【 乳幼児の運動発達 】   育児環境の整備  KAISETSU_000SP-E_Kankyo

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 粗大運動の発達では一歳の誕生日頃に“つかまり立ち”・“独歩”、微細運動の発達では“握り”を通過点と書きました。

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 この図で“握り”と書き込んでポイントでは右図の様に堅く握りしめた状態です。

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 粗大運動の発達での“つかまり立ち”、微細運動の発達では“握り”までは保護者の介助が少なくて済む時代です。

 ここからは保護者の介助・指導が多く必要となる年代です。

 一歳の誕生日頃までは育児環境の整備で、誕生日以降には話しかけ・説得・理解を得るとの精神的な負荷が保護者に要求されます。

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 例として、首座りから寝返りを観察してください。 仰向け位の乳児が右の上肢を左側に回せる様になります。 次には肩関節部を浮かせて右手を更に左側に近づけます。 次には肩関節部を床から離し上半身(胸から上)を右回転する様な動きになります。 この一連の運動が進んで寝返りになります。

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 この寝返りを乳児に促したのは、身体の右の方にあるオモチャを触りたいとする欲求でした。 

 “肘支持”・“腕支持”・“胸の回転”・“寝返り”・“四つ這い”、この一連の運動は移動運動の獲得段階のステップです。

 移動運動を必要と乳児に感じさせたのは、離れた場所にあるオモチャを触りたいとの欲求が沸き起こったためでした。

 欲求のわき上がり、欲求を満たすために移動したい、このモチベーションの高まりが粗大運動の発達の一因でした。

 もし、オモチャが手を伸ばした距離にあれば、移動を欲するモチベーションは低位で終わります。

 モチベーションを高めるにはオモチャを遠くに置く、雑多に多くを置かない事です。 乳児の移動運動広さは必要です。 2 m 四方の広さは必要でしょう。 

 乳児は床に寝転んだ位置で過ごしています。 家具が雑多に見えれば狭さがストレスになります。 家具の配置と数も検討してください。

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 誕生日頃までの育児では 粗大運動の発達での“つかまり立ち”、微細運動の発達では“握り”までは保護者の介助が少なくて済むと書きました。 

 一年間は保護者は育児の環境を考えるだけで良いとの説明でした。

 一歳以降では会話を通して説明し、納得させて、理解させて、行動を引き出すという、ストレスも感じる育児が必要となる時代に進みます。

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 ストレスも感じる育児は、粗大運動の発達にも手の機能発達にも云えますが、後者にはより多くの努力が必要と考えます。 躾でもあります。

 前コーナーで箸の持ち方と間違った持ち方を説明しました。 保護者の指導が大きく関与する作業です。 この作業を怠った結果として若者のペンの持ち方は異常になりました。 計算した調査は見当たりませんが、TV画面でも街の光景でも多く見かけます。

 変な持ち方が主流になり、躾・指導が必要とされない日本社会に妥協出来ません。

 欧米で日本文化が好まれ、日本食を食べるためにネット等で紹介される箸の持ち方を学んだ欧米の人々が正しく箸を持つ光景が増しています。 

 GDPが世界ランキングの低迷に悩み、日本固有文化も乗っ取られてガマンで来ますか。 

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 本題に戻ります。

 乳児の育児環境を良くする条件として、0歳児の粗大運動発達の場合には2メートル四方の場を作って下さい。 家具を壁の方に動かす作業です。 移動へのモチベーションを引き出すために、オモチャは数個に減らして、それ以上あるなら片付けてください。

一歳以降では会話を通して説明し、納得させて、理解させて、行動を引き出す、育児努力と躾の思考を加えてください。

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