■2004/07/11 up

緑の音楽
京都・雲ヶ畑にて
(撮影1993/07/04)
夏のはじめ、
ふと都会の喧騒から逃れたくなって
北に向かうバスに乗りました。


詩はいずれも谷川俊太郎「50本の木」より

名づけ得ぬ緑の階調を
目は喜んでたどる
誰が教えたのか垂直に立つことを
これが楽譜なら
その音楽を聴きとる耳は?
その色の秘めている透明を
探りつづける
この地上で
木とともに生きることの恵み



雲が畑にて

出町柳から岩屋橋ゆきの京都バスに乗りました。
バスは柊野別れを左に進み、やがて深い山の中に入って行きます。
濃い緑をたたえた渓谷には霧が立ち上っています。
このあたりは雲ヶ畑と呼ばれています。いい名前だと思いました。
終点の岩屋橋から志明院まで歩きました。
途中の道には北山杉がすっくと立ち並んでいます。
その整然とした姿は、まるで気持ちの良い音楽を聴いているようでした。






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