旧市街を歩く
旧市街の中心はマルクト広場。駅からはトラムも出ていますが、歩いても20分くらい。マインツの駅前に観光案内所があるので、ここで町の地図がもらえます。
マルクト広場では火・金・土の午前中に市が立ちます。新鮮な野菜や果物、花などが並べられ、屋台ではソーセージなども食べられます。
この広場で地面をよく見ると、金属板で北緯50度を示す線が引かれています。北緯50度といえば樺太の真ん中あたり。ずいぶん北に来たんだなあと思います。
|
マインツ大聖堂(Dom)はケルン、トリアーと並びドイツで3本の指に入る大聖堂です。975年に竣工され、1000年以上の歴史を持ちます。赤い砂岩で建造された堂々たる建物ですが、ロマネスク様式とゴシック様式を併せ持ち、幾度の増築のために複雑な構造をしています。内部は広く、厳かな雰囲気が漂っています。回廊の奥には博物館があります。
|

マインツ大聖堂
|
マルクト広場の奥のリープフラウエン広場にはグーテンベルク博物館があります。活版印刷を発明したグーテンベルグはマインツの金細工師でした。世界最古の印刷物である聖書や珍本、貴重本などのコレクションの他、印刷に関する道具などが展示されています。グーテンベルクの時代の道具を使った印刷の実演もあります。
|
キルシュガルテン(Kirschgarten)
大聖堂の裏手(南側)にあたる地域に古い家並みが残っています。このあたりがキルシュガルテンです。第二次世界大戦でマインツの町は大半が破壊されましたが、この一帯だけ被災を免れたそうです。木組みと白壁の家はファッハベルクハウスと呼ばれる中世の建築様式だそうです。
|
|
キルシュガルテン付近にはワインシュトウーベ(Winestube)と呼ばれるワイン酒場がたくさんあります。マインツ周辺はワインの産地なので、美味しい料理と地元のワインを安く楽しむことができます。
秋(10〜11月)に訪れたらぜひ飲んでみたいのがフェーダーヴァイサー。ワインになる直前の、いわばワインのどぶろく。白く濁っていて、独特の甘酸っぱさがありとても美味しいです。
|
|
ライン川
大聖堂からさらに奥に歩くと、近代的な市庁舎のある広場に出ます。その向こうにはライン川が悠々と流れています。ここからライン下りの船が出ています。乗り場はヒルトンホテルの横。船でのんびりライン川沿いのぶどう畑や古城めぐりをするのもいいかもしれません。
|
ザンクト・シュテファン教会(St,Stephen Kirche)
旧市街の中心からはちょっと離れていますが、ぜひ訪れて欲しい場所がザンクト・シュテファン教会です。大聖堂から徒歩15分くらい。坂道を登った高台にあります。この教会は戦後修復されたのですが、シャガールがステンドグラスを作成したことで有名になりました。一歩教会に足を踏み入れると、目の前にシャガールの独特の青が広がります。ステンドグラスを通して教会内に降り注ぐ青い光。心が洗われるようです。青を基調としたステンドグラスにはそれぞれ旧約聖書や新約聖書の物語が描かれています。
|