ライン
いんぷらきっずのQ&A
〜人工内耳装用児のパパ、ママ達の知恵袋〜


<2−3.修理依頼をしたトラブル>

Q2301(マイクに穴が)
久しぶりに大学病院へマッピングへ行ったところ、なんと耳掛けマイクのマイクの部分の網が破れて、穴があいてました。(小2、男子、N22)「え〜そんなんいつから・・・」親も全く気づいていなかったんです。道理で最近感度調節の数値を上げるはずと、納得しました。毎日プロセッサを子供任せにしているとこうなるっていう見本みたいでした。小学校へ入って、だいぶ手が離れ、放任本人任せも考え物と反省しました。

A2301(専門A)
機器のお手入れに関しては、装用者が小児で故障についての苦情を言えない間は、親御さんが毎日チェックしていただくことが、故障を防ぐためにも必要かと思います。また、音への反応が変わってきていないかどうかも、毎日チェックしてあげてください。

Q2302(SPが動かない)
突然SPが動かなくなりました(N24)。音入れ2ヵ月後のピカピカの新品の時です。電池を新しい物に交換しても、スイッチを入れても何も反応しません。よーく見るとディスプレイにレンチマークとびっくりマークがついています。これは結局他のSPと交換になりました。外れSPでした。

A2302(専門A)
ご使用開始直後にこのような不具合が起きてしまい、大変申し訳なく思っております。N24システムのSPrintスピーチプロセッサでは、液晶ディスプレイで状態が一目でわかるようになっておりますし、モニタイヤホンでマイクロホンの音を確認することも可能となっておりますので、チェックは毎日行っていただきますようお願いいたします。

Q2303(プールへポッチャ〜ン)
子供が庭のビニールプールに落ちてSPが水に濡れてしまいました。 どうしたらよいでしょうか。

A2303(専門A1)
まず初めにスピーチプロセッサをよく振って水分をできるだけ飛ばしてください。そのあと、ヘッドセットごと乾燥剤にいれて充分乾燥させてください。それで音が聞こえるようになる場合もございますが、念のために修理に出されることをお勧めいたします。

Q2303(プールへポッチャ〜ン続編)
夏のことです。庭で友達と遊んでいた息子が子供用プールに後ろ向きにジャボーン!器械を拭いて確認しましたが「きこえない」状態になりました。その後すぐにドライヤーでしつこく乾かしました。なんとか聞こえるようにはなりましたが、心配だったのでコクレア社に連絡をとりました。すると、水没した場合は必ずオーストラリアの本社に送って器械を点検していただくとのことだったので、すぐにコクレア社へ修理に出しました。コクレア社からはすぐに代替器を病院に送っていただき、マップをいれていただきました。我々親子はそれを取りに行き無事装着!修理から帰ってくるまで、3ヶ月近くお借りしていました。やはり中の部品の一部を修理したらしく3万8千円也でした。(思ったよりは安かったけどやはりキツイ!)保険に入っといて良かったとつくづく思いました。
ただ、この話には余談があるんです。代替器を使い始めて三日目のこと、急に聞こえなくなったんです。ケーブルや電池を替えてもだめ。Mランプは音に反応してひかるし、Cランプで確認しても断線していない。病院に行ってマイクを替えたり、SPを見てもらいましたがこれも異常なし。半日ぐらいするうちに、何故かまた聞こえるようになりました。が、結局どうして聞こえなくなったかはわかりせんでした。(その時は生きた心地がしませんでした)
その事とは関係ないと言われましたが、その時に3日前まで正常に使えていた電極の一本が故障していたのです。(たまたまその事件の3日前にマッピングしていた)それが聞こえにさしたる影響を及ぼすことはない、といわれましたが、親の心情としては納得できないものがありました。

A2303(専門A2)
代替器を使用して3日後に原因不明の聞こえの不具合が生じたことは、インプラントの異常ではなく、送信コイルとインプラントの間の通信に問題を生じたか、体外装置に一時的な不具合が起きたものと考えられます。例えば、ケーブルの断線、マイクロホンの感度不良等が途切れ途切れに発生する場合があります。そのような場合、子どもさんが「聞こえない」と言っている時には不具合があっても、取り外してチェックしている時には元に戻っていることがあります。コイルチェッカーを利用していただきますと、子どもさんが装用したままの状態でCランプ機能のチェックをすることができます。マッピングをする時に電極が一本故障していたそうですが、先生がおっしゃっているとおり聞こえに大きな影響はありませんし、その部分の電極をオフにすればインプラントの他の機能は正常に動きますのでご心配なさらないでください。

A2303(体験A1)
以前に応急処置を聞いたことがあります。それによると、
・水の中に落としてしまった場合:SPの内部の水をきってから、1晩よく乾燥させる
・海水の中に落とした場合:きれいな真水で洗う。その後、容器に水をはり、5分程つける。その後SP内部の水をきり、1晩よく乾燥させる。
いずれの場合もすぐに病院、コクレアに連絡して下さいとのことでした。
以前は、アルコールにつけるよう指導がありましたが、今は使ってはいけないらしいです。防湿、防水のために、SP内部の電子回路基盤には、コーティング加工が施してあります。性能向上のため、コーティング剤がアルコールに溶けやすいものに変わったので、アルコールにつけるとコーティング剤がはがれ、部品内部に入りこんで接触不良などの故障原因となるらしいです。

A2303(体験A2)
体験談:海でビショビショ
小学1年生になりたての頃です、海辺で釣りをしていました。ちょっと目を離したすきに波に足をすくわれ、全身びしょ濡れ。もちろんSPもマイクもびしょ濡れです。本人は転んだことよりもSPが使用できなくなったことがショックだったようでした。それも、明らかに自分の不注意が原因で、、。翌日学校を休み、SPとマイクの修理のためにコクレア社に行き、代替機の手配をしました。どこまで理解できたかは疑問ですが、「良いチャンス」と思い、一つずつ説明しながらコクレア社や病院を回りました。大変でしたが、これで「故障するとどんなに自分が困るか」身を持って体験できたようで、その後の学校生活で濡れないように気をつけるようになったようです。
(後日談あり「雨の日の工夫」参照)

Q2304(マイクの故障)
N24で音入れ数日後のことです。SPのスイッチを入れて音を関知すると、液晶パネルのレベルメーターは動くのだけれど全く動かなくなりました。他の表示は動かなくなる前と同じ。
・コイル接続ケーブルと、接続ケーブルを変えてみた → ダメ
・ケーブルを2本とも元のに戻して、マイクを変えてみた → OK
コクレア社に電話して聞いてみると、「モニターイヤホンで聞こえるかどうか確認してください。聞こえなければマイクの故障。聞こえていれば他にどこか悪いところがある」との事。確認すると、イヤホンから音は聞こえずマイクの故障とわかりました。


A2304(専門A)
ご使用開始直後にこのような不具合が起きてしまい、大変申し訳なく思っております。ご使用直後であれば新品交換を、しばらくご使用になった後ですと修理を、それぞれ無償でさせていただきます。なお、マイク及びスピーチプロセッサの無償修理は3年間の保証となっております。

Q2305(Mランプがつかない)
うちの子の人工内耳、昨日からMランプがつきません(N22)。切り替えスイッチをTにして、充電電池の寿命(まだ使用10ヵ月だけど)かと思って、アルカリの新品の電池を入れてみれどもつかず、コードもマイクもあれこれ替えてみたけどつきません。子どもの反応も、聞こえてはいるようですが、いつもよりちょっと鈍いような気もします。これはどういうことでしょうか?

A2305(専門A)
Mランプが全く点かない場合は、マイクロホンからの入力系統に異常があるか、本体自身に異常があるが疑われます。チェックの手順としては電池を新しいものにし、予備の長いケーブル、短いケーブル、マイクロホンと順に取り替えて再度Mランプが点くか確認してください。ケーブルを複数本お持ちでしたら、他のケーブルでも試してみたり、他の方にも交換作業を行なっていただいたり、複数の方の目で確認するとよいでしょう。それでも変わらない場合は、本体の異常が疑われますので病院またコクレア社までご連絡ください。

A2305(体験A)
Mランプがつかない(続編)
やっとオーストラリアから(修理から)帰ってきました。SPの、回路の故障だったそうです。何が原因とか、何を気をつけたら良いとか、そういうアドバイスはできない類の故障らしく、「何分にも精密機械なので」という話でした。原因不明の故障にとまどいましたが、コクレアさんの迅速な代替器の手配など、感謝しました。

Q2306(イヤフックの付け根ごと折れた)
N22の場合ですが、マイクのイヤフック部分が付け根ごと折れました。親は折れる瞬間を見ていなかったので、詳しくはわからないのですが、物理的な力でボキリと折れたカンジでした。こんなにももろく折れやすいのでしょうか?N24を見ていると、こんなことはあまり起こらないような形のイヤフックのように見えますがどうでしょうか?普段は洋服の内部にコードを沿わせているのですが、その時は風呂に早めに入り、パジャマの上に人工内耳を付けていた時でした。寝る前、外す時にちょっと不便ですが、必ず人工内耳は体の中につけよう、コードが外に出ないようにしようと思いました。

A2306(体験A)
昨年の秋、友達と相撲をしていて、何がどう引っかかったのか束の間の事で分からないのですが、マイクからすこし出ているフックのところがとれてしまいました。ほんのおふざけ程度のことで、もちろん現地まで送る修理となりました。男の子なので機械の修理程度なら覚悟しなければならないと思いました。

A2306(専門A)
N24システムのマイクの方が、構造的には折れにくくなっていると思います。なお、N22システムのマイクでもイヤフックの材質をやわらかいものに変更してからは、折れる事故も減少しております。いずれにしても修理が可能ですので、ご安心ください。

Q2307(マイククリーニング)
故障ではなくても、夏の終わりなどには、希望者にコクレアさんがメンテナンスというか、マイクのお掃除を定期的にしてくれたら(壊れる前に)いいのになーと思うのですが、そういうことはしてもらえませんか?

A2307(専門A)
マイクロホンの定期的な清掃サービスについては、マイクロホンユニットそのものをメンテナンスすることが困難であるためにご要望に応じることは難しいと思われます。

Q2308(故障の予防策)
マイクの修理は一年間無料と聞きましたが、クリーニングはどうなのでしょうか?修理ではなく、故障の予防策として、希望者にクリーニングをしてくれるような制度を作ってもらいたいと思います。これからますます子供の装用が増えていくと思いますが、それに対応したサービスが必要ではないでしょうか?「子どもさんはとかく故障しやすいので、マイクなどの予備を購入してください」とコクレアさんから勧められますが、それだけでなく、予防対策というのかそういうことにも関わって欲しいです。

A2308(専門A)
予防対策としては、毎日の乾燥しか方法はありません。マイクロホンユニットに湿気がある一定以上は入り込みますと修理は不可能で、マイクロホンユニットを交換しなければなりません。

Q2309(修理の見積もり)
修理に出した際、電気屋さんが一般的にやっているように、見積もりをだしてもらってから修理をすることができないものでしょうか?修理地がオーストラリアとなると「難しい」といわれそうですが、どうなんでしょうか?先日マイクを修理に出したら17000円ぐらいになってしまいました。これなら、3回修理に出したら新しいものが買えてしまいますよね?ユーザーに考える余地というか、そういうものが必要ではないかと思うのですが。

A2309(専門A)
修理代の見積もり金額はご希望に応じてお知らせいたします。ただし、マイクロホンの修理の際は、マイクロホンユニットは全数交換しているため、基本的には新品同様となっているはずです。これは、マイクロホンユニットの修理は不可能で、感度が落ちている場合はすべてマイクロホンユニットを交換しなければならないからです。17000円は、このマイクロホンユニットを交換した価格です。

Q2310(今までの修理のケース)
コクレア社で、今までに修理に出した理由とその結果を教えてください。

A2310(専門A)
日本国内の修理データのことと存じますが、あまりにも膨大な件数ですのでお知りになりたい品名と内容を教えていただければ、その部分についての調査は可能と存じます。

Q2311(マイクに青カビ)
マイクに青カビみたいなのが付いてしまいましたが(N22)、これも汗のせいでしょうか。コクレア社へクリーニングに出したほうがよいでしょうか。術後一年間はクリーニング無料と聞きましたが本当ですか。このことは、パンフレットに載っているのでしょうか?

A2311(専門A)
長年使用されておりますと汗、湿気によってマイクロホンのメッシュ部やねじなど真鍮製品のところに青い汚れが付着することがあります。これはメッシュ部を交換するという修理の形で改善いたします。コクレア社では、体制が整っていないためにクリーニングサービスは現時点では行なっておりません。術後1年間は、マイクロホンの保証期間となっておりますので、ご理解ください。

体験談(理由もなく聞こえない時もある)
何もしないのに、朝起きたら聞こえないとか、突然聞こえなくなるということが何度かありました。原因もわからずマップが消えてしまったわけですが、理由がわからず仕舞いで終わりました。SP自体がよくなかったのではないかと言われました。

ライン