子供の病気  P-031   耳痛,耳だれ・耳漏   子供の病気Topへ
 
 耳痛,耳だれ・耳漏,このような症状は外耳炎・中耳炎の時に現れます。
 
 耳の炎症は眼の炎症と共に子供では風邪によく合併します。
 
 まれな事ですが耳痛は耳の外傷,髄膜炎の症状として現れることも有ります。
 
 @ 外傷で多いのは両親が耳掃除をした時に傷を付けることがあります。
 
 A 小さな兄弟が両親のマネをして幼児の耳掃除をしょうとして傷を付けることがまれにあります。
 
 B これもまれな事ですが髄膜炎の症状として現れます。 この場合は高熱等・風邪の症状と共に嘔吐・意識状態の変化で推測してください。
 
 Bが疑われる時、外傷が予想されて出血がある時,頭部打撲後の出血に際しては急いでの受診が必要でしょう。
 
 耳の外傷への治療は耳鼻科の受診が必要になります。 髄膜炎の診断・治療は小児科医が担当します。  頭部打撲後の処置については脳外科の診察が必要です。
 
 風邪に伴う単純な炎症の場合は救急のような急いでの受診は必要ないでしょう。 医療機関の診察時間まで待てるはずです。
 
 痛みに対して温湿布・冷湿布,どちらでも本人が満足している方法をされるのはかまいません。
 
 受診前に子供に痛み止めの薬を飲ませるのは感心しません。 薬で痛みを消して治癒したと誤解されては困ります。
 
 やむを得ず痛み止めを飲ませた時は必ず受診してください。
 
 風邪で治療中なら小児科医でも耳の診察は可能です。 耳鏡と言って耳の中を診察する道具を小児科医は用意しています。
 
 小児科の治療では済まされない時には,耳鼻科の受診を指示されるはずです。
 
 風邪の治療中と後の一週間は念のため耳掃除を避けてください。
 
 夏、水泳のシーズンには多い症状です。 水泳直後には綿棒で耳に入った水の除去は心がけてください。

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