運動発達専門医療機関 ・ 運動発達の診療機関
運動発達に遅れがあるようで心配ですとの相談がよく寄せられます。
小児科を受診していても ‘大丈夫でしょう’,‘もう少し様子をみましょう’ との説明は貰ったが安心できない。 専門機関を紹介して欲しいとの希望も寄せられます。
上の説明が正しい判断か,そうでない判断かは判りませんが,“専門機関” を紹介しておきます。
開業医療機関であれば,一握りの小児科医を除いて乳児の運動発達について知識は不十分です。 内科医・産婦人科医もダメです。
総合医療機関で診療する小児科医でも不十分なことがしばしばです。 “小児神経科の医師” も不十分と考えます。
運動発達は小児整形外科の領域になります。 小児科医・小児神経科医は
「おかしい・遅れている疑いがあります」 迄の判断が出来ます。 対処も含めて正確な診断は小児整形外科医の領域と理解してください。
乳児の運動発達を熟知するのは,脳性麻痺の治療施設で診療する整形外科医と治療を担当する理学療法士・作業療法士です。 この様な機関で診療する小児科医も該当します。
心配が払拭出来ないときには,このようなスタッフが充実した医療機関の受診を奨めます。
言い換えますと、運動発達専門医療機関とは整形外科医と治療を担当する理学療法士・作業療法が常勤する医療機関です。 リハビリ科も設置されています。 この条件を満たす医療機関を探してください。 脳性麻痺治療機関として設置されている場合もあります。
脳性麻痺治療機関は都市部に設置されています。 保健所で紹介を受けてください。
ネットで探す時は “全国の肢体不自由児施設” で検索してください。 ネット表示の一覧が全てではありません。
診察は殆どが予約制で,診察日も週に数日です。 診察を希望する時はホームドクターに紹介を依頼してください。 紹介が貰えない時には希望する治療機関に電話で要件を伝えて予約を申し込んで
ください。
地元の行政が設立する公的機関が適しています。