パソコン要約筆記者について |
平成14年9月7日(土)
【文字版】 “ラジオ1242”ニッポン放送 「井筒和幸の土曜ニュースアドベンチャー」内 【VIVAエンジョイライフ/ パソコン要約筆記者について】 【皆さまへ。】 こんにちは。 ☆宮下あけみ☆と申します。 2002年9月7日(土)午前6時35分〜6時45分頃に放送されました、 「井筒和幸の土曜ニュースアドベンチャー」内【VIVAエンジョイライフ/パソコン要約筆記者について】の【文字版】を作成いたしましたので掲載させていただきます。 「聞こえてくる限りのもの」を「文字化」させていただきましたので、会話もそのままです。 また、聞き取りにくい声や音は、自分に聞こえたまま、打たせていただきました。 不明な点は「+++」、補足解説は< >で記しております。 【制作・著作権】は【ニッポン放送】様です。 聴覚障害者の方々がこの番組を視聴なさる時は、ご活用下さいませ。 放送内容、及び活動内容は、後日、番組ホームページ http://www.1242.com/news/ この中の、「ソニーデジタル探偵団【VIVAエンジョイライフ】に掲載される予定です。 この文字版は、【ニッポン放送】様より、私、宮下が個人的に了解を得たものです。 最後になりましたが、【文字版】として文字化し、配信する事に対し、ご相談に応じてくださった【ニッポン放送】様に、心から御礼申し上げます。 本当に、ありがとうございました。 【文字版】に対するお問合せ、ご意見、ご感想がございましたなら、宮下まで、直接ご連絡下さいませ。 尚、インターネットによる【文字版】の転送転記はできませんので、こちらのURLをご紹介するという形でお伝えくださいませ。 今後とも、宜しくお願い申し上げます。 ※【文字版】は、字幕のないテレビ番組で、聴覚障害者のかたより、リクエストをいただいたものを、 制作及び配信させていただいております。 ★今回は、「ラジオ放送」でした。(^_-)★ ★協力★ 人工内耳友の会[ACITA] <文字版制作&配信> ☆宮下あけみ☆ 【E-mail】 akemizo@beige.ocn.ne.jp 平成14年9月7日(土)放送 【VIVAエンジョイライフ/ パソコン要約筆記者について】 パーソナリティー:井筒 和幸(いづつ かずゆき)さん 石川 みゆきさん 井筒 / 「VIVAエンジョイライフ!!」自分の力で新しい人生を切り開いている人、定年後を思いっきり趣味を楽しんでいる人、新たな人生に向けて頑張っている人達を、このコーナーでは応援して参りましょう。 今日の「VIVAエンジョイライフ」は、神奈川県鶴見区にお住まいの、高崎昭子(たかさき あきこ)さん、48歳、このかたですね。 石川 / パソコン教室に通っていた主婦の高崎昭子さん。 だんだん上達して、ブラインドタッチが打てるようになりました。 「このパソコンで、何か役立つ事がないものか?」…。 そんな時、神奈川県の広報で、「パソコン要約筆記者を養成する講習会」を知りました。 これは耳の不自由な方のために、人の会話をパソコンで入力して、言葉を画面に表示すると言う物で、この講習を受けた高崎さんは、その後、障害者のためのスポーツ大会や講演会、研修会などでボランティアをするようになりました。 その「パソコン要約筆記者」について、話を伺います。 井筒 / 高崎昭子さん、おはようございます。 高崎 / おはようございます。 宜しくお願いします。 石川 / おはようございます。 宜しくお願いします。 井筒 / 「パソコン」の「要約筆記」ってね、これはいつ頃からなんですかね? 高崎 / えっと、「要約筆記」にも種類がありまして、「手書き」の場合と「パソコン」の場合と歴史がちょっと違うんですが、「手書き」は、もう、2〜30年の歴史があると思います。 石川 / これは、あれですよね。 例えば講演会だったら講演会で、喋っている方のことを、“ワー!!”っと自分で全部打って、それを画面に…。 井筒 / “パシャパシャ!!…”と打ちながら、横にある大きなボードというか画面に文字として出てくるわけでしょ? 高崎 / はい、そうです。 自分のパソコンに打ちこんだものが投影(とうえい)されて、大画面にうつります。 井筒 / じゃ、いわゆる、パソコンの要約筆記の筆者の仕事というのは、いつごろからあるんでしょうね? 高崎 / 多分、はっきりしませんが、7〜8年くらい前から。 井筒 / ご自身も、神奈川県の広報で、そのぉ、「こんな養成やってますよぉ〜。」って言う講習会ね、「ありますよぉ〜。」言うの、いつごろ、知らはったんですか? 結局は。 高崎 / 4年くらい前です。 井筒 / 4年くらい前ね。 へぇ〜。 高崎 / はい。 神奈川国体(かながわ こくたい)がありまして、その後に必ず、国体の後に必ず「身障者のための大会」と言うのがございまして、そこで必要だと言うので募集がかかっていました。 広報に。 石川 / なるほど…。へぇ〜。 井筒 / でも、ブラインドタッチって言うの、俺ら、全然できませんけど。 石川 / できないですよねぇ〜。(苦笑) 井筒 / 何年たっても、あきまへんけど。 高崎 / 練習次第で、どなたでもできるようになります。 井筒 / できるんですか? はぁ〜。 高崎 / はい。 井筒 / やっぱり、こう、あのぉ、便利ですわね? いろいろ。 高崎 / そうですね。 即時性(そくじ せい)がありますので。 まぁ、あんまり、打てさえずれば、特別な技術はなくても情報をお伝えする事ができます。 石川 / 高崎さん、「手話」が一般的ですよね? 「手話」ができる方ばかりではないんですか? 高崎 / はい。 最近テレビドラマ等でも手話が取り上げられているので、「聴覚障害者=手話」と言うイメージをお持ちの方が多いと思うんですけれども。 井筒 / ほとんどですよね。 高崎 / 現実には、全ての聴覚障害者が手話ができるわけではなくて、私が聞いている範囲では、だいたい全体の聴覚障害者の2割くらいの方しか手話はできないと言うふうに聞いております。 石川 / そんなもんなんですか? はぁ〜。 井筒 / へぇ〜。 はじめて知りましたね。 じゃ、あとの8割の方というのは? 手話がわからずと言うか…。 石川 / 突然耳が…聞こえなくなるとか…。 事故にあったりとか。 高崎 / そうですね。 人生の途中で聴力を失った方ですとか、病気で聴力を失った方、それから特に、今、高齢者で、中高年になってはじめて聴力を失うと、そこからはじめて手話を覚えると言うのは、なかなか大変な事でして。 「文字」による情報が入れば、何も技術はいらずに、ただ見れば良いと言うので、コミュニケーションを簡単に取る事ができると思います。 井筒 / 高崎さん、この、講習会とか研修会とかスポーツ大会のために行くようになっているのは、これは、本当に“職業”なんですか? 高崎 / いえ、違います。 井筒 / 全くのボランティアなんですか? 高崎 / そうですね。 …そうですね、はい。 職業ではないです。 参加している方も、他に本業をお持ちのサラリーマンの方とか、女性の方もいらっしゃいました。 石川 / 例えば、これまでに、どんなお仕事と言うか場面でなさったんですか? 高崎 / そうですね。 その募集がかかったのは、神奈川国体の後の身障者スポーツ大会がはじめてのデビューで、その後、私は平日は普段は、大学で聴覚障害の学生さんと共に授業に出て、先生のお言葉をノートに取るという、「パソコンによるノートテイク」と言うものをしています。 石川 / あらぁ〜、そうですかぁ〜。 へぇ〜。 井筒 / でも、スポーツ大会のネ、最初の仕事って、文字を書いて? 打って? どういうふうに知らすんですか? 運動会でしょ? まぁ、言うたら。 高崎 / そうです。 けれども、オリンピック等でフィールド競技をご覧になるとわかるように、例えば同じグラウンドでいろんな競技をしていますよね。 そうすると、「ただ今、ここでは、こういう競技がされています。 結果が、こうでした。」と、アナウンスが耳に入ってきますよね。 私達は先回りして文字は入れられませんが、アナウンスとして耳に入ったことを、そのままお伝えすると言う形で。 井筒 / それは何か掲示板があるんですか? 電光掲示板とか。 高崎 / そうです。 あそこに分割画面で、実際のフィールドの様子、手話通訳者の姿、下のほうに文字が出るようになっていました。 井筒 / なっていたのか…。 ははぁ〜。 そう言う事か。 石川 / さ、ここで、高崎さんが「元気になる」と言う名曲を1曲、リクエストいただきたいと思うのですが、いかがでしょうか? 高崎 / そうですね。 カーペンターズの、「♪トップ・オブ・ザ・ワールド」を、お願いしたいと思います。 石川 / はい。 何故、この曲を? 高崎 / 学生時代のやっぱり“リアルタイムの思い出”で、とても綺麗な英語で、聞きやすいと思いますので。 石川 / はい、わかりました。 カーペンターズで、「♪トップ・オブ・ザ・ワールド」。 ♪(音楽) 石川 / 高崎さんのリクエストです。 カーペンターズで、「♪トップ・オブ・ザ・ワールド」を聞いていただきました。 井筒 / あの、打つでしょ? 大学へ行って、大学でしたっけ? 授業の最中、横で、“バー!!”っと翻訳して打つわけでしょ? それも口述(こうじゅつ)の通りですか? 高崎 / なるべく先生のおっしゃる通りに入れるように。 井筒 / あんまり、時間、遅れないようにせんとねぇ。 高崎 / はい、そうですね。 井筒 / 物凄い速さですね? 高崎 / そうですね。 井筒 / 先生が言う、だいたい、その通りにシンクロして打って行くと言う事ですね? 高崎 / そうです。 井筒 / カーッ!!! じゃ、冗談なんかも、ついでに打ってしまうと。 高崎 / はい。 できれば私達もそれをして、雰囲気を伝えたいと、忠実に。 井筒 / なるほどねぇ。 そりゃ、そうですよね。 笑いたいですもんね。 笑ってあげさせたいですよね。 高崎 / そうですね。 自分だけ「蚊帳(かや)の外」と言うのはツライです。 井筒 / 自分だけ、高崎さん、笑ってるわけにはいきませんよね? 高崎 / そうですね。 先に打ってから、笑います。 井筒 / ギャグも伝えるという。 じゃ、「パチャ パチャ パチャ パチャ!!」ですね。 高崎 / そうですね。 でも、2人チームで打ってますので、なんとか追いつきます。 井筒 / ははぁ〜…。 石川 / この、「パソコン要約筆記者」になるには、どうすればいいんですか? 高崎 / そうですね。 まず、全国でいろんな講習会が開かれておりますけれども、今、私が所属しております「P.C.(ピーシー)神奈川」と言う会で、10月から3月まで全10回の講習会を、横浜で開く予定です。 ただ今募集中ですので、神奈川県内にお住まいの方で、ノートパソコンをお持ちの方、また、この様な活動をやってみようかなというお気持ちのある方、是非、ホームページをご覧になって、一緒に勉強して活動したいと思います。 井筒 / ボランティア養成講習会ですね。 石川 / やってて良かったなぁ〜と思う事は、何ですか? 高崎 / そうですね。 やっぱり私がはじめてノートパソコンで大学のノートテイクをした時に、終わったあと学生さんが、まず、「情報量の多さ」、それからさっきおっしゃった、冗談などが、「皆が笑っている。」と言うような事を入れたので、授業の雰囲気が、「今まで、こうだったのか!」という事がわかって、「はじめて授業に参加した気分になった。」と言われたのを聞いて、「これは、なんとか頑張って続けなければ。」と思いました。 石川 / 奥様ですものねぇ〜。 大変ですよね。 高崎 / そうですね。 “母親”の気持ちで。(笑) 井筒 / パソコン、「VAIO(バイオ)」ですもんね? 高崎 / はい、そうです。 石川 / あははは…。(笑) 井筒 / 使ってらっしゃるの。 やっぱ使いいいですか? 高崎 / 画面が非常にクッキリしてるんですね。 液晶(えきしょう)が。 で、学生さん、隣から見ますので、いろんな方向から見ても字が見えると言う事がとっても評判がいいですね。 石川 / うふふふ…。(笑) 井筒 / これは、どうも、どうも。 石川 / どうも、ありがとうございました。 これからも頑張ってください。 高崎 / ありがとうございます。 宜しくお願いいたします。 石川 / 今日は、主婦で、パソコン要約筆記者の高崎昭子さんに登場していただきました。 番組のホームページでも、この「養成講座」など、詳しいお問合せ先等をお載せしますので、どうぞ、ご覧になって下さい。 「VIVAエンジョイライフ」でした。 平成14年9月7日(土)放送 「井筒和幸の土曜ニュースアドベンチャー」内【VIVAエンジョイライフ/パソコン要約筆記者について】 制作・著作:(ラジオ)ニッポン放送 ★協力★ 人工内耳友の会[ACITA] <文字版制作&配信> ☆宮下あけみ☆ 【E-mail】 akemizo@beige.ocn.ne.jp |
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