人工内耳友の会−東海−
FM補聴システムについて

平成16年4月25日(日)
愛知県産業貿易会館西館9階第3会議室
人工内耳友の会−東海−第1回勉強会

FM補聴システムについて
(株)日本コクレア 桜井玲子

皆様、こんにちは。日本コクレア社の桜井です。今日は、今からFM補聴システムについてまずはじめに説明します。
皆さんのお手元に資料が届いていると思うんですが、はじめに内容を確認させて頂きます。このメモができるようになった資料です。みなさん、お持ちですね?次に、FM補聴システムとは何か?FM補聴システムについて説明した資料です。こちらも皆さんお持ちですね?そして、次にこのカタログをコピーした横長の資料ですね。こちらもお持ちですか?持ってらっしゃいますか?これですね。RDの550Zに○がついているものです。持ってらっしゃいます?最後にこのフォナックのFMシステムと書いてあるこれも横長の資料です。今から話す内容は今皆さんのお手元に配った資料をご参考に聞いていただけばいいと思います。資料は話の後にご自宅に帰ったときとか、おうちでもう一度内容を確認してください。



まずはじめに、今画面に映っているこれがFM補聴システムといわれる機械です。FM補聴システムとは、送信機と受信機の2つから成り立っています。この送信機は話し手ですね、たとえば講演会だったら演者の先生、学校だったら学校の先生、話をする人が持つものです。受信機の方を装用者の皆さんが持ちます。ですから、スピーチプロセッサ以外にこの受信機も持つことになります。今、私が掲げている白い機械が、スクリーンに出ているものとは違いますが、古いものですが、これが送信機です。この黒いラジオのような形のこれですね。これが実際の受信機になります。この画面で紹介しているのはパナソニックのパナガイドという商品になります。そしたら、次は、受信機とスピーチプロセッサをどうやって接続するかをお話しします。



コクレアでは、パナソニック製のFM補聴システム、受信機に対応するケーブルを製造販売しています。この画面に映っているこれがケーブルの絵です。このケーブルは、ここに書いてあるとおり、スピーチプロセッサによって種類が違います。それぞれのスピーチプロセッサに対応する正しいケーブルを使わないと機能しません。気をつけてください。上からご紹介していきますが、このスプリント用のFM接続ケーブル、これはスペクトラと同じですが、グレーのケーブルです。その下のESPrit22とESPri3Gにつかうもの。これは黒いケーブルを使って接続します。最後に耳かけ型のESPritですが、ESPritの場合だけ、送信ケーブルもこのFM専用のものに取り替えて使ってください。短いこのケーブルに取り替えます。ですので、ESPritだけは2種類のケーブルが必要です。



FMシステムを使っても耳かけマイクからの音はちゃんと入ってきます。つまり先生の声は送信機から入力され、周りの声は耳掛けマイクから入ります。そのことをミキシングと呼びます。この機能を活用していただく方法ですが、もし、先生の声だけを聞きたいときは、スピーチプロセッサの感度を最小にしてください。そうすると先生の声だけで周りの人の声は聞こえません。



次に、最近発売した新しいFM補聴システムについて、お話しします。コクレア社は、補聴器の会社、フォナック社と技術提携を結んでいます。フォナック社はFM補聴器を作っている会社で、もちろんいろんな補聴器を作っていますが、FM補聴器にすぐれた会社です。フォナック社のシステムはESPrit3Gという新しい耳かけプロセッサで使用可能になりました。これが実際の商品の接続方法ですが、これがESPrit3Gです。



そこに、この専用のアダプタを接続します。一番下のこの小さい受信機が、マイクロリンク、MX受信機というんですが、これを接続します。今お見せしたアダプタ、これを詳しく見ると、こういう形をしています。



アダプタにはFM+MというFMだけの切り替えスイッチがあります。ここでミキシングするかどうか決めます。音量と感度の調整はスピーチプロセッサ本体で行います。



次に、MLxの受信機を拡大した図です。こういう形をしていて、白抜きの点がスイッチで、OFFです。緑の点が1つのところと2つのところがあって、人工内耳に使うときは二つのところでつかいます。



このアダプタなんですが、電力はスピーチプロセッサ本体から供給します。つまりFMを接続すると電池の寿命がFMをつながないときに比べて15%短くなります。このアダプタと小さな受信機、あわせて3.5gで、小さくて軽いです。あとで実物をお見せします。



MLxの受信機に対応するフォナック社の送信機はマイクロボックスというこういう送信機を使います。実物を持ってきていますのであとでどなたかに使っていただきます。

以上でFMのところのお話は終わるんですが、今日は実際に皆さんに使っていただこうと思って、実際に使えるものを持ってきていますので、このパナガイドもそうです。これも実際に聞いていただけます。今説明したマイクロボックスというのはこれなんですが、これがマイクロボックスという送信機です。これが、MLxというちっちゃい受信機です。これが、アダプタになります。どなたか、試してみたいという方、いらっしゃいませんか?MLxの方は、3Gの方しか試せませんが、パナガイドはどなたでも使えますので、ぜひ一度試してください。





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