子供の病気  P-026   異物誤飲  身の回りにある危険   子供の病気Topへ
 
‘タバコを食べました’、‘ボタンを飲み込みました’、‘洗剤を飲みました’ これらは小児科の外来ではよく聞く話です。
 
 よくある誤飲・誤食の対処法は家庭医学書・育児書に譲ります。
 
 近くに書物がなく、対処法が判らない時はホームドクターに電話連絡してください。 どのようにするかの指導を受けてください。
 
 ホームドクターに連絡が取れない時には救急に連絡してください。
 
 ホームドクターの指示が受けられない、救急出動が遅れる場合に限り、家庭医学書等の解説に従った対処を実行してください。
 
 直ちに吐かせるようにするのは良い方法ですが、ボタンのような固形物の場合に指を入れて吐かせようとする時に、逆に奥に押し込んだり、気管に押し込む危険もあります。 固形物の場合は逆さ吊りの方法にしてください。
 
 流動性の異物では気管に逆流させて洗浄が不可能になることもあります。 この場合の処置は救急の指示を待ってください。 化学薬剤についても、素人判断の先行は絶対に止めてください。
 
 ピーナッツ・豆の誤飲も時々あります。 父親がビールの相手に豆を食べていてテーブルの下に落とします。 食品であること、床を汚すこともないので後で始末することにして忘れて事故になりました。 レントゲン検査でも所在位置が判らず、処置に困る事があります。 数日間ぜんそく様の呼吸困難があり大病院耳鼻科の検査で気管にピーナッツが詰まっていたそうです。
 
 常識で危険が予想される物には注意しますが、豆のような食品に危険がよくあります。
 
 異物誤飲には注意が払われますが、幼児・小児は想像できないものが危険の原因になります。 
 
 例えば、首に巻いたマフラーが棒にひっかかり窒息の原因になることもあります。
 
 保護者としての配慮が色々な点で望まれます。

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