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多摩川彷徨リターンズ
仕事もホサレすっかりなくなり、人生をはかなんで、多摩川に投身自殺……少し違った、日焼けに行ってきました。歩きます。
去年は忙しくて来れなかったので、2年ぶりにやってきました。失業は楽しいですねえ。うへっへっへっ。
「羽村駅前」。
うーん、この寂れ具合……。いいですねえ……。投身自殺したくなりますねえ。焼き鳥屋は採算が取れるのでしょうか。おそらく年に三人位しか駅に降りないのではないか?と想像しますが。
または、このへんは日本国内と違って物価が安いのでしょうか。ペソとか使っていそうですよね。
「まいまいず井戸」。
思いつきでなんとなく駅の反対側に行き、名所旧跡の「まいまいず井戸」に行ってきました。「変な名前だから」というのが見たくなった理由です。「まいまい」はわかるのですが「ず」はなんでしょうか?「まいまい」のグループサウンズなんでしょうか?
謎は深まるばかりです……。
井戸に下る道が、カタツムリみたいだから、こういう名前だそうです。
多摩川方面向きに戻って、しばらく歩いて、さらに 名所旧跡。「馬がなんとかの井戸」。
このへんは坂がきついので、坂の上に馬車の馬に水を飲ませるための井戸が作られたのじゃ……というものだそうです。今は飲むと腹を壊します。
「由美の電話番号」。うおっ、掛けてぇーーーーっ。
由美 さんに恨みを持つ粘着厨がコピーをバラまいたようです。青梅にも電波はいるのですね。こんなのどかな場所なのに。いや、むしろこういうのどかな東京内イナカだからこそ、激しい電波が育つ土壌があるのかも知れません。くわばらくわばら。
余計なところをウロウロしてから、ようやく多摩川に着きました。着いて気が付きました。私が行こうと心の中でイメージしていた場所はここじゃなくて、隣の駅の「小作(おざく)」なのでした。ずっと「羽村」だと思っていました。
でも、ここも良いところです。
水中を見ると、コカダナモが茂っていました。多摩川は流れが早いせいか、水草は余り生えていないのですが。
コカダナモは評判の悪い外来植物です。ウチにも多摩川から取ってきたのが、生えていますが、ものすごく育ちます。しかも、他の水草に絡まってゴチャゴチャになって、とても見た目が汚くなります。
橋を渡って対岸に渡ります。長〜い長〜い人類用の橋です。良い天気。でも、微妙に雲もあり、死人が出る程の好天とはいかなかったようです。日焼けに行ったので残念です。しかし、雲がない時は、とても暑くなりました。
粗末な鉄のなんかの板を、掛けている橋です。だんだんパプアニューギニア奥地のジャングルのような雰囲気になってきました。川口隊長はいつピラニアに襲われるのでしょうか?
よく見えませんがイトトンボです。
今年は水位が低いらしく、この池…というか水たまりも水が少ないです。2年前にここに来た時はもっと水が多く、ヌマエビがいたんですが。ここで捕ったヌマエビを2年くらい飼っていました。
懐かしい場所でしたが、ドブ化していて、イトトンボしかいませんでした。エビは水が汚くて絶滅?
少し移動して、川と水の行き来のある水たまりで、エビの姿が見えたので、金魚すくい網を入れたらドジョウが捕れました。家にもういるのでリリース。
ここからいきなり「羽村市郷土博物館」に入りました。すぐ隣なのです。見物授業の小学生がいっぱいです。
小学生 小学生 小学生 小学生 小学生 小学生 小学生解説のボランティアのおじさん若い先生 小学生 小学生 小学生 小学生 小学生。
こんな感じです。まあ、普通のまともな神経の人間は「郷土 博物館」に行こうなどとは、けっして思わない物ですからね、仕方ないと思います。特に平日の昼間に小学生に混じって見てる人なんて、本当に社会の落伍者だと断言して間違いありません。私はこういう地味なのは好きです。
これは羽村の名産だった繭の農機具やら装置やら、やらやらです。
目玉の「中里介山」コーナーです。大菩薩峠です!死ねっ死ねっ!ズバッ!バスッ!ぶっすりー!
などと 中里介山が狂ったように日本刀を振り回して、警察に射殺される光景が今も目に浮かびます。(ぜんぜん違う)。
すでに疲労困ぱいです。普段運動してないし。いきなりアウトドアーはきつかったようです。しかし、また長ーい長ーいペンギンの話……じゃなかった(元ネタわかんねえよ)、長い橋を渡り対岸に戻り、小作を目指す事にします。死ぬかもしれません。
見よ、この人生の長き道のり。
しかも、特筆すべき事は「羽村にコンビニ、すげーない」という事です。行く人は砂漠で遭難する旅人のような事になる可能性もあるので気を付けましょう。さらに「羽村に自動販売機も、すげーない」です。人外魔境!人外魔境!
住んでる人に失礼ですな。
そういうわけで、すでに炎天下をさまよって三時間くらい経過していますが、水も食べ物も一滴も取っていません。コンビニでなんか買うつもりで来たのですが。このへんに住んでいる人は、車がないと生活が成り立たないと思われます。電車網の少ない北海道と同じ状態ですね。
あった、あった。ほんとに死ぬかと思った。
田んぼがありました。いいですねえ……。
アイガモがいました。おいしそうですねえ。「カモちゃん、かわいいねえ」「があがあ」とか抱き締めて油断したところを、首をキュッと絞めて殺して、羽をむしって尻の穴から口までヤリを刺して火で焼くと、とてもおいしいでしょうねえ。
マムシもいますがな。おいしそうですねえ。
ようやく小作に着きました。木の橋が支流に掛かっていました。
「小作」ー。
ここの中州にウチで飼っているジュズカケハゼを2年前に捕った水たまりがあるのですが、それを見たくて来たんですが、行ってみたらここも水位が低くて草ぼうぼうで水たまりはありませんでした、または見つかりませんでした。マムシも出そうだし。
でも、本流で2センチくらいのハヤの稚魚三匹と湿地植物の雑草とクレソンを捕ってきました。しかし、ハヤは帰りにジョナサンで一時間くらい休んだせいか、2匹は窒息して死んでいました。ちゃんと保温バックに入れ保冷剤で高温にはならないようにして行ったんですが。
「疲れたーっ」という足。
青空と私。今日はよく焼けました。カレイのように太陽に向いていた面は真っ赤になり、裏は真っ白なままでした。
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