web−shake携帯端末による字幕配信の提案 | |
2008.10
こんにちは。☆みやしたあけみ☆ akemizo@beige.ocn.ne.jp です。 2008年9月30日(火)〜10月4日(土)、幕張メッセで開催されていた「CEATEC JAPAN 2008(シーテック・ジャパン)」に、2007年7月、三田フレンズ・企画「ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を利用した文字情報・文字通訳の可能性の研究(ご意見お伺いの会)」http://mita.yh.land.to/index.php?e=39 にゲストとして来て下さいましたweb-shake(ウェブ・シェイク)様が出展されていたので、10月3日(金)、見に行ってきました。 ---------------------------- 【CEATEC JAPAN 2008】 http://www.ceatec.com/2008/ja/ 会期:2008/9/30(火)〜10/4(土) 場所:幕張メッセ (デジタルネットワークステージ、ホール4) 「ライフコンテンツ フロンティア」ブース URL :http://www.ceatec.com/2008/lcf/ja/index.html ◆注:開くと音楽が流れます◆ 【web-shake】 http://web-shake.jp/01/ 携帯端末による字幕配信の提案! 10/4(土)手話通訳あり 【視聴映画「ラスト・サムライ」】 http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tydt/id240096/ ↑ 外国人のセリフには、元々字幕テロップ有り。 日本人のセリフには字幕がなかったので、その部分をPSP2000またはテレグラスT3で見る。 視覚障害者のための音声ガイドは、骨伝導ヘッドフォンで聴く。 ---------------------------- 【視聴風景】 ●1回のデモンストレーションは約10分間。 10分間=準備→説明→バリアフリー動画視聴3分→アンケート記入。 前列3席には、「PSP+骨伝導ヘッドフォン+体感音響システム」、 後列4席には、「PSP+テレグラス+骨伝導ヘッドフォン」が置かれていました。 ●デモンストレーション以外の時間は、正面のディスプレイにweb-shakeの目標である、 「映画・DVD・ネット動画をバリアフリーに!」のプロモーションビデオ。 どうして日本映画に日本語字幕が必要なのか、解説音声が必要なのか等が説明されていました。 ●機器を使って視聴できる座席は7席だったのですが、デモを行うたびに座席の後ろには多くの方々が足を止め、興味深そうに説明を聞いていらっしゃいました。 ●写真右側・左上で下を向きながら作業をされている男性が、今年1月、 三田フレンズ「企画」にゲストとして来て下さいました、川野さんです。 o(^_^)o ---------------------------- 【PSPおよび、テレグラスへの表示】 ●前列のPSPには、「上2行」に字幕が出ていました。 後列のテレグラスには、PSPの「外部ディスプレイ」として「テレグラス」に接続したので、 テレグラスにもPSPと同じ文字が表示されています。 映画本編のスタートと同時にPSP字幕を表示させることで、パソコンを使わない字幕の表示方法をデモンストレーションしていました。 ---------------------------- 【機材等】 ●今回用意されていたのは、以下の通りです。 1.慨CE「PSP2000」 http://www.jp.playstation.com/psp/ 2.スカラ株式会社「片眼式テレグラスT3」 http://www.scalar.co.jp/teleglass/t3.html 3.フレェイ株式会社「フィルチューン」 http://www.filltune.com/ft002_product.html 4.パイオニア「体感音響システム」 http://pioneer.jp/e-place/hotcolumn/karadadekikou/index.html ---------------------------- 【感想】 ●視聴映画「ラスト・サムライ」は、元々、外国人のセリフには、字幕テロップ有り。 しかし日本人のセリフには字幕がなかったので、その部分を、PSP2000、または、テレグラスT3で見ました。 ●全てのPSP字幕が、ズレずに表示されていました。 これは、「ネットワークタイムに合わせたから」だそうです。 標準となる時刻を発信するNTP サーバに、全PSPを合わせたことで、時間的同期が取れる…ということだそうです。 ●システムとしては、 「インターネット字幕配信(無線LAN)→PSPへの字幕表示→PSPの外部ディスプレイとしてテレグラスへの表示」なので、PSPを手に持ってPSPの字幕を直接見てもよいし、PSPをポケットに入れてテレグラスをかけ(つけて)字幕を見ることもできます。 どちらにしても、利用者は移動可能です。 ●「テレグラスT3」での感想は以下の通りです。 最初はテレグラスに出てくる字幕と、ディスプレイ表示されている映画を見るのに視点が定まらず、映画か字幕かの「どっちかを真剣に見ている(読んでいる)」という感じでしたが、ふと気づくと、ディスプレイ表示されている「外国人のセリフ字幕」のあたりに、自分がかけている「テレグラスの日本人セリフ字幕」が出ているような気がして、“どっちの字幕?”と気にすることなく、違和感なく映画を見ていました。 ●デモンストレーションの視聴時間が3分間と、とても短かったのですが、たった3分の間に気にならなくなったので、「PSPの外部ディスプレイとしてのテレグラス字幕表示」は“使えるんじゃないかナ!”と思いました。 ただ、通常の上映時間(1時間半〜3時間)、長時間これを使うと、目がどのぐらい疲れるのかは分かりません。 ●しかし、これに関しては、同じくHMDでの字幕表示を見た、三田フレンズのS寄さんから、以下のような感想をいただきました。 ↓ 【S寄さんより】 私の場合は残念ながら最後まで「どっちかを真剣に見ている(読んでいる)」状態のままでした。 焦点位置が異なることに加えて、テレグラスの文字は画面の上の方にでていて、「外国人のセリフ字幕」は画面の下部にでていたことが、原因のひとつかもしれません。 字幕表示位置は自分で装着位置をずらしてある程度調節可能なので、自分でうまく調節すればよかったのかなと、宮下さんの文章を読んで思いました。 テレグラスをつけた分、眼鏡の重心が変わるためか、調整してもだんだん位置がズレてくる感じはありました。 また、元のコンテンツ画面がやや見えにくくなるのが残念でした。 字幕は読めればいいので画質とかは気にしないと思いますが、コンテンツはその一部であってもテレグラス画面と重なることで、画質が損なわれるのは残念です。 ただし、映画館の大スクリーンや舞台などの場合はコンテンツ側の迫力が大きいので相対的にあまり気にならなくなるのかなとも思いました。 ↓ 【改めて宮下の感想】 このご意見を受け、改めて自分の状況を考えてみたのですが、私は普段からメガネをかけているので、まず、メガネをかけることに違和感はない。 そして、私が座った席は、右端。テレグラスは右目。“利き目”はたぶん左目。 そして私は右端に座っていたので、動画ディスプレイは左斜め前にあったので、動画を左目で見て、テレグラス字幕を右目で見ていたのかもしれません。 また、テレグラスに字幕が出る位置などは、多少経験があるので(←コレが一番大きいと思う)、気にはしていなかったのですが、自然と、「動画の下に字幕」がくるように、かけていたのかもしれません。 字幕は常に2行だけだったので、“読む”から“漠然と見ている”になって、外国人せりふテロップと、テレグラス字幕の違いが気にならなくなっていったのかな?と。 今になって思えば…ですけどね。(^_^;) でもやっぱり、「慣れ」が大きいことは確かだと思います。 ●視覚障害者のための音声ガイドは、骨伝導ヘッドフォンで聴きました。 今回は大きな展示会場内での視聴だったので、まわりの音も大きかったのですが、通常の映画音声とは別に、きちんと「解説音声」を聞くことができました。 これであれば“耳”をふさぐことがないので、両耳で距離感のある生の映画音声を聞きながら、骨伝導ヘッドフォンで解説音声を聞くことができるのではないかと思います。 ---------------------------- ★今日10月3日、私は午後1時頃、幕張メッセに到着したのですが、たまたま森さんも同じ頃いらしてて、 Web-shake様のブースで、森さん・川野さんの3人でお会いすることができました。ものすごい偶然! 川野さんは展示やデモンストレーションで忙しく、森さんも限られた時間内でのCEATEC見学でしたのでゆっくりとはお話しできませんでしたが、直接3人で会えたのは、2008年1月19日(土)三田F企画 「PSP字幕・IPtalkを使った、より広い活用法の研究(ご意見お伺いの会)」 http://mita.yh.land.to/index.php?e=44 以来でしたので、とてもうれしかったです。 ★今回の、潟Lューテック・web-shake様の展示・試みに関しては、 潟\ニー・コンピュータエンタテインメント様、 ITBC作者の森直之様他、多くの方々が協力されていると伺っております。 (今回のweb-shakeでの字幕表示システムは、ITBCではなく、web-shake独自の方法です) この方法が軌道に乗れば、今、私たちがボランティアとして行っている、「PSPでセリフ字幕を見よう:宝塚・観劇で感激!」は“発展的解消”を迎えることができるかも知れません! その日を夢見て…。 (*^_^*) ★おまけ:1★ 【株式会社KDDI研究所】 http://www.kddilabs.jp/ KDDIのブースで、遠隔パソコン筆記通訳転送システムの「再現」もされていました。 「背後の壁の上に、講師が喋るビデオが再生されていました」とのことです。 (情報提供:miskijさん) ★おまけ:2★ つい先日、9月26日(金)、「東京宝塚・観劇で感激! 第二弾」として、 星組公演でのPSP字幕配信による観劇を行いました。とってもすてきでした。 (*^_^*) 【☆星組☆『THE SCARLET PIMPERNEL(スカーレット ピンパーネル)』】 日時/9月26日(金)13:30公演 座席/A席・24列・51〜65番=15席(1階最後列)(入力者は別室からパソコン・無線遠隔操作) 参考URL/「スカーレット ピンパーネル」 (1) http://kageki.hankyu.co.jp/scarlet_pimpernel/movie.html (2) http://kageki.hankyu.co.jp/revue/74/index.shtml ☆★☆ みやしたあけみ☆ akemizo@beige.ocn.ne.jp ☆★☆ | |
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