特別室 B

 【 乳幼児の運動発達 3】 微細運動・巧緻運動の発達  器用な子供を育てる ( in 子供の健康 )    

 現代子は不器用になったと云われますが、主因は乳児の運動発達を正しく理解されていない結果と考えます。

  ○ 不器用になった原因を運動発達から解析します。

  ○ 運動には “粗大運動” と “微細運動” の二群があります。

  ○ 粗大運動は全身の運動です。 微細運動も全身の各所で起こる運動です。 多くの部位で活動する微細運動ですが、主要なものとして手指の運動に限って観察します。

  ○ “微細運動”・“巧緻運動” は “器用” に通じます。  ここでは微細運動にも注目した育児を勧めます。

  ○ 乳児期の育児の目標は 「早く歩いて欲しい」 にあるようです。 手の機能成熟もこの時期の育児法に影響を受けていることを知ってください。

      『手指の器用は思考 (脳の活動) に繋がる』 と云われます。 小児科医の立場から、“器用な子供を育てる” を考えます。

 サルには無い、しかしヒトだから獲得できる機能も、努力と訓練無くしては低い状態で止まります。

  ヒトの場合には育児の過程で無理解による標準から外れた発達を経過することもあります。 器用の基礎に標準の発達が必要となります。

 ヒトの持つ機能は全員が同等に得られるものと理解されているでしょう。 しかし個人の習熟で完成される機能もあります。

 努力・習熟無くして同等に得られない機能もあることを知ってください。

器用は標準の発達経過と努力と習熟で完成します。 

 より高度な状態に成熟するために、このコーナーを読んでください。

 ◎ 若者の多くが、エンピツ・箸の持ち方がおかしいと多方面から指摘されています。 行儀作法としての指摘でなく、ヒト本来の手・手指の運動機能から観察して、“理にかなった持ち方” を提案したいと考えました。

 ◎ “器用な子” は小さな努力で上手に ‘エンピツ’・‘箸’ が持てます。

  不器用の原因を運動発達の面から考えました。  リンクページで説明しています。

 “育児” に視点をおいたHPの情報として、解説を限っています。 

 関連する問題を探求されるときには、下記の語句をキーワードとして情報収集をしてください。

   ‘粗大運動’、‘微細運動’、‘巧緻運動’、‘協調運動’、‘デンバー式発達スクリーニング’ 等々

 これらのキーワードでネット検索されると、‘学習障害’、‘知的障害’ 等の問題と関連した解説が目に付くでしょう。

 育児に必要な知識として一覧してください。  関連の内容については、此処では言及しません。 

微細運動についての解説 

 器用・不器用の面から運動を見ますと、粗大運動と微細運動が巧く協調していることが必要となります。

 微細運動に限っても、ヒトの場合には身体の各所で働きます。

 例えば、ボールを握るときには手指・手掌だけでなく、前腕・肩周辺・胸部の筋肉の共同作業です。

  読まれた方は、次の解説コーナー E 手の機能発達 へ進んでください。

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