人工内耳友の会−東海−
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聴力回復 あきらめないで
人工内耳シンポジウム 平成10年10月18日、岐阜市で

岐阜県中途失聴・難聴者協会(亀山高照会長)は、まだ一般的に知られていない人工内耳治療の普及と正確な情報を提供しようと、10月18日(日)に岐阜市で「人工内耳シンポジウム」を開催する。「聴力回復をあきらめている県内の人に人工内耳で希望を与え、少しでも役に立てれば」という狙い。

シンポジウムでは、岐阜大学耳鼻咽喉科の宮田英雄教授を講師に招き、人工内耳の講演の後、費用問題や治療方法なとに関する質問に答える。また、人工内耳治療を受けた人の体験発表も行われる。

聴覚障害者にとり、「聞こえの回復」は「人間回復」にもつながる切実な問題だが、医学と高度な科学技術によって、人工内耳の手術が可能となり、従来不可能と思われていた聴力を失った人が聞こえるようになるという。

岐阜市在住のAさん(52)は6才の時小児結核の治療の為使用したストレプトマイシンの副作用で聴力を失った。あらゆる治療を試みたが、音のない世界から抜け出せなかった。以来「耳の神経が駄目になっている」と思いこみ人工内耳治療は自分とは無縁だと考えていた。3年前、検査で人工内耳手術OKということがわかり手術を受け、43年ぷりに音がよみがえったという。

人工内耳は耳かけ式のマイクで拾った音声を電気信号に変え、耳の後ろの側頭骨に埋め込んだ内耳の役割を果たす受信器に信号を送って聴神経を刺激し音声を認識させる装置。髄膜炎や薬物などで内耳機能を失った中途失聴音や、先天的に耳が不自由な難聴者の聴力を回復させる画期的治療として近年普及してきた。

日本では1100人以上がつけている。人工内耳手術は高度な技術を要するため、従来は治療に400万円という自己負担が必要だったが、平成6年4月1日から、健康保険が適用となり、高度療養費制度、心身障害者(児)医療費助成制度との併用で、経済的負担は著しく軽減された。

シンポジウムは岐阜市の県民文化ホール未来会館で。開演は午後1時。参加無料。問い合わせ先は岐阜県中途失聴・難聴者協会会長、亀山高照さん。
住所:岐阜市安食志良古26番地243
FAX O58−235−7377
TEL 058−277−4756




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