論説・解説・主張  【主張と評論】 食品の安全と偽装  2008/01/01
 
 

【主張と評論】 食品の安全と偽装  2008/01/01

 食品販売で多くの問題が報道されています。

 食品の産地偽装・賞味期限表示の改ざん・食材の偽表示等です。

 これらの行為を批判する報道の根拠は ‘食品の安全’ と云われていますが、健康管理 (健康被害を起こす原因になるか) だけに限局して云えば ‘安全な食品’ と云えるでしょう。 健康管理に必要な衛生面に限れば問題は無いはずです。 

 例えば、外国産野菜を正確に ‘○○国生産’ と表示されているなら問題は無いはずです。 賞味期限が過ぎたことと、腐敗・食中毒菌の汚染とは別の問題で、健康被害には通じません。

 消費者を欺く商取引として批判されて当然の行為ですが、健康被害と直接に関係する問題ではありません。 

 健康を害する食品に限定すれば “農薬に汚染された野菜と果樹”・“医薬品を多量に与えられた畜産品・養殖魚”・“衛生管理のズサンな食材” 等が批判されるべきです。

 関連する問題として、工場生産される補助食品に有害物質が混入した事実、玩具に使用された塗料に有害物質が混入した事実、等があります。

 視点を広げて医薬品の問題にも関心を持ってください。 副作用の問題・副作用の隠蔽等は重篤な健康被害に繋がる重要な問題です。 

 これらも報道されていますが、マスコミ陣は何故か偽装に関連する商行為を大きく取り上げ、後者は片隅に小さく報道するだけです。

 皆さんも前者が直接に “健康を害する食品” と断定できないと判断されて、関心は程ほどに止まっています。 これで当然です。

 健康管理に直接関連する問題としては後者を “健康を害する問題” として、一層の関心を持って欲しいと考えます。

‘食品の安全’に関するとして報道された社会情勢は ‘一年の文字’ として “偽” を象徴に表現されました。

 後者に関連する事件が多発して、“害” が ‘一年の文字’ にならない監督が必要と考えます。

 

 2008 に書いた “食の偽装” が 2013 にも繰り返されました。

 2013 の報道では “美食”・“高級食材” を求める消費者を欺く行為ととらえられていました。 “偽装” と “安全” が別の問題として受け止められていました。

 消費者は安全な食品を見分ける事項に、生産地・生産工場・生産法を見分けています。 残留農薬が残らない生産を行う農産地を見分けています。

 “美食”・“高級食材” を装う偽装が食の安全も犯す恐れを感じます。  

                 追記  2013/12/01

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