子供の病気  P-041    便秘と浣腸    乳児に限って   子供の病気Topへ
 
 便秘の定義は簡単に書けば @ 二日以上、排便がない A 堅いコロコロの便 B 排便の時に苦痛が伴う C 腹部の膨満がある となります。 付け加えて D「普段と変わった」で排便回数の減少が三日以上続くことです。
 
 この様な状態なら解消を努力する必要があります。 これらの症状があっても即座に異常・病気として受診する必要は無いでしょう。
 
 最初は自宅での対処から始めてください。
 
 ミルクだけで育児の時期とその後の時期に二分して説明します。
 
 ミルクだけで育児をしている場合、皆さんはミルクの量が少ない・水分摂取量が少なくて便秘になっていることに気付かれない例があります。 解決への努力はミルク・水分の増量です。
 
 離乳後期の乳児の場合には、固形物をノリ状にすりつぶしたり、野菜を細かく刻みすぎて繊維性の効果を少なくして便秘の原因にしています。 大胆に下痢になる方に離乳食を代えることで解消が期待出来ます。
 
 次の対策として浣腸です。 乳児の場合は綿棒浣腸が良い方法です。
 
 実施の時にはAの様な往復運動でなく、Bの様に肛門の内壁を刺激するように回転運動にしてください。
 
 幼児・子供の場合は食事に繊維質の材料を多く加える配慮が必要です。
 
 この様な努力をしても解消しない時には小児科ホームドクターに相談してください。 
 
 クスリの服用は医師の判断に拠りますが、可能な限り“薬剤の服用”は後の手段にする希望を伝えてください。 食事指導と綿棒浣腸の指導を先に希望してください。
 
 医療機関には乳幼児に使用できる、座薬タイプの浣腸剤があります。 薬剤服用以前に試すことが出来ます。
 
 保護者、主に母親(祖母も含め)に便秘がある場合は、全く気にしない場合もあります。 この為に自宅での浣腸実行も遅れて,便秘傾向が強まってからの相談になる事例もあります。 早期の対処にも留意してください。 
 

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