【育児365日】  新しいママへのメッセージ  出産前       【in 子供の健康】

 月齢別のアドバイス  目次   * 出産前   * 1〜3ヶ月  * 4〜6ヶ月  * 7〜9ヶ月  * 10〜12ヶ月

 目次:  育児へのエール   妊娠中のクスリの服用    出産前にホームドクターを探しましょう     写真で育児日記を残しましょう   育児と自己犠牲   危険一杯の育児は止めて

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  Pre−1  このコーナーの基本方針   管理data  

 このコーナーの基本方針を書いておきます。

  『ベビーの健康を最大限に重視した方針を貫き、保護者の利便については保護者の判断 (勝手) に任せる』 が基本方針です。

 最近は、 「●●はダメです」 との止めるアドバイスは少ないようです。  若い保護者に好かれたいとの気持ちが先行しています。

 此処では “止めるアドバイス” を多くします。 “厳禁” を希望してのアドバイスにします。

 “ 保護者の判断 (勝手) に任せる ” は自己責任でアドバイスの無視は勝手と考えています。

 「 私の勝手でしょう 」 を選ばれて、後に「 困りました 」 の相談が寄せられます。

 「 困りました 」 の相談を防ぐアドバイスを書いておきます。

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 最初の誕生日を迎える迄の一年間、小児科医がお手伝いする仕事としては ‘病気の治療’・‘予防注射’・‘体格の成長を助ける栄養指導’ 等々とありますが最も重要な事は  “運動発達の観察” と考えています。 このHPはこの方面の説明に力点を置いています。

  「●●はダメです」・「○○を守ってください」 は保護者の手間・労力を増やすことではありません。 良い意味の手抜きを勧める育児でもあります。

 今後は項目別にアドバイスを書きますが、この基本方針を理解して実行してください。

  一例として 『四ヶ月までは立て抱きは厳禁です』 を守ってください。 「早くから立て抱きすると早く首が安定する」 は誤った意見です。 授乳後にゲップを出させる時の立て抱き、狭い通路を通る時に片手を頭に添えての立て抱きは例外です。 この一例と基本方針を読み比べてください。

 

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  Pre-2  育児へのエール   管理data  
  今回は育児を始める両親へのエ−ルとして。

  育児は肩の力を抜くことが第一です。 家庭に赤ちゃんが増えても仕事・面倒が増えたとは考えないことにしましょう。

  母親から見れば ‘世話のやけるダンナ’ にベビーが増えましたから手数は倍増でしょう。 父親から見れば奥さんの手助けに育児の手助けが増えましたから 「面倒が増した」 は当然の事です。

  赤ちゃんは大人と同じ物が食べられません。 一度に食べられる量も少ないのです。 だから最初は消化のよいミルクを飲ませます。    一日に三回では栄養が足らなくなるので、一日に7−8回もミルクを飲ませるのです。

  赤ちゃんも時には体調をこわします。 病気にかかることもあります。 しかし赤ちゃんは自分の体調を泣き声でしか伝えられません。

  この様に赤ちゃんは大人と違う点もあります。 この点だけには少し多めの注意をすることはしかたありません。

  食事の面でほぼ大人と同じ様な物が食べられるようになる一才半頃までは、少し多い目の注意は必要になりますが、手をかけすぎる必要はありません。 逆に上手な手抜きをして両親の生活も赤ちゃんと楽しむゆとりを作って下さい。

  乳児の定期健康診断・保健所の検診で指導されることをわずらわしいお節介と受け取る人もあるようです。

  画一的で・無意味な事と批判される意見もあります。 じっくり聞きますと有用な事項も含まれています。

  実行することを強制されていないと考えて、聞く耳は持ってください。

  母親が自身の経験談をとくとくと話されて、わずらわしいと考える人もおります。 経験が全ての子供に有用とは限りません。 聞かれるまでは待つことも必要です。
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  Pre−3  妊娠中のクスリの服用   管理data  

 妊娠中に病気予防に真剣に取り組んでも病気に罹ることはあります。

 皆さんは胎盤を経由して薬物が胎児に悪影響を及ぼすことを心配して医療機関の受診を控えて我慢されます。 心配せずに受診してください。

 胎盤経由で影響することはありますが、母胎と胎児の二人の健康が第一です。

 基本的な注意を書いておきます。

  ○ 薬局・専門商店で販売される健康食品は服用を止めてください。 自然食品もありますが大半は工業製品です。 工場製品は化学物質が主体であり、人体実験等の認可基準は医薬品より緩いはずです。 無認可製品の摘発も後を絶ちません。

 ○ 産科以外の診療科で渡された医薬品・家庭に常備の薬品服用は産科主治医に相談してください。

 これだけを守れば危険は回避できます。

 ここで授乳中の注意も書いておきます。 基本は同様です。 この問題については小児科医に相談してください。

  予備知識として代謝をコントロールする薬剤・精神科で使用される薬剤は胎盤を通して胎児に・母乳を通して乳児に影響が及ぶことが多くあります。 これらの病気は隠さずに申告してください。  内科・精神科の主治医と産科・小児科の主治医が合議することが必要となります。

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  Pre−4  出産前に小児科ホームドクターを探してください   管理data  

  ベビーの誕生後、退院した後では何時健康に不安が起こるかは判りません。 多くの母親は出産した産科に駆け込まれます。 救急医療のレベルならやむを得ないでしょう。 しかし、新生児の医療は小児科医が担当するのが当然と知っておいてください。 産科医は研修の中に小児医療を経験していません。 総合病院の勤務時代にも小児科診療は担当していません。 “見様見真似” 医学では経験に含められません。

 出産前に近隣の小児科医院の診療内容・診療時間・育児相談の有無を条件に信頼できる小児科医を探してください。

  近隣のママの意見は参考にしても、貴方の物差しで小児科医を評価してください。 知人の物差しとは違います。 自身の生活設計に合わしたホームドクターを探してください。

  近隣に開業医療機関の多い地域では “小児科医” を資格として優先してください。 小児科医院の無い準医療過疎地域では第二の選択として “内科・小児科医院” から探してください。

 総合病院を ‘かかりつけ’ とされるのは反対です。 理由は後日の記事から知ってください。

 医療機関の少ない医療過疎地域は上の条件をはずして探してください。 地域の医療環境に合わせて条件を緩めてください。

  一ヶ月検診の予約を産科の退院時に勧めます。 一ヶ月検診も小児科医に任されることを強く勧めます。 総合病院の出産なら一ヶ月検診は小児科医が担当しています。  産科医の領域に含まれない証拠です。 他の項で説明しますが、一ヶ月検診は育児のスタートとして重要です。

  “かかりつけ医”  の意識は賛成できません。 「何時も同じ医院を利用しています」 の意味でしょう。

  “ホームドクター” には 保護者→小児科医 小児科医→保護者 の信頼関係が必要です。 相互の信頼です。 保護者は 「どんな些細な相談にも応えてもらえます」 と云える、小児科医には 「この人はどんな相談も私にしてくれる」 と言わせる関係です。

  自信を持って  「私たちにはホームドクターが付いています」  と公言できる小児科医を決めてください。

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 Pre−5  写真で育児日記を残しましょう   管理data  *

  ベビーの誕生を機会に育児日記を書かれる保護者は多いようです。 折に触れて写真撮影をされることもあるでしょう。

  ここでは目的をしっかり定めた写真日記を記録されるように提案します。

  皆さんは赤ちゃんの表情、お宮参り、祖父母との出会い等を記録されます。

  ここでは運動発達の記録を残されるように提案します。

  全身を前から・横から・上から、多方面からのアングルで撮影してください。 保護者が寝ころんでアングルの撮影も加えてください。 ハダカで、床にバスタオルを広げた上で撮影してください。 

  一週間に一度は撮影してください。 寝返りをした・四つ這いが出来た・つかまり立ちが出来た等の節目も記録してください。 撮影日の記録を忘れないように。

  歩くようになる迄の記録を残してください。   記録して欲しい写真を紹介 →   ← クリック     

  後で編集をされると立派な記録集が完成します。

  小児科医・整形外科医・保健士・看護士等、乳児の運動発達を診断する関係者向けの図書として発刊されている写真集もあります。

  運動発達の経過に不安が起こった時に、振り返って検討する材料にもなります。

 ビデオの記録も面白いですが、写真は簡単に持ち歩ける利点があります。

  ブログに変な姿勢・運動を公表して恥をかかないようにしてください。

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 Pre−6  育児と自己犠牲   管理data  
  夏になると猛暑の中でパチンコ店の駐車場で車に残された乳児が強度の脱水に陥ったとの事故報道があります。

  先日は幼児を自宅に残してスキー旅行に出かけた後で、幼児が事故死したとの報道がありました。

  異なる状況も含めて、乳幼児が保護者のレジャーの巻き添えになっているのは異常です。

  二世代程前の保護者に聞けば、育児時代の母親は自分の遊びは完全に無かったと云われるでしょう。

  「育児中は保護者は自己犠牲を払いなさい」 と書けば袋だたきに合うでしょう。

  完全な自己犠牲を強いる育児を肯定する気持ちはありませんが、我が子の心身の健全な発育を願っての育児には、いくらかの譲歩は必要と考えます。

  譲歩の量は個人の問題になりますが、夜間のレジャー・ゲームセンター・カラオケでの遊び・炎天の海水浴に乳幼児の同伴は無理でしょう。

  痛ましいニュースは聞きたくありません。 人ごととは云わずに、一度は振り返ってください。

  我が家にはなくとも、新しい常識を作るつもりで、小さな声で周辺にも伝えて欲しいものです。
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 Pre−7  危険が一杯の育児は止めてください。   管理data  
  子供が自宅内・保育所・幼稚園・公園で事故に遭う機会は多くあります。 この中で自宅・公園での事故は保護者の不注意と云われても仕方がないでしょう。

  幼児・子供の行動は予測できないやり方で、予測できない方向に拡がります。大人の常識で計りきれないことを前提に注意が必要です。

  私が勤務した病院のベビー病室ではスタッフの名札着用と胸ポケットへのボールペン入れは完全に止めていました。 ベビーの顔に傷を付けない為の注意です。 母親の胸に付けるアクセサリーには注意が必要です。

  皆さんも乳児をあやす時に、ベビーの脇の下で支える状態から軽く上方に手を離して放りあげる遊びをされるでしょう。 知人がこのあやしの最中に手を滑らせて地面に落下させました。 一生涯に残る障害を残しました。

  若い保護者が不安定なハイヒール・つっかけ様履き物で乳児を抱かれる光景をみると、危険が一杯と不安になります。

  幼児・子供にオシャレとしてスカーフを首に巻かれる保護者を見受けます。 子供が首に巻かれた物を出っ張りに引っかけ首つり状態になる危険があります。 幼児の首・胴体部分にひも状のものはくくりつけないでください。

  出産前に自宅内の家具・置物等の固定も点検をしてください。 地震対策とは異なる視点で点検が必要です。 乳児を寝かせる周辺に転倒しやすい・落下しやすい物は片づけてください。

  此処に書いた細かな注意はお節介と云われるでしょう。 しかし診察室で経験した事故例の原因です。 小さな不注意から一生涯に残る後遺症を子供に引き起こした原因です。
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