子宮頸がん 副作用調査の途中経過での再開に賛成できません

 マスコミのニュースでは、厚労省は子宮頸がんワクチン接種で発症した副作用の内、腕や足に痛みを訴えた患者の治療経過について公表しました。

 その内容の要点を書き出しました。
 ① 患者97人のうち半数(49名)は回復または症状が軽くなった。 48人は未回復または経過が不明だった。
 ② 専門医のいる医療施設を全国に17カ所整えており、専門家は 「早期の治療を受ければ、改善しやすい」 と指摘している。


 ① の説明で好転したとされる 49名の患者の中で “症状が軽くなった” と判定された患者が残っていて、該当者の治療満足度が明らかにされていません(全快ではありません)。 言い換えれば、未回復あるいは経過不明とされた 48名と加えて半数以上が完治していないと考えられます。
 ② この説明では、接種に際しての痛み発症については全国の拠点医療施設での治療が必要とされています。   日本全地域で 30分以内で通院できる数ではありません。 (過疎地域から拠点病院への通院には遠距離が予想されます。

 この二点を根拠に、子宮頸がんワクチンの接種奨励を再開する方針のようです。 

 該当する副作用患者97人の治療が満足できる状態に回復できても、再発を防止する手立てには言及されていません。

 今回の厚労省からの情報は「副作用の内、腕や足に痛みを訴えた患者の治療経過」と前提を置きながら、“痛み” に限っての経過だけで接種奨励再開の根拠に据えています。

 今までの報道によれば、全身の痛み・関節痛・歩行障害・不随意運動・めまい・けいれん・失神 等の症状も副作用として報告されています。

 専門家は報告されている症状の個々についてワクチン接種との因果関係は証明できていないと説明しています。 「因果関係が証明されていない」 と 「因果関係は存在しない」 は異なります。 無関係が証明されるまでは関係を疑って対処する必要が残ります。

 再開への条件として、① 今までに発症した患者の治療を優先して完治を得る。 ② 副作用と疑われる全ての症状を精査し、関連があると判断される状態・関連が疑われる状態の発症予防策を講じる。 この二点が守られるべきと考えます。
 ワクチン接種には副作用の存在は避けられないとする意見に対しては、その副作用が軽微で治療可能が必要と指摘します。
 他のワクチンの副作用発生数と比較しておきます。 100万人への接種につき、子宮頸がん 56.3  日本脳炎 25.7 不活化ポリオ 5.3 インフルエンザ2.3件 が報告されていると伝えられています。 この発生数の多さとワクチンの予防効果を再検討されるべきと考えます。

 痛みだけを副作用と取り上げ、治療にも問題の残る時点での再開に疑問を感じます。

     子宮頸がんワクチン副作用の種類  他のワクチンの副作用発生率 は NHK解説室・アーカイブを参考にしています。