【 乳幼児の運動発達 5】   器用な子供を育てる ための配慮 ( in 子供の健康 )  02

  A 手指の “ツマム” を誘発するオモチャ   (62)    

     【 乳幼児の運動発達  4】 では、発達経路を順調に進める育児法をアドバイスしま した。

    このコーナーでは、標準の発達に加えて、器用な子供を育てるための情報と具体策を説明します。  [ 手の機能発達 ] を実践するアドバイスです。

 手指の繊細な運動機能と脳の関係は多くの人が語られています。 手指の機能を高めることは脳の働きを促進するのです。 関係については他で説明を予定しています。

 ヒトの運動機能は自然に・合理的に獲得され成熟するものと考えられていますが、100%の確率で獲得出来ません。 育児環境を整え、保護者が援助する必要があります。

 自然の獲得に放置するとヒトに必要な成熟した機能まで達しないことがあります。 似た機能で・似た動作でマネをするだけになります。

 手の機能としては  “握る”  と  “つまむ”  必要となります。 ‘握る’ 機能が成熟し、‘つまむ’  が獲得されるには援助がより多く必要と考えます。

 援助と書きましたが、実は訓練を続けさせることです。 幼児の訓練は号令をかけて実行出来ることではありません。 日常の繰り返しをやらせることです。

 自発的に・繰り返して練習させる道具としてオモチャを利用・活用するのです。

 オモチャを子供に準備される時、年代に合わせて、いろいろな選択基準を持たれているでしょう。 幼児期のオモチャを選ぶ時には “手指の機能を高める” を一つの基準として採用して欲しいと考えます。

 他の項でも触れていますが、乳児の手の機能としては ‘握る’ から始まります。 ‘握る’ は誕生の日から持っているように見えます。 この時期の ‘握る’ は原始的な動きと云えます。

 意識を伴って実行される ‘握る’ は生後六ヶ月頃から見られます。 “握る”  機能が発達しますと  “つまむ”  が必要となります。 

 この  “つまむ”  には  “握る”  以上に援助が必要です。 手の機能発達を解説した文書には  “ピンチ”  と書かれる場合もあります。 この機能はヒトに取ってはもっとも必要で高等な技能と云えます。

“器用” と “不器用”  の差は、このピンチの完成度と云えます。  技術差とも云えます。

 ここで ‘つまむ’  機能の発達と成熟をうながすオモチャを紹介しましょう。

 三種類を用意しました。 遊び方は同じです。 
 A・B は 直径が 1.5cm のピンです。 ピンの長さが変えてあります。 
 C・D は 直径が 1.7mm と 6mm の二種類で、C はピンの長さが同じで D は変えてあります。
 ピンは基盤の上で 5mm から 4cm になっています。

 このピンを抜き差しする単純な繰り返しです。 自力でお座りが出来る 10ヶ月頃から A・B を、誕生日以降で CD を使用してください。 CD では ‘つまむ’ をより高度に成熟させます。 ‘ピンチ’ と呼ばれる ‘つまみ’ の機能です。

 これらのオモチャを使用している時は、必ずピンの本数をチェックし監督してください。 口に入れて飲み込む事故が起こる危険があります。

 木のオモチャを販売する Shop で簡単に購入出来ます。 

 更に成長すれば、ビー玉・大豆・小豆を利用して器から器に移し替えをさせてください。

 紹介したオモチャはパパの手製で作れます。 作り方は工作室で紹しています。

 この様な器具は成人の職業技能研修にも採用されています。 成人では必要で適切な評価器具とされています。

このコーナーの目次    次は B に進んでください。  

 @ “にぎる” を誘発する遊び  A  “ツマム” を誘発するオモチャ  B “ねじる” を誘発するオモチャ  

 C ゲーム機の功罪  D ボールを持たせましょう   E エンピツ・箸を正しく持たせましょう   

 

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