘息という二文字を含めた病名がしばしば使われるからでしょう。
 
 咳が長く続く、激しい咳が出る、ぜいぜいと喉を鳴らした状態が続けば、「喘息に罹ったようです」 と来院されます。
 
 患者・保護者の誤解と書きましたが、医者の説明にも誤解を作る原因があるようです。曖昧な説明がされているようです。
 
 他のページで、『気管支喘息に原則として咳は出ません』  と書きました。 これも曖昧な説明です。
 
 気管支喘息の発作時に咳のあることは医者は承知しています。 絶対に咳は出ませんと書けば誤りとの反論はあるはずで。
 
 ‘喘息’ も病名として使用されますが、本来は ‘気管支喘息’ と云うべきです。
 
 ‘喘息様気管支炎’ ・ ‘喘息性気管支炎’は ‘気管支炎’と診断される呼吸器系の感染症で喘息とは何の関係もありません。
 
 気管支炎に罹っている時に、喘息の症状である喘鳴 (ぜいぜい喉を鳴らす症状) が現れると、「 喘息の様な気管支炎 」と説明されました。 誤解の始まりです。
 
 ‘気管支喘息’は感染症でありません。 ‘気管支喘息’ に咳はありません。
 
 風邪・気管支炎で咳が続いても・激しくなっても ‘気管支喘息’ ではありません。
 
 ‘気管支喘息’  は喘鳴と呼吸困難が伴う病気です。
 
 ‘喘息’ も日常でしばしば使われますので、復活させます。
 
 基本を理解して、必要以上の不安感は持たないようにしてください。
 
 注 小児気管支喘息 と 喘息様気管支炎 の違いを理解して欲しいと考え、極端に分ける説明をしました。

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