人工内耳友の会−東海−
テレビのより良い聞き取り

平成16年4月25日(日)
愛知県産業貿易会館西館9階第3会議室
人工内耳友の会−東海−第1回勉強会

テレビのより良い聞き取り
テレビを見てみましょう
(株)日本コクレア社 桜井玲子

引き続いて、テレビを見てみましょうということで、人工内耳でいろいろ工夫してテレビの音をよりよく聞く方法をご紹介します。



テレビの音を聞く専用にコクレア社で販売しているケーブルがあります。今、お持ちの方もいらっしゃいますが、これですね。このグレーの長いケーブルですが、これが、今、前にも出てますけど、テレビハイファイ接続ケーブルという風にいいます。これは、N24のかたはアクセサリキットの中に入ってますので、皆さん、お持ちだと思いますが、このテレビを見るために専用に作られたケーブルです。このケーブルはテレビをみる以外、商用電源、壁のコンセントを使う電気器具なんですが、商用電源を使うものでしたら、テレビの他、パソコンなどとスピーチプロセッサを直接つなぐケーブルです。このテレビハイファイ接続ケーブルには音量調整用のダイヤル、これがついています。それと、四角い箱、これは、アイソレーションという風にいいます。安全装置と考えてください。過大な電流が流れ込まないようにするための装置です。



今ご紹介したこのテレビハイファイ接続ケーブルですが、接続方法をご説明します。SprintとSpectraへの接続方法から先にご説明しますが、ケーブルにはコクレアと書いてある方をプロセッサの外部入力のソケットに接続します。もう片方にテレビと書いてあります。これをテレビのイヤホンソケットに接続します。今、ここに接続されてますけど、テレビの前にイヤホンのソケットがついていますので、ここに接続する方法です。このテレビハイファイ接続ケーブルも先ほどお話ししましたミキシングができます。つまり、テレビを見ているときも周りにいるご家族の声もあわせて聞こえます。テレビの音とご家族の音と両方が聞こえてきます。ミキシングができるのは、Sprintとスペクトラの場合は、シリアルナンバーが3、4で始まるもの。この場合はミキシングができますが、MSPというスピーチプロセッサと、Spectraのシリアル番号が33で始まるものはミキシングできませんのでご注意下さい。



耳かけプロセッサへの接続ですが、まず、ESPritとESPrit22への接続方法からご説明します。耳かけプロセッサに接続するにはまず、電池カバーをはずしてオーディオカバーに接続します。オーディオカバーというのは、カバーの底に、L字型のケーブルを接続するためのジャックがあるので、これをオーディオカバーに取り替えます。次にケーブルアダプタをオーディオカバーに接続します。やってみますね。これがケーブルアダプターですので、こうですね。こういう風に接続します。そして、このケーブルアダプターをここに、先ほどのテレビハイファイ接続ケーブルのコクレアと書いてあるほう、これを接続します。こういう形になります。これは、スピーチプロセッサにつきますので、こういう形でテレビを見ていただくことになります。



次にESPrit3Gの場合はどうするかというと、ESPrit3Gの底の部分のソケットにジョイントというのは3G本体に標準付属品で着いています。3Gを持っている方はジョイントもあるはずですので、見つからない方は箱の中をよく見てください。ジョイントという部品は、これです。ジョイントを3Gの底の部分に差し込みます。こういう形になります。今、ジョイントをさしたところです。ジョイントにさしたら・・ジョイントをさしたところに先ほどのケーブルアダプタをさします。こういう形に・・・あ、落ちた。(^_^;)すみません・・。今3Gがデモ機なので、差し込むところがゆるいんです。皆さんのは大丈夫です。こうですね。こういう形で接続して、これで完了です。



今、いったテレビの前面のイヤホンのところにケーブルを指してしまうと、音がぷっと聞こえなくなりますので、周りにいる家族がテレビの音が聞こえなくなる。そうじゃなくて、同じ番組を家族と一緒に見たいと思うときには、違う方法があります。それを、今からお話しします。
ご家族の方と同じ番組を見るにはここに書いてある2つの別の部品がいります。ソニー製の接続コードとプラグアダプタが必要になります。この2つをどうやって接続するかというと、テレビの・・今から7.8年前に製造されたテレビには、テレビの裏側に出力のソケットがついています。そのソケットに接続コードの赤と白のところを、出力するソケットに指します。で、このもう片方の部分をアダプターにさします。アダプタのもう片方をテレビハイファイ接続ケーブルのテレビと書いてある方をさしこみます。そうするとスピーカーからも音が聞こえてきて、スピーチプロセッサには、このテレビハイファイ接続ケーブルと、接続コードをつないで音が直接入力されます。プラグアダプタはだいたい600円くらいで電気屋さんにたいがい売っています。この接続コードも1300円ぐらいで売っているのでお近くの電気屋さんで探してみて、是非試してみてください。



これ以外にテレビを聞く方法をご紹介します。まずは、一番簡単な方法はラペルマイクをテレビのスピーカーの前におくという方法です。今、ここに、司会の桜井さんがやってくれたんですが。ラペルマイクがセロファンテープでとめてあるの、わかりますか?テレビのスピーカーにラペルマイクのマイクの部分を張るんです。そうすると、テレビの音がラペルマイクに直接はいりますので、聞き取りが良くなります。で、このラペルマイクというのもアクセサリキット、付属品の鞄に入ってます。これです。耳かけの方と箱の方と、N24の方でしたら必ず入ってますので。是非おうちでためしみてください。

もう一つの方法は、市販されてます、指向性のマイクをテレビに向けるというやり方です。指向性マイクは電気屋さんに行くと、ビクターのものとか、ソニーのものとか、何種類か売っています。それを買ってきて、テレビのスピーカーに向けて聞いて頂くという方法があります。

次は、もしFM補聴システムを持っていたら、FM補聴システムの先ほど紹介した送信機ですね。送信機をTVのスピーカーの前において、受信機をスピーチプロセッサに接続して聞くというそう言う方法も可能です。



つぎにご紹介するのは、赤外線システム。これは今日皆さんに初めてお話ししますが、この赤外線システムについてお話しします。去年の秋、11月頃、赤外線システムというこの赤いテレビに載っている機械、これが、発売になりました。お手元にカラーで印刷した資料があると思います。皆さんの資料の中にこのカラーで印刷したプリントがあると思いますが、ここに書いてある商品です。この商品はコクレアで販売している商品ではなく、一番下に販売元と書いてあるんですが、アイアシステムという会社が販売しています。この機械そのものはドイツ製です。ドイツからアイアシステムという会社が輸入して販売しています。この機械は何人かの装用者の方に聞いて頂いて、割とテレビの音がよく聞こえるという意見があがってきましたので、今日、皆さんにご紹介しようと、持ってきました。この赤外線システムの良いところはこれが、受信機ですが、これを持つだけですので、テレビハイファイのようなケーブルがないんです。テレビを見ながら自由に動き回れます。ただ、赤外線システムはここから信号が飛んでいくんですが、送信距離に限りがあります。お手元の資料の下の方に書いてありますが、この、一番下の赤外線到達距離と書いてあるところ、そこに約12mの範囲でしたら信号が飛んでいきます。その間でしたら、動き回っても、テレビの音は受信されます。もう一つ不便なのは、赤外線ですので、テレビのリモコンと同じで、間にちょっと人が通ったり、柱の陰になったりすると、音が聞き取りにくくなります。そういう不便なところはありますけど、いいところもありますので、後で皆さんに実演していただこうと思います。



実演の前にミキシングについて先にお話しします。今日、ミキシングという言葉を何度も聞いて頂きましたが、これは、スピーチプロセッサの耳かけマイクからの音とこういった補助装置からの音が両方とも聞こえると、そう言う意味です。ミキシング可能な付属品というのは先ほど紹介したFMの接続ケーブル、それから、今ご紹介したテレビハイファイ接続ケーブル。今、赤外線を使うときに使うんですけど、オーディオ接続ケーブル。ここにかいてあるケーブルは全部ミキシングが可能です。ですから、実際皆さんがおうちでこういう機械を使うときに注意してみてください。

では、今から赤外線、実際にテレビの番組も水口さんが録画して持ってきていますので、試してみようと思います。その前に・・。赤外線の時に使うオーディオ接続ケーブルについてお話しします。このケーブルにも向きがあります。ウォーク1と英語で書いてあるところ、補聴システムの入力ソケットに差し込みます。コクレアと書いてある方。これをスピーチプロセッサに接続します。さらに、赤外線システムについてもう少しお話ししますと、これは充電式です。今も充電しているんですが、受信機をあげたとたん、信号を受信し始めます。この全面で受信するようになっています。ONとかOFFとかはありません。あげたとたん、ONになります。置いたとたんにOFFになります。あとは0から6まで、ボリュームですので、ご自分で好きなように調節してください。





各種情報メニューへ