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 “喘息” と言う病気に多くの誤解があるようです。
 
 “風邪” ・ “上気道感染症” ・ “気管支炎” と言う病名には共通点があり,感染症のグループに含められます。
 
 しかし “喘息” は異なるグループと理解してください。 感染症でありません。
 
 “風邪” のグループの病気には,多くの場合に ‘咳’ が伴います。
 
 喘息に ‘咳’ はありません。 喘息には ‘喘鳴’ と ‘呼吸困難’ が伴います。  (喘息に伴う ‘咳’ は二次的なものです。)
 
 咳の回数が多くなって喘息を考える人が多くありますが,これは間違いです。
 
 喘息は人に感染する病気ではありません。 
 
 “風邪” と言う診断は軽い病気として受け止められますが,“喘息” は難病とのイメージがあるようです。
 
 咳が続くと “喘息” を心配されて咳を止めることを強く望まれます。
 
 “風邪” ・ “上気道感染症” と思われる状態で “喘息” 用の薬剤治療を受けておられる事例に出会います。
 
 治療薬の選択は医師の仕事で患者・保護者の関与出来ない事項です。 しかし誤解をもとに,不安を強く訴える保護者・患者側にも考えて欲しい事態です。
 
   喘息と上気道感染症等の区別に極端な表現をしております。 医療サイドからは強い指摘も有るでしょう。 一般の方の理解を容易にと考えての解説です。

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