ももちゃんワールド2

ももにゃんのダイエット日記
(栄養失調食日記)(^_^;)

平成16年7月21日〜7月31日     バックナンバーへ戻る

7月31日(土)

「君子は怪力乱神を語らず」という言葉が孔子の論語にある。「怪」とは妖怪変化や幽霊や物の怪のたぐい、「神」とは霊力や神秘さなど、つまり死者の霊魂とか天地の霊などのことでである。孔子が言いたかったのは、世の中には理屈では割り切れない不思議なものが存在するが、まともな人間は、このような話題をのぼらせるものではないということだろう。ももちゃんは、こういうのを一向に信じていないが、コケにすることは大好きである。

夏の暑い時期になると、ぞっと寒気をさそうとかいうことで、お化けの話、怪談、霊媒、世にも不思議な物語の類の番組がわんさと現れる。こういうのは娯楽と割り切って楽しむのなら面白いところを、本気で信じてしまうという人があとをたたない。「ノストラダムス」なんかのトンデモ本がベストセラーになるゆえんである。「超能力」というのも一種の怪力乱神だが、最近ではいかにももっともらしい科学(似非科学)の衣をまとって現れるから、たいていの人はころりとだまされてしまう。テレビ局も視聴率をかせぐためにグルになって操作しているから始末がわるい。

もっとも、人間が優れた能力を持ちたいと夢想するのは悪いことではない。鳥のように空を飛びたいという夢が飛行機になったし、遠くの人と一瞬で話し合いたいという千里眼や天通耳の夢が電話やインターネットになったように、途方もない事を夢想して心を躍らせるというのは、人生の楽しみでもある。そういう夢を科学的に地道に研究したり、天才的な発想をひらめかせて作り上げたりする科学者という人たちが、本当の意味での現代のヒーローではなかろうか。超能力とはちょっと違うが、人工内耳なども、聞こえたいという重度難聴者の夢と、現代のコンピュータの進歩と、医学の発達がドッキングしてできた科学の最先端の「福音」なのである。

超能力というと、念力だとか、UFOとか思いつくだろうが、じつは、動物は人間から見ると超能力をもっているのが多い。例えば犬は人間の友達として、有史以来一緒に生活してきたが、この犬が物の匂いをかぎ分ける能力は人間のおよそ100万倍あるという。だから、犬は警察犬や麻薬犬として活躍している。鳥は鳥目といって夜間に目が見えないということで馬鹿にされているが、なかなかどうして、昼間の鳥の視力は人間の8倍もあるということだ。これは空中から地上にいる小さな獲物を見つけるために視力が発達したのだそうだ。

昆虫でも超能力を持っているものはごまんとあって、たとえば蝶のメスは繁殖期になると1ミリグラムの1万分の1といったごく微量のフェロモンという物質を分泌する。それを1キロメートルもの離れたところからオスの蝶が嗅ぎつけてやってくるのだそうだ。自然界には、動物たちが生き延びていくための、人間から見れば超能力のようなさまざまな能力があふれている。そういう超能力は、実は、大昔の人間にもあったのだという。だんだん使わなくなったために廃れていったのだそうだ。

そういえば、ももちゃんは、耳が聞こえなくなったためその代替が発達したのか、嗅覚が非常に敏感である。犬なみとはとてもいえないが、人が気づかないような匂いがすぐわかったりする。女性はお化粧をしているときよりも、湯上りの石鹸の匂いがかすかにするときが、一番色っぽいというのは本当なのである。

朝飯:ご飯1ぱい、マグロのフレーク(残り)。
昼飯:ロールパン、牛乳。
夕飯:ご飯1ぱい、ひややっこ、コロッケ1個、シュウマイ2個、キャベツのサラダ。


7月30日(金)

ももちゃんの住んでいるところから10分くらいのところに岐阜市図書館や岐阜市美術館がある。子供たちが小さいころ、よく本を借りにいった。その近くに岐阜市少年科学館という施設があり、夏休みになると子供向けの面白い理科の実験や、フェアを開催している。ここ数年の定番のフェアは「恐竜展」であって、本場から運んできた恐竜の骨格展示がウリになっている。

ももちゃんが恐竜に興味を持ち始めたのはいつのころからだったか、多分中学生のころに「恐竜100万年」という映画をみてからだ。40年くらい前の映画である。恐竜が生息していたのは1億年以上前で、6400万年前ころには絶滅していたから、たかが100万年前に恐竜がいたわけはない。しかもこの映画は、原住民に扮した若き日の肉体派女優ラクエル・ウエルチが恐竜に襲われるシーンが売り物で、それがめあてでヒットになったという結構トンデモな映画なのである。ももちゃんは、ラクエル・ウエルチのまぶしい半裸の肉体よりも、次から次へと出現する恐竜たちの勇姿にすっかり夢中になってしまったというから、やっぱりちと変わっている。

その当時は、まだ恐竜といってもいい加減なことしかわかっておらず、恐竜を研究するというのはまともな学問とみなされていなかった。ところが20年くらい前から、どんどん恐竜の化石が発見、発掘されるようになり、科学的な研究が一気に進んで、現在ではかなり正確に、この超古代生物の姿が分かるようになってきた。最近ではスピルバークの映画ジュラシックパークがでて、一気に恐竜ブームになったが、ももちゃんにとっては恐竜100万年を見たときの素朴で新鮮な驚きのほうがはるかに大きいのである。

あまたの恐竜の中で、一番有名なのはなんと言ってもティラノサウルスレックス(暴君竜)であろう。恐竜時代の末期に暴れまわった、全食肉恐竜中最大にして最強の恐竜である。その無敵を感じさせる凶暴な外観とあいまって、もっとも高い知名度と人気を誇っている。大きな3本の角をもった犀の親玉のようなトリケラトプスも面白いし、空飛ぶ恐竜プテラノドンも魅力があるし、海の恐竜プレシオサウルスはぞっとするし、鋭い鉤爪で獲物を引き裂く殺し屋ディノニクスは悪魔のようでそれぞれに魅力がある。

しかし、ももちゃんのお気に入りの恐竜はなんといってもステゴサウルスである。ステゴサウルスは背中に大きな骨板をいくつも背負っていてちょっとした鎧武者のような格好をしている剣竜の一種である。その背中の骨板は、威嚇、防御、体温調節など諸説あるが、その配列がどのようだったかということとともにまだ明らかになっていない。面白いのは図体に比して脳が異常に小さく、反応が非常に鈍かったといわれていることだ。従って、他の恐竜にかまれても、すぐには気が付かず、しばらくして痛さに気が付いて逃げたであろうという。ただひとつの武器は尻尾の先端に鋭いとげのようなスパイクがついていることだが、はたしてどれほどの効果があったかは疑問である。また、ステゴサウルスなどの草食恐竜はよく小石を飲み込むがこれによって食べた草をすりつぶすのだそうだ。ステゴサウルスのようなおとなしい恐竜は、真っ先に大型肉食恐竜に食い尽くされて、絶滅してしまうのであるが、ももちゃんは一風変わった外見とともに、そういう彼らの運命がなんとも愛しくてしかたがないのである。

先日、娘のりうんが、東急ハンズで見つけたといって、ももちゃんとワイフに小さな恐竜のぬいぐるみのマスコットを2個プレゼントとして送ってくれた。ワイフはトリケラトプス、ももちゃんはステゴサウルスなのだという。娘はやはりちゃんと両親をみているのである。(^_^;)

朝飯:ご飯1ぱい、アジの開き。
昼飯:そうめん、ロールパン1個、牛乳。
夕飯:そうめん(残り)、ご飯少し、マグロのフレーク(缶詰)、レタスサラダ。


7月29日(木)

三河、尾張、伊勢、美濃、飛騨といった東海地方(愛知県、三重県、岐阜県)は伝統的に味付けが濃い。やたらと塩からかったり、甘たるかったりする。味噌も典型的な田舎味噌で豆味噌の赤味噌が代表的である(今は全国どこでも、どんな味噌でも手にはいるけど)。しかも赤味噌に砂糖を入れて甘くしたのを、いろいろな料理で使う。味噌カツというのは、トンカツに甘い赤味噌をかけたものだし、おでんといえば、田楽のことで、串刺しにしたおでんのねたを甘味噌をいれた容器にどっぷりつけて食するし、なすにも赤味噌をつけて炒めるというのがあるし、ししなべもそうである。とにかくかなりの料理が味付けが濃くて甘たるいのである。

たぶん昔は田舎ではおかずなど滅多に食べられなかったので、少しのおかずでもご飯(麦とか)がたくさん食べられるように濃い味になったのだろうという説がある。(なんか貧乏くさくて身につまされるね)(^_^;)また、東海地方は暑いので、腐敗を防ぐために味付けを濃くしたのだともいう。それが現在でも尾を引いているというわけだ。味付けが濃いと塩分や糖分の取りすぎで健康にはよくないと言われているが、人間に染みついた故郷の味と食癖はちょっとやそっとでは消えそうにもない。和歌山県あたりの茶粥が一時胃ガンの原因だと騒がれたが、地元では一向に廃れないそうだ。逆に長寿の一因でもあるという説もでる有様である。要するに、人生何を食らおうと案ずることなく有り難く頂けばよい、ということかもしれない。(ということを説く宗教もあるらしい。)

ところで、織田信長も、もともとは尾張の生まれで、いわば田舎大名である。彼が京都に攻め上ってきたとき、どんなにうまい京料理を食べられるかと期待して、当時一流の京都の料理人を招いた。しかし、信長はその料理がまずいので怒って、首を切れといったが、もう一度、作り直された料理を食べて、こんどはうまいといって料理人を許したそうだ。要するに、信長は京都の「馬鹿馬鹿しいほどの薄味の料理」に代表される旧弊意識に腹を立てたわけで、料理人は、思い切り味付けを濃くしただけだったそうである。料理人にしてみれば、京都の味が分からない信長を内心田舎者と軽蔑したであろうが、信長にしてみれば、客のためにうまい料理をつくれないような融通のきかない料理人は存在価値がないということだったわけだ。

ところで、毎日、ワンパターンの甘味噌料理を食わされているももちゃんって、ワイフには存在価値があるのかしらん?(^_^;)

朝飯:ご飯1ぱい、におわ納豆。
昼飯:ニッシンらーめん、バナナ、牛乳。
夕飯:冷やしきしめん、にんにくの茎みそいため、ピーマンとさつまいものてんぷら。
デザート:スイカ。


7月28日(水)

岐阜市には市街の真ん中に金華山(稲葉山)という300mくらいの小高い山があり、その頂上に岐阜城がある。戦国時代に「美濃のまむし」といわれた斉藤道三が築き、後に織田信長が占領して天下布武の拠点となった名城である。司馬遼太郎の「国盗り物語」の舞台としても有名になっている。もっとも、信長が実際に住んだのは金華山のふもとで、ルイスフロイスが驚嘆したという豪勢な館跡があり、そのあたり一帯は現在は岐阜公園になっている。

岐阜城はももちゃんの住んでいる家からもよく見えるので、山の頂上にお城があるというのは小さいころから見慣れた風景だった。ということで、ももちゃんはお城が大好きである。復元されたお城も好きだが、城跡も大変興味がある。岐阜県内のお城をいろいろと調べて、出来るだけ現場を見にいくようにしている。城跡というのは、たいていが石垣だけで、それもほんの少しだけが残っているということが多い。高山城、郡上八幡城、大垣城、墨俣城、岩村城、苗木城、加納城など、岐阜県にも日本の戦国時代の歴史を秘めたお城がたくさんあり、旅行に行ったりすると、意外なところで城跡にめぐり合ったりするのも楽しみのひとつである。

ももちゃんは日本のお城も好きだが、西洋のお城も好きだ。シンデレラ城みたいな派手なものも好きだが(これはドイツのノイシュバンシュタイン城がモデルらしい)、シンプルな古城も好きである。15年ほど前に、生まれて始めて海外旅行をして、ワイフとパリへ1週間ほど逗留したことがある。当時はバブル景気の円高の時代で1ドル80円ちょっとだった。おかげでずいぶん円が使いでがあったものだ。ももちゃんはワイフと結婚したとき、事情があって新婚旅行にもいかなかったので、結婚15年後のこれがいわば代わりの旅行みたいなものだった。

そのパリ旅行の楽しみがロワール川の古城めぐりというツアーだった。パリ近郊のロワール川ぞいにはフランスの歴史を刻んだ古城が立ち並んでいて、それを巡るという日帰りツアーであった。たぶん今でも旅行会社のパンフレットには類似のツアーがあるだろう。シャンボール城(一番大きなお城)、ショーモン城、シュノンソー城(奥方のお城という粋な名前がある)、ブロワ城、シュベルニー城などを貸し切りバスで団体でツアーしたわけである。60人くらいの乗客のうち、10人くらいが日本人であった。フランスの田園地帯の美しさや、お城の周囲の手入れの行き届いた森林や公園のたたずまいは日本のそれとは違った優美さがあって感嘆したものだ。

テレビを見ていると、パリの市街が出てきたり、ロワール川の様子が何かの特集ででてきたりする。ももちゃんとワイフの夢は、死ぬまでにもう一度、いつかパリへ行きたいということである。ロンドンでもローマでもベルリンでもなく、断然パリなのだ。そして、もう一度、今度は町全体が巨大なお城のような「モン・サン・ミッシェル」へ行きたいのである。

ところで、パソコンのWindows2000のデスクトップの背景に「シャトー」というのがあるのをご存知だろうか。この背景(壁紙)の写真は実はシャンボール城の風景なのである。もちろんももちゃんの使うパソコンには、このシャンボール城の背景がいつも大きく表示されていることはいうまでもない。

朝飯:ご飯1ぱい、藁納豆、塩ジャケ。
昼飯:チャーハン、コーンスープ。
夕飯:ご飯1ぱい、豚肉の冷シャブ、ナスの味噌炒め。
デザート:スイカ。


7月27日(火)

ももちゃんはちょっと特技というか、隠し技をもっている。指圧というか、マッサージというか、あんまの真似事が得意なのである。

昔、ももちゃんの学生のころに指圧ブームというのがあって、浪越徳治郎(故人)という人が「指圧の心は母心、押せば命の泉湧く」といううたい文句で指圧の本を書き、ベストセラーになったことがある。大黒天のような福福しい大きな顔のおっさんを覚えている方も多いだろう。マリリン・モンローが来日したときに、急に発作がおこったのを、浪越先生が指圧で治してしまったという。モンローの柔肌に触れた日本人というので有名になったそうだが、真偽のほどは定かでない。

ももちゃんの東京の親戚に、たまたまこの浪越先生の懇意な人がいて、小石川の診療所へ連れていってもらって、浪越先生に一度指圧をしてもらったことがある。親指が普通より2倍くらい大きくて、押されるとなんともいえず気持ちよかった。そのときの話はほとんど忘れているが、人間のからだには「つぼ」というものがあって、そこを指圧すると健康によいということだけは鮮明に覚えている。

それで、「指圧入門」という本を買って自己流で指圧の仕方を覚えた。もちろん本による自己流だから、本格的な指圧ではないが、指の力の入れ方や、どういう姿勢で指圧するとよく効くか、どこが一番疲れるかなどを大体覚えたわけである。ちなみに、人体で一番疲れやすいのは背中の肩甲骨の間だそうである。従ってここを指圧すると疲れにはよく効くらしい。ためしに家族に指圧をやってみると結構好評で、おふくろが風邪を引いて寝込んでいたのが、うそのようにすぐ治ってしまった。調子にのって、会社の同僚や友人たちに時々指圧をするようになった。自分でもプロのマッサージ師の指圧を何度か受けてみたが、それほど違わないので、ちょっと自信をもつようになった。

ももちゃんの子供は3人いて、長女のりうんは千葉で仕事をしている。長男ののぶーんは名古屋で働いていて、岐阜の家から通勤している。次男のジョーは山梨県の某文科大学へ今年入学して下宿生活をしている。のぶーんは身長188センチもあって、体格がでかい。こいつがどういうわけか、ももちゃんの指圧が好きで、帰ってくるといつも指圧をしてくれ、という。仕方がないから2回に1回はしてやるが、背中が大きいので、普通の倍以上大変である。おまけにスポーツ(バスケ)をしていたので、筋肉が硬い。

今日は早めに仕事を切り上げて、ゆっくり休もうと思ったら、玄関に大きな靴があったので、珍しくのぶーんが早く帰ってきたと思ってリビングへいったら、次男のジョーが夏休みで帰省していたのであった。こいつもまた急に背が伸びて181センチになったという。顔をみるなり、父さん、疲れたから指圧してくれときた。無理やり座敷に引きずっていかれて、でかい体をくまなく指圧させられた。

指圧を受ける側は気持ちが良くていいのだが、する側は結構重労働で大変である。一人を指圧すると、汗びっしょりになってぐったりと疲れる。だれか、ももちゃんを指圧してくれないだろうか。

朝飯:ご飯1ぱい、におわ納豆。
昼飯:食パン1枚、キャベツのソテー、牛乳。
夕飯:カレーライス(昨夜の残り)。
デザート:フルーツゼリー。


7月26日(月)

仕事が忙しくて、書く時間がないので、メニューだけにする。

朝飯:玄米のご飯1ぱい、コーンスープ。
昼飯:ロールパン1個+イチゴジャム、牛乳。
夕飯:カレーライス+らっきょう。
デザート:ももの缶詰半分。

玄米が体にいいと聞いたので、買ってきて炊いてみたが、炊き方がわるいのか、硬くてあまりおいしくなかった。


7月25日(日)

本日は、名古屋駅前の愛知県中小企業センターで人工内耳友の会−東海−の第2回勉強会が開催されるので、朝9時半ころ、車に荷物を積んででかけた。東海北陸自動車道を各務原ICから入って名神高速に行き、小牧ICから名古屋高速というコースをとると、岐阜から30分くらいで名古屋につく。便利になった。途中、100メートルほどの幅で集中豪雨があり、薄日が差していたのがいきなり猛烈な土砂降りになったかと思うと、またからりと晴れるという、高速ならではの面白い体験をした。曇り空ではあるが相変わらず蒸し暑い。

4階の会場に着くとすでに担当者の役員や、お母さんたちが大勢きていて準備が始まっている。今回の勉強会は人工内耳装用児の「親の会」の主催なので、お父さん、お母さん、装用児、その兄弟姉妹といったファミリーの参加が多く、50家族110人の参加申し込みという盛況である。その他に、成人の人工内耳装用者や学校の先生、ボランティアなどを含めると、総勢140人近い参加者である。参加者の内訳は成人が90人(内保護者60人)、小児50人(内装用児30人)といったところである。

まず、液晶プロジェクターを中央のスクリーンに映るように設置してパソコンにつなぐ。パソコンの中には講演のためのパワーポイントがいくつか用意してある。次にパソコン要約筆記のための液晶プロジェクターを配置する。これは「なごや組」のOFFさんたちが調整してくれる。次に、受付の名簿を担当者に渡す。直前に参加申し込みをFAXしてくる人もいるので、打ち合わせをする。勉強会は参加無料だが、初めて参加される人には東海に入会されるかどうかをお聞きして、継続して入会したい方からは年会費を頂くことにしている。その代わり、年4回の会報が無料で送られてくることを説明してもらう。

親の会主催の勉強会は、小さい子供をもったファミリーが気楽に参加できるようにと、7階に部屋を借りて、子供たちをボランティアの学生さんたちに遊んでもらうようにしてある。50人近くの子供たちを日本福祉大学の障害児学科の学生さん10人ほどで、おもちゃやいろいろな道具を使って難聴の幼児でも楽しく遊べるようにしてくださるのである。保護者の親御さんたちは、安心して先生のご講演に集中できるし、小さい子供がいるご家族でもこれなら気兼ねなく参加できる。もちろん保育費は無料で、子供全員にレクレーション保険がかけてある。乳幼児はお母さんが抱いていないと無理だが、それ以外は年齢に制限はなく保育室で遊んでもらっている。子供たちには、全員にお菓子袋を用意して、一人一人に名前を書いて手渡す。お菓子をもらうときの子供たちのうれしそうな表情は見ていて楽しくなる。

今日の講師は国際医療福祉大学の言語聴覚福祉学科教授の城間将江先生で、人工内耳のはじめからSTとして臨床に携わってこられた先生である。とくに小児人工内耳については第一人者で親御さんたちの絶大な信頼を得ている方である。わざわざ栃木から岐阜まで来ていただくのは本当に有難い。と思っていたら、城間先生に依頼されたテレビデオを忘れてきたことに気が付いた。あわててワイフに携帯電話で連絡をした。「もしもし、ももでーす」「はいはい」「あのね、のぶーんのテレビデオをもってくるのを忘れた」「えー、また忘れたのお」「2階にあるから、もってきてよ」「はいはい、しようがないわね!」てなやりとりをして無事、もってきてもらうことになった。ワイフにも、子供たちの保育をすることを依頼してあって、後から来ることになっていたのが役にたった。(ところが城間先生の持ってきたのがVHSでなくミニDVのデジタルビデオテープだったので、結局テレビデオは使わず終いになった。デジタルビデオももってくるのだったわい。)

お菓子や、お茶、ジュース、消耗品などの立替金を領収書と一緒に清算する。PC要約筆記や学生さんへの謝礼も担当者に渡しておく。やっと一通り、自分の準備が終わったので、お昼を食べに外へいくが日曜日は食堂がどこも開いていなくて、サークルKでおにぎりを買って昼食とした。

12時過ぎると続々と参加者が到着し始めて、受付は大混雑している。突然、岐阜のみやこ園のI先生が現れて、城間先生にお会いしたいとのこと。ワイフと一緒に対応しているうちに、当の城間先生が到着されて親しげに話をはじめられる。おーい、もうすぐ開演なんだけどお。(^_^;)

ということで、やっと午後1時から、勉強会が始まった。松田会長の挨拶、城間先生の素晴らしい講演(力演で30分以上時間がオーバーした)、装用児のお母さんの感動的な体験談、コクレア社の機器の手入れ方法、FM補聴システムの解説と実演などであった。以上の詳細は後日東海の会報20号に報告集として掲載されるので、興味のある方は、掲示板を通してももちゃんに購読を申し込みされたい。ふうふう。(^_^;)

朝飯:ご飯1ぱい、バローの小粒納豆。
昼飯:おにぎり1個。
夕飯:しょうが焼き定食(デニーズ)。


7月24日(土)

10年くらい前にももちゃんの勤めている会社に、若いのにトリッキーなプログラムを作るMと、可愛いイラスト(CG=コンピュータグラフィック)を描くPという、2人のアニメオタクな社員がいた。まだパソコンもMS−DOSの時代で、インターネットがようやく普及し始めたころである。当時、「美少女戦士セーラームーン」が大流行していて、MもPもその大ファンであった。2人とも冴えない青年で、およそ現実の女性にもてるというタイプでなく、そういう連中の多くがアニメオタクに走ったのである。(逆にアニメオタクだったから女性にもてなかった、ということかもしれないな)(^_^;)

Pは会社のパソコンを借りて、お絵かきツールを使って、夜中に1ヶ月ほどかかってしこしことセーラームーンの絵を描き上げた。それが非常に精密できれいで独特で美的センスのあふれたものであったので、社員連中には大好評であった。Pがインターネットでセーラームーンを公開したところ、同じようなアニメオタクが大勢いるものと見えて大評判になった。 気をよくしたPは、その後も次々とセーラームーンやナコルルといったゲームソフトやアニメ系の美少女のCGを描き続けて、コミケ(コミック系のフリーマーケット)に持ち込んだところ、CG集やカラープリンターで印刷したポスター大の絵が飛ぶようにマニアの間で売れ始めた。ついにPは会社をやめて東京へ出て行って独立してしまった。

その後、Pはアニメの仕事をしたり、ゲーム雑誌のイラストを描いたりして、それなりに苦労したようだが、PのCGが満載されたホームページはなんと520万ヒットという日本でも有数のアクセスの多いホームページになり、Pはちょっとした有名人になってしまった。これは大成功なのである。個人のホームページで100万ヒット以上というのはトンデモないサイトなのだ。もちろん、下手な絵では見向きもされないし、アニメCGファンの目は痛烈に厳しくて、本物かそうでないかは一発で見抜かれてしまうのである。 Pのホームページはすごく凝った作りになっているが、それを作ったのは実はPではなくて、天才プログラマのMなのである。この二人のオタクの希有な才能がドッキングしてできたホームページが520万ヒットという数字をたたき出したのは不思議ではない。

ももちゃんの会社はごく平凡な会社であって、この2人のオタクな社員の特異な才能を生かせるような余裕はなく、独立していくのを引き留めるすべもなかったが、これなんかは趣味が高じてというか、自分の才能を生かしてというか、ちょっと特異な分野でのオタクの活躍の例なのである。

朝飯:野菜のサンドイッチ、コーンスープ。
昼飯:うどんと天丼(半分)。
夕飯:しいたけのちらし寿司、焼きなす、きゅうりの漬け物、みそ汁。
デザート:グレープフルーツ半分。


7月23日(金)

TBSのテレビドラマ「渡る世間は鬼ばかり」を最近、必ず見るようになった。かなり昔からのドラマらしいが、最近見始めたばかりなので、複雑な人間関係がまだよく飲み込めてない。自己中心なトンデモな登場人物ばかりの中で、まだまともな感じでももちゃんのお気に入りなのは「野々下加津」ちゃんという中学2年生の女の子だ。

加津ちゃんは決して美少女でなく、むしろかなりのブスである。人嫌いで、友達もほとんど作ろうとしない。生意気で口は達者なので、学校では真っ先にいじめに逢うというタイプである。加津ちゃんの両親は離婚し、母親に捨てられて「幸楽」という中華料理店に一人で居候している。

ももちゃんが加津ちゃんのファンなのは、どんな辛い目に遭っても、回りの人間を心配させまいと明るく振舞うなど、健気な一面を見せるからである。また、子供なりにちゃんと自分の意見として筋道だった発言ができるという、大人顔負けのしっかりした面があるからだ。しかしなんと言っても、彼女がかなりのパソコンオタクだというのが、加津ファンの最大の理由なのである。

加津ちゃんは、インターネットを使って自分のホームページを持っている。その中で「母恋い」という小説を掲載し、それが口コミで評判になって、出版されるや大ベストセラーになってしまったというすごい才能をもっている。これももともとは、自分を捨てた母親を憎むことがどうしてもできず、その気持ちを伝えたくて書いたものだというから泣かせるではないか。おまけに掲示板を使って「バラのおばさん」というハンドルネームの母親に継続的に呼びかけては、何とかして母とのつながりの糸を保とうとしているのがいじらしいのである。こういう加津ちゃんが可愛くみえてしかたがない。

つまり、ドラマの中ではパソコンやインターネットがナウな情報伝達の手段の小道具として扱われているわけだが、面白いのは決してその具体的な内容が出てこないということである。多分、これは作者の橋田スカ子さんがパソコンに無知だからであろう。詳しく書くとボロが出ちゃうし、第一描写がめんどくさいんだからね。それに視聴者はパソコンの解説なんかを見たいのぢゃなくて、どろどろの愛憎ドラマを見たいのである。

朝飯:ご飯1ぱい、チキンの味煮(残り)。
昼飯:中華飯(レトルト)半分、牛乳。
夕飯:ご飯1ぱい、サシミ、イカのリングフライ、なすときゅうりの漬物。


7月22日(木)

今度の8月22日に、岐阜市中途失聴・難聴者協会の例会で「白川郷と牧歌の里・日帰り旅行」を行うことになり、ももちゃんも担当者になっているので、ちょっと宣伝をしておく。

白川郷はなんといっても世界遺産の「合掌造り」の集落で有名であり、牧歌の里も高原の施設として癒されるところであるが、ももちゃんのお勧めはちょっとちがう。それは、なんと言っても「幻の帰雲城(かえりぐもじょう)伝説」なのである。(以下「ももちゃんワールド」から引用)

合掌造りの集落で有名な岐阜県大野郡白川村(白川郷)に、中世(1500年代)に内ヶ嶋一族が築いた「帰雲城跡」がある。天正の大地震(1588年)により、帰雲山が崩落して一瞬にして山津波にあい、帰雲城は埋没、内ヶ嶋一族は滅亡、住民1500人が全滅したといわれている。また、土砂が庄川を堰き止めたため自然の大ダムが出現し、危険のため長い間近づくことも不可能だった。以後400年間、城の位置さえも正確にわからず放置されてきた。従って城の図面や絵も、内ヶ嶋氏の記録も資料も残っていない。(昔、イタリアでベスビオズ山の噴火により、一夜にして灰に埋もれて全滅したポンペイを思わせる。)

ところが、この白川郷一帯には古来より7つの金山があって、120年間にわたって黄金が発掘され、帰雲城に置かれていたといわれている。古くは足利義政の銀閣寺の建立に際して、おびただしい黄金を献上、織田信長の安土城建設、豊臣秀吉の大阪城建設に際しても献上したとされている。金山から掘り出された黄金の半分以上が帰雲城とともに埋まったものとすると、その量は約2兆円と推察される。かくて、帰雲城は幻の黄金の伝説により、にわかに注目を浴びるようになった。

ということで、こういう「埋蔵金伝説」などのトンデモ話が大好きなももちゃんとしては、是非とも途中の帰雲城跡でシャベルを振るってみたくてうずうずしているのであるが、まことに残念ながら今回は時間がなくて通過するだけらしい。

皆様、白川郷へお立ち寄りのせつは、シャベル、つるはしの類をお忘れなく。(^_^;)

朝飯:ご飯半ぱい、のり。
昼飯:ざるそば。
夕飯:ご飯1ぱい、チキンの味煮、ジャガイモ。


7月21日(水)

あたしは「と学会」のファンである。「と学会」とはなんぞやという御仁は是非インターネットで検索してほしい。いかに世の中にはトンデモないものが満ち溢れているか、それを笑い飛ばすという精神がいかに健全で爽やかかがよくわかる。

最新作の「トンデモ本の世界」を読むと抱腹絶倒なトンデモない面白い本がぞくぞく紹介され、人生とは楽しいもんだと実感させられる。もちろん、そういうトンデモな本の主張自体が奇想奇天烈で馬鹿馬鹿しくて面白いということもあるが、それをまじめに論じたり、信じたりするという人間の存在のほうがはるかに面白いのである。

例えば爆笑したトンデモ本の紹介に「念力家族」という短歌集があった。これは、親兄弟一族みんなが超能力者だらけという、ちょっぴり変わった家族がごく普通の日常を歌に詠んだという(設定になっている)歌集だそうで、以下の如し。

注射針 曲がりてとまどう 医者を見る 念力少女の 笑顔まぶしく
ベランダで UFOを呼ぶ 妹の 呪文が響く 我が家の夜に
わが校の 守り神なり 百葉箱の 中の初代 校長ミイラ
やりすぎの ダイエットにて OLが 即身仏に なりゆく夕べ

この歌集の著者の笹公人という新進気鋭の歌人はきっとこれから大歌人になるに違いない。これだけ面白い短歌集なんていうのは滅多にないからなあ。まあ、これはいわゆるトンデモ本というよりも、作者の才能が独特な方向に発揮された類まれな珍本と見るべきだろう。

朝飯:ご飯1ぱい、ハムエッグ。
昼飯:ハヤシライス(レトルト)、牛乳。
夕飯:ご飯1ぱい、なすの味噌煮、ポテトサラダ、にらともやし炒め。

体重を量ってみたら、65.1キロだった。やったあ、ばんざーい!マイナス3キロ達成。って、これってダイエットで痩せたのか、単なる夏痩せなのか?(^_^;)



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