人工内耳友の会−東海−
各種情報


7月27日(金)岐阜新聞朝刊

人工内耳装用手術に成功 岐阜大付属病院
患者の聴力回復
県内で初めて 
重度難聴者に朗報

 岐阜市の岐阜大学医学部付属病院が「人工内耳」の装用手術にこのほど成功した。人工内耳は重度難聴者の聴覚能力を可能にするもので、県内の病院では初の成功例。これまで東京などの病院に出向かねばならなかった患者には朗報だ。

 患者は同市内の男性会社員(63)で、2年前に細菌性髄膜炎にかかり、両耳とも聴力を失った。装用手術は今月初めに受け、このほど聴覚試験をしたところ、聴力がほぼ回復したことがわかった。男性は2年間、筆談しかコミュニケーション手段がなかったが、会話能力を取り戻した。

 人工内耳は1994(平成6)年に健康保険が適用され、急激に装用者が増えた。国内では既に千人以上が装用しているが、東京医科大をはじめとする都市部の病院が先行。県内の患者も遠方に出向いて手術を受けていた。今回の男性は手術後のリハビリのしやすさから岐阜大を希望、耳鼻咽喉科の水田啓介助教授、青木光弘助手の執刀で無事成功した。

 人工内耳は、薄く軽量(25グラム)の本体を頭骨に埋め込み、そこから電極を内耳に通し、耳元に付けた小型「マイク」が拾った音声を電気信号で伝える仕組み。男性は「聞こえる音はかん高い感じで、男性の声も女性の声も同じに聞こえる」と話し、「聞こえ方」に課題を残しながらも聴力を取り戻した。青木助手は「人工内耳は補聴器でも効果がない重度難聴者に勧めたい。まだ音楽を味わえるほどの技術レベルにはないが、難聴者のQOL(生活の質)をぐんと高める」と話している。

<写真>
「人工内耳」を装用した男性。頭骨に内耳と電気的につながった本体が埋められ、耳元の「マイク」が拾った音を聴覚神経に伝える=岐阜市の岐阜大医学部付属病院




メールはこちらへ

各種情報メニューへ