【 乳幼児の運動発達 4】   粗大運動と微細運動の発達関連   KAISETSU_000SP_Sodai-Bisai-B 

Line_AA

 乳児の運動発達は粗大運動発達と微細運動発達の二面に分けて観察しています。 二系統が独立して進行するものではなく、お互いに刺激し合って車の両輪の如くに進みますが、観察と評価の便で便宜的に区分して説明されています。

 粗大運動の完成時期は記述者により、記述時により異なります。 今回は成熟した粗大運動の完成時期は中学生時期、ヒトに最低限の(基本的な)獲得時期を一歳頃としておきます。

 確実と成熟も加味すると、独歩の獲得(ヨチヨチ歩き)では歩きの成熟獲得とは評価出来ません。 このコーナーの説明では“単独で確保”・“自立”も条件に含めて説明しています。 この条件含めなら“独歩”は二歳頃と説明します。

Line_dd

 ヨチヨチ歩きから少し進行した時期には歩道の単独歩行は危険です。 二歳頃の歩行なら人が行き交う場所での歩行は安全と評価出来ます。 姿勢の確保は満たしても、成熟度の観点では二歳頃まで待つ必要があります。

 独歩の獲得後も二歳頃までは、はもう少し成熟を観察する必要があります。 

 二歳頃の歩行なら人が行き交う場所での歩行は可能です。

Line_dd

 一歳頃の粗大運動の発達は、ヒトとしての基礎は獲得できていると評価は出来ますが、まで経過途中です。

 ここまでの進行に、手掌の床・土地に接したときの感覚(微細運動の範疇)・視力等の関与は無視できません。 微細運動との協調が゛必要でした。

Line_FF

 微細運動の発達にも同様な事が云えます。 

Line_FF

 微細運動は上肢の動きで、ヒトに用意された巧みな作業を意味しています。 

 例えば、鉄棒にぶら下がる運動は粗大運動の範疇に入れて説明されます。 オリンピックの体操競技で演技される鉄棒でも鉄棒を握る行動は類似していますが、こちらは握り運動の亜型が種々組み合わされて進行しますから、微細運動の範疇に収まるでしょう。

 微妙な差異ですが、粗大運動は自然に(ヒトの進化の基準に合わせて)獲得し、微細運動は自然の獲得に人の努力が積み重ねられていると理解してください。

 粗大運動発達と微細運動発達を順調に進めるためには保護者の解除と配慮は不可欠です。 誤った認識で乳児の運動発達を観察していれば、デメリットになるサインを見落とします。 ただしい運動発達の観察と評価を行うためのポイントを説明しています。

 この HP では、粗大運動発達と微細運動発達の違いに注目して、“器用な子供”は微細運動を最大に活用する育児の成果と評価しています。 “器用な子供”を育てる為に保護者には、育児指導と本人の努力を多く引き出す配慮が必要と考えて説明をしています。

Line_AA

 

compman

  管理データー  KAISETSU-KEN-UNDOU_kyotsuu   KAISETSU_000SP_Sodai-Bisai-B