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いんぷらきっずのQ&A
〜人工内耳装用児のパパ、ママ達の知恵袋〜


<2−6.静電気対策について>

静電気に付きましては、この度コクレア社よりとても重要な情報を頂きました。あまり、静電気には気を付けなくてもいいということなのです。確かにN24はかなりの静電気に耐えられるようです。しかし、そんなことを言われても、旧人類(N22をつけている)に変化はないわけで、気を付けなくてはいけないことに違いはないわけです。
N24を付けている方も基本的な事は知って、守っていた方がいいと思います。今後重要な変更事項は、コクレア社ホームページにて直ちに告知して頂けることを確約して頂きました。皆さん、コクレア社ホームページのチェックをお願いします。


Q2601(マップが飛びました)
「マップがとぶ」ってよく聞くのですが、まだ経験がありません。どんな時になるのですか。

A2601(体験A)
静電気の多い冬のことでした。夜、パジャマに着替えようとトレーナーを脱いだときに発生した静電気によりマップがとんだと思われます。翌朝、全くきこえない状態でした。Mランプが電池切れのときのように点滅していました。学校を休んで病院へ行きSPの故障がないか調べてもらいマップを入れて貰いました。SP内のバッテリーもチェックしてもらい原因は静電気らしいと判明しました。洋服の脱ぎ着の時に電源を切らなかったのがいけなかったようです

Q2602(静電気対策の冊子)
静電気対策など注意すべき事について、手術をした時点で、こういう注意する事などの冊子をもらえればいいと思いますが、どこかにないでしょうか。特に装用者が子供の場合、自分で不具合に気付き、それを伝えてくれるまでにはかなり時間がかかると思うのです。

A2602(専門A)
静電気に関する小冊子が、間もなく標準で全ての装用者にいくことになると思います。ご希望があれば、弊社宛ご連絡いただければお送りできると思います。(H12年8月に発送されています。お持ちでない方はコクレア社まで請求して下さい)

Q2603(マップコラプション)
マップコラプションが静電気によって発生し、いきなりきこえなくなりました。こういうときはどうすればよいでしょうか。

A2603(専門A)
病院に行って、リハビリテーション担当の先生に再度マップを書きこんでもらってください。

注)巻末付録コクレア社提供
「マップコラプションとスピーチプロセッサの内部電池」を参照してください。


Q2604(再手術)
今まで、再手術になった場合の理由とその経過を教えて下さい。今の機械の進歩で、その危険性は少し少なくなっていると聞きましたが、どういうことでしょうか。

A2604(専門A)
いくつかのケースがありますが、主には
1)電極が蝸牛からスリップアウトしてしまった
2)インプラント周辺の皮膚が感染の為に、ひどく化膿した
3)中耳炎を引き起こし、処置が遅れたために内部にまで感染が及ぶ可能性があった
4)デバイスの致命的な故障
などです。何れもそれほど多くの例があったわけではありません。たとえば、4)の例は日本では1700例中5例でした。術後の経過としては、何れも再手術で問題は解決しております。

Q2604(追加質問)
これについて、もう少し詳しく書いて欲しいです。今は再手術の可能性は減っているのか、危険性は同じですか。減っているとすればどうしてでしょうか。

A2604(専門A)
ニュークレアス24インプラントではインプラントの大きさが小さくなり、手術時間が減ったことや、病院での人工内耳の手術の経験が増すにつれ、手術の際の傷口が小さくなるなどで、再手術のような問題事例は減ってきております。

なお、ニュークレアス22インプラントでは成人9,670名のうち術後一年での生存率(正常に作動している比率)が99.3%、術後12年での生存率が97,3%で、小児7,948名のうち術後一年での生存率が99.2%、術後12年での生存率が93.8%でした。ニュークレアス24インプラントでは当初成人2,635名のうち術後一年での生存率が99.7%、術後2年での生存率が93.3%で,小児3,830名のうち術後一年での生存率が98.8%、術後2年での生存率が97.6%でした。一部改良後は術後一年の生存率が成人1,056名のうち99.8%で、小児1,511名のうち99.7%に向上しています。

Q2605(静電気対策グッズ)
静電気対策で良いグッズがあったら教えてください。エレガード、除電繊維のほうきのようなキーホルダーや、はたきのような物は効果があるでしょうか。どういう時にどうやるといいでしょうか?

A2605(専門A)
セーターを着脱したりするとき、バリバリと静電気放電の雑音が入ることがありますが、そのようなときに、これらの静電気グッズは役に立つと思われます。実際に販売されているお店や、実際に使用されている装用者の方にお伺いするとさらに詳しい情報が手に入ると思われます。

A2605(体験A1)
先日オートバックスで見つけたのは、@どのくらい帯電してるかが目でわかるキーホールダーです。ゴムの部分をどこかに触れさせれば、アースできる? らしいです。A静電気が取れるステッカー。壁やドアノブのそばなどに貼っておき、そのステッカーに触ると静電気が軽減されるというものです。両方とも500円前後だったような気がします。

A2605(体験A2)
静電気対策としては、アクリル系のものは絶対に着せないようにしています。キーホルダーで、静電気防止のグッズを試したことがありますが、効果はあまりありませんでした。外から帰ってきたときは、娘に鍵をあけさせます。鍵を通じて放電します。車から降りるときは、「ドアに触りながらやって」と、促すのですが、忘れてバチバチやってます。(もう冷や冷やものです。)車から降りる時にタオルを持たせて、ボデイに触れないように放電させるのもいいです。とは言え、よく忘れるけど、、。あと、コードは服の中を沿わせます。

A2605(成人A1)
静電気はいくら注意しても、全く帯電させないことは不可能なごく一般的な自然現象です。しかもこの静電気は、電気を使った機器にとっては非常に危険な存在となります。人工内耳も電気機器の一つですから、その危険性から逃げられないわけで、雑音が聞こえたり、最悪の場合機器が故障してしまうこともあります。それに対する対策は何かというと、残念ながら2つしかありません。一つは、静電気を帯電させないこと。もう一つは、もし帯電してしまえば静電気を逃すこと、これだけです。私が持っている物は、
・静電気防止キーホルダー
・車のドアノブの横に防止布(5cm角)を張っている(とてもよいです)
・防止ブレスレッド(ないよりはいいかも?)
・スプレー
・洗う時柔軟材で仕上げる
・皮ケース
気を付けている防止方法
・普段からコンクリートなどの壁にもたれる習慣をつける
・ケーブルは皮膚につける
・車から降りる時はドアノブから足がつくまで離さない
・服を脱ぐ時は、靴を脱いだ足を金属性のものにくっつける(急に衣類を引き離さない)
・子ども(他人)のSPに触る前に、2人の電位差をなくすため先に手に触る
・地面に手を付く

A2605(成人A2)
体質、気候もあるかもしれませんが、プラスチック、ポリエステル、ビニール・・・は裏からこすってもすごい静電気を感じます。体の前でフワーと渦巻いているのもあります。子どもは、適時に静電気をのがしている姿勢をとることもあるし、ビチビチ・・・に気づかないのかもしれません。とにかく冬は常に静電気との根競べです。体をこすってもビリビリいっています。グッズも役に立たないくらいです。マップを飛ばしたことはないけど、スペクトラの調子はよくありません。頻繁に静電気の中にいると、ガーと音がします。(音が大きくなることもあります)でも、それはすぐにもどるので、子どもは何か他の音くらいに感じているかもしれないですネ。すぐには、友達と手をつながない、頭に手をもっていかない、くらいは注意したほうがいいかもしれません。手をペタンと土につくことで静電気を逃しているから、子どもは大丈夫なのでしょう。

A2605(成人A3)
いままで一番ひどかったのが、パソコンのモニターディスプレィの画面にコードが触れて、ばりばりと直接耳の中をやられたことです。さすがに青くなりました。幸い、何ともなく経過していますが、やっぱりこれってほんとはやばいんだろうなあと思います。

A2605(成人A4)
テレビはすごいです。拭き掃除の時に、テレビの画面にSPが近づく感じになったのですが、ビリビリバリバリとすごい音がして怖かったです。気をつけるようにしてあげて下さい。

Q2606(危険な遊具)
(1)やっぱり一番心配なのが静電気です!プラスチックの滑り台が学校のホールにあるので、先日うっかり子供が滑ってしまいました。その時はマップは大丈夫だったのですが、どんな遊具がダメなのか全部知りたいです。また、「すべてをはずせば何で遊んでもいい」、と聞いたのですが、外した状態なら頭に放電しても、インプラントは大丈夫なのですか。

(2)今までに危険だなと思った遊具は、冬場の、室内用プラスチック滑り台です。これは本当に避けた方がよいのでしょうか。

(3)ボールプールが人工内耳に悪いと聞きましたが、本当ですか。イベント会場によくあるフワフワも良くないのでしょうか。冬のそりや、公園の芝そりもよくないとききました。ビニールのトンネルみたいな遊具もよくないと聞きました。よく見ると、プラスチック系の遊具が公園にいろいろとありますが、大丈夫なんでしょうか。
意識してみると、危険な遊具がたくさんあふれていいる気がします。みんなが遊んでいる時に、一人だけ「駄目よ」と言わなければならないのが、とても辛く、子どもも不満そうでした。

(4)うわさで聞いただけだけですが、アメリカで滑り台を滑ってきた子を親が下で受け止めたらすごい静電気が発生して(二人の相乗効果で)体内器が壊れたって聞いたんだけど。これは本当のことでしょうか。とても心配です。


A2606(専門A1)
上記に書かれている全ての遊具はプラスチックでできています。プラスチックは静電気の原因となる材質です。特に冬場など湿度が低いとき、これらの遊具で遊ぶ際には体外装置を外すことや、子どもに触れるときは手などを先にさわってから等、を忘れずに実行してください。体外装置を外せば、これらの遊具で遊ぶことは問題ありません。

A2606(体験A1)
子どもの場合、子ども同士ごちゃごちゃと騒いでいて、思わずSP部分に触ってしまう事があるようです。帯電した手でSPやインプラント部分(頭)を決して触らないようにしています。

A2606(体験A2)
小学校低学年の時の事です。学校の近くのみんなでよく行く公園には、長いプラスチックの滑り台とローラーコースターがあります。「滑ってはだめよ」と言っておいたのですが、友達につられてつい滑ってしまったらしく、家に帰って来た娘の人工内耳は全く聞こえませんでした。どちらの滑り台を滑ったのかは不明です。幸い、体内器は問題がありませんで、マップを入れてまた聞こえるようになりました。学校のすぐ近くにあるという場所柄、1年に何度かは全学年で出かける公園なのです。一人や二人の小人数で遊ぶ時は、娘もまだ自戒の念がきいていて、滑り台を我慢できるのですが、学校一斉で出かける時など、大勢の時はつい勢いで滑ってしまうようです。それ以来、学校一斉でその公園へ行く時は親もついていくようにしました。6年生の方には、事情を話し、「よろしく」とお願いもしてあるのですが、まだ不安です。

A2606(専門A2)
静電気放電による故障は、スピーチプロセッサにおいてマップが消失するというのがほとんどです。体外装置を外して遊ぶのが無難と思われます。一番危険なのは体外装置をつけたままで遊んでいるとき、他の人が直接ヘッドセットやスピーチプロセッサに触れることです。静電気の高電圧が送信コイルを通して内部のインプラントに伝わり、インプラントを壊したという事故が、米国で2件ほど起きたことがあります。体外装置を外せば、インプラントだけが静電気放電で故障することはありません。なお、N24システムのインプラントは16kVまでの静電気放電に耐えられるよう設計されています。

Q2606(追加質問1)
N24が、16KVまでの静電気放電に耐えられるとは、具体的にどれくらいの電気に耐えられると言う事ですか?それにより、静電気はあまり気にしなくてもいいという事になっているのでしょうか?それなら、N22はどうなっているのですか?具体的に、何年以降のものがどうなっていると答えてください。

A2606(専門A3)
N24では、16kVで試験をして問題がなかったということです。なお、国際的に標準となっている静電気耐圧は、気中放電:8kV、接触放電:3kVです。従いまして、通常の静電気試験の2倍の電圧にも耐えるということです。(破壊検査は行っておりませんので、壊れる電圧はわかりません)N22に関しましては残念ながらデータがありません。しかしN24に比較してN22は、耐圧が低いことが考えられます。

Q2606(追加質問2)
実際生活で滑り台、着替え等で起こりうる静電気圧はだいたい何kV程度ですか。どういった時に何kV発生する可能性があり、安全〜危険というあらゆる事例の紹介等、して貰えませんか。

A2606(専門A4)
静電気の項をご参照ください。また下記のグラフを参照してください。気温20℃の時の材質による人体帯電量のグラフです。このグラフを見ますと、人体が静電気を感じるのはおよそ3kV、材質ではナイロン繊維が最も帯電量が多く、金属繊維混入ナイロンが最も帯電量が少ないことが分かります。しかも、湿度により大きく変わります。このように帯電量および放電電圧は条件により大きく異なるため、明確なガイドラインを示すことが困難になります。



Q2607(静電気対策、夏)
静電気対策は冬場だけの心配で良いのでしょうか。夏でも合成繊維、化学繊維の洋服はダメなのでしょうか。プラスチック滑り台等々はだめなのでしょうか?

A2607(専門A)
静電気の放電は、こすれ合う材料の組み合わせと湿度に大きく影響を受けます。湿度の低くなることが多いのは冬場の方と言うことです。実際の生活上で特に着るものの制限はありませんし、滑り台も冬場に体外装置を外すなどしていただければ問題ありません。

Q2607(追加Q1)
一般的な生活で静電気を感じることが出来るのは、冬だけだと素人は感じています。ですから、冬以外の季節は静電気で何かおきるという事は考えなくて良いレベルと判断して良いでしょうか。そうであれば、夏場は体外装置を外さずにプラスチック滑り台をやってもいいと考えますが、いかがですか。

A2607(追加専門A1)
静電気ショックを夏にはほとんど感じないのに、冬には非常に多く経験するのも、湿度が夏には高くて冬には低いせいです。従いまして、夏だから安全、冬だから危険ということでは一概に言いきれません。大まかにはそのように考えていただいてもよろしいかと思いますが、秋や春は?という疑問も出てきます。基本的には、湿度の影響ですので季節を問わず、湿度の低い時には体外装置を外して、プラスチック滑り台で遊んでいただくことが望ましいと思われます。

Q2607(追加Q2)
気温25度以上、湿度70%以上は体外装置を外さずOKで、15度以下や湿度60%未満になったら外しましょうとかいう基準は出来ないでしょうか?

A2607(追加専門A2)
湿度が簡便に測定できたらという仮定ですが、湿度が40%以下になった場合には静電気に対して気をつけるようにしたらいかがでしょうか?基本的に湿度が低い時には、帯電した体で装用者の体外装置にふれない、プラスチック滑り台で遊ぶ時には、体外装置をはずすことが望ましい、ということを人工内耳装用者の静電気に関する知識としてお持もち頂きたいと思います。

Q2608(洋服の着合わせ)
洋服の着合わせのタブーについて教えて下さい。こういう服を着会わせると静電気が発生しやすいと言うことはありますか。

A2608(体験A1)
静電気のこともあり、運動量も多く、汗かきの子供ですし、衣類は木綿100%のものを着せる事がほとんどです。

A2608(専門A)
ウールと化学繊維のものでは静電気が起きやすいですが、それを控える必要はなく、何かに身体の一部を触れながら着脱をするなどして静電気を逃がしてやれば、問題ありません。

Q2609(コクレア社静電気防止グッズ)
静電気は、すごく心配しているのですが、これといって何も対策をしないできました。今年こそは、コクレア社の静電気防止アクセサリーを買おうかなと思っていますので、使い方の説明をお願いします。

A2609(専門A)
空気の乾燥する冬場にいくつかの注意を守りながら使用していただければ、それほど神経質になる必要はございません。

Q2609(追加Q)
守るべきいくつかの注意とは何でしょうか?

A2609(追加専門A)
静電気の発生する条件には、主に空気の湿度と着ている素材が関係しています。室内の場合、加湿器で湿度を上げて、できれば45%以上に上げることによって、静電気ショックはかなり防げることになります。素材についてはナイロンやウールよりもアクリルの方が静電気が少なくなりますが、金属繊維混入ナイロンを使用するとさらに大きく減ります。しかしいくら注意しても、全く帯電させないことは困難です。衣服の着脱の際には、衣服と身体がこすれてどんどん身体に帯電していきますが、その時に靴を脱いだ足を金属製のロッカーなどに付けながらセーターを脱げば、静電気は発生しても身体には帯電せずそのままロッカーに流れていきます。基本的には帯電してしまった静電気も、一気に放出せずに徐々に放電してやれば電気ショックは起こりません。その原理を利用したものが静電気防止グッズですが、放電プレートを利用したり、金属製の尖った物、鍵や針金などで代用することができます。人工内耳を装用される場合は、ケーブルは衣服の外ではなく、衣服の中、できれば皮膚に直接ついていた方が静電気放電の可能性が少なくなります。また、他の人が人工内耳の装用者に触れる場合は、直接体外装置に触らず、身体のどこか(腕など)に触れた後で機器に触れる方が良いでしょう。

Q2610(コードが電子レンジに触れると?)
コードが電子レンジに触れるのもタブーだと書かれていたと思います。本当ですか?

A2610(専門A)
コードが電子レンジに触れると雑音が混入する可能性がありますが、基本的に電子レンジのような家電製品に近づいたくらいでは人工内耳が影響を受けることはありません。

Q2611(コイルの静電気防止対策)
送信コイルの裏にDの文字があるものは静電気防止対策がなされているのだそうですが、本当ですか。これは効果がありますか?

A2611(専門A)
静電気放電による高電圧を内部のインプラントに伝えないようにするために改良されました。この改良後に静電気の放電で壊れたインプラントは発生していないと聞いております。しかしN24システムでは、インプラント自身の耐圧が向上したため、このような対策は特にとっておりません。

Q2611(追加Q1)
N22送信コイルの{D}対策とは、インプラントの静電気耐性が低いために、コイル側から高電圧が送信されないための対策になると思います。するとN22の場合は体外装置を外しても、出来るだけ帯電しないように、帯電した手で頭を触ったりしないような対策が必要になるのですか?N24は全く気にしなくて良いですか。

A2611(追加専門A1)
他の人の人工内耳機器に触れようとするとき、一方の人が帯電していると、直接人工内耳機器に触れたときにそこで大きな放電が起こります。これを防ぐためには、まず握手をしてください。人間の体は非常に良く電気を通す「導体」です。握手によって二人の間の電位差をなくします。また、お子様の場合ですと、親御様が子どもに触れようとするときには、先に人工内耳機器に触れないような注意が必要です。身体(腕など)に触れた後で、機器に触れなければなりません。N24でも、静電気対策が取られているとはいえ、静電気放電によりマップが消えてしまうなどの静電気事故防止のために上記のような対策をお取りになることがよろしいかと思われます。

Q2611(追加Q2)
インプラントの静電気対策は、N22では送信コイルで、N24はインプラント自身でされていて、静電気の悪影響があったとしても、人体側への被害はまず考えなくて良いというレベルでしょうか。それであれば静電気で注意するのは、SPのマップが飛ぶ可能性だけであり、すぐに入れ直せるならあまり静電気について過敏にならなくても良いのかな、とも考えられるのですが。

A2611(追加専門A2)
そのように考えていただいて良いかと思います。しかし静電気放電は、人体や電子機器に悪影響を与えることには違いありませんので、一般的な静電気対策は取られた方がよろしいかと思います。

静電気対策まとめ
1.静電気を帯電させない
●帯電しにくい繊維の衣服の着用
・帯電しやすさ: ナイロン>毛>アクリル>絹・綿
・金属繊維混入の繊維の活用
●静電気防止スプレー・柔軟剤の使用
●部屋の湿度を上げる
2.帯電した静電気は逃がす
●静電気の逃げ道を作る
・ロッカー等に触れながら衣服着脱する
●徐々に放電する
・ドアに触れる前にカギの先端から放電する
●静電気防止グッズの活用
3.特に人工内耳を装用している場合には
●ケーブルは体に触れさせておくのが効果的
●自動車から降りるときは車のどこかに触れたままで
●他人の外部機器に触れる時は体のどこかに触れてから
●高電圧の静電気が起きやすい環境では外部機器は外す




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