最近,小児科専門開業医院は都市周辺地区・地方都市へと広がりはあるようです。
しかし,公的医療機関の都市集中は否定できません。
地方都市での公的医療機関の廃止,採算のとれない診療科として小児科の閉鎖を計画するニュースがよく聞かれます。
一方では,大都市に設備も良く高機能医療を受け持つ施設が新設されたとのニュースはあります。
郡部地域の ‘医療過疎化’ はますます増長されて行くように見受けます。
高度医療の研究・実用に予算が配分されることの全てを批判はしませんが,日常医療の充足を先行させて欲しいと考えます。
郡部地域では小児医療の ‘過疎’ が大きく残っています。
都市部でも小児夜間医療 (小児救急体制) の ‘過疎’ は残っています。
経費節減の流れの中,“一つの目玉” として高度医療施設を宣伝に使う政策に疑問を持つべきです。
当事者からは強い反対を受けそうですが,‘一人に対する高度医療’ よりも,‘多数が受けられる日常医療’ の充足が必要と主張します。
先に,都市周辺地区・地方都市に小児科専門開業医院が広がっていると書きましたがその原因を考えてください。
確かにこれらの地域での小児人口の集中も考えられますが,この地域に住む保護者が “子供の病気は小児科へ”
との気持ちを強くもたれていることが大きな原因と考えます。
現状では小児科受診が不可能でも “子供の病気は小児科へ” の気持ちを発言することも必要と考えてください。