Last update 2005/07/05
2005/05/01(Sun) ディジョンとボーヌ

パリからディジョンへ

今日はメーデー。フランスではこの日に親しい人にスズランの花を贈る習慣がある。
街角のあちこちでスズランの花を売っている人を見た。
いくつもカゴを並べて売っている人もいれば、手に持って立っているだけの人もいる。
通り過ぎると、スズランの爽やかな香りが漂っていた。

リヨン駅に着くと、ます窓口でパスのヴァリデーション。
7:44発のTGV9261に乗った。
車両は旧型っぽかったけど、ディジョンを経由してスイスのベルンまで走っている国際列車だ。
パリの市街を抜けると、なだらかな緑の平原が続く。
天気は快晴。時折、菜の花の黄色い絨毯が広がっていた。

9時半頃、ブルゴーニュ地方の中心都市ディジョンに到着。
駅前のホテルをネットで取っておいたけれど、さすがにチェックインには早いので、荷物だけ預かってもらった。
まずは、歩いて3分くらいの観光案内所へ。
今日はメーデーだから開いているか心配だったけれど、ちゃんと開いていた。
日本語の地図がないか尋ねると(以前来た時は日本語の地図がもらえた)、有料(2ユーロ)だという。
迷ったけれど、見せてもらうとディジョンの町に関する説明書きがおもしろそう。
1冊買って、ついでにレストランリストももらう(こちらは無料)。
さて、ブルゴーニュといえばワイン!
ワイン畑をまわるツアーについて尋ねると、今日はやっていないとのこと。
明日の午後の2時間ツアーを申し込んだ。
ディジョンの観光は明日ゆっくりすることにして(メーデーの今日は開いていないところも多い)、今日はボーヌの町へ行くことにした。


ボーヌ観光

ボーヌの町はディジョンから鉄道で20分ほど。
「黄金の丘」と呼ばれるこの一帯のワイン産地の中心地で、古い歴史のある町だ。
駅からまっすぐ歩くと城壁がある。この内部がボーヌの旧市街。
10分ほど歩くと観光の中心オテル・デュ―があるFleury広場に出た。
観光案内所もここにある。
ツアーの案内看板があちこちに立っていて、こちらでは今日もワイン畑ツアーをやっているようだった。
ツアーの数も多いしお値段もディジョンよりちょっと安いみたいなので、ツアーが目的なら先にボーヌへ来たほうがいいかも。
観光案内所で地図をもらい、とりあえず目の前にあるオテル・デュ―に入った。
オテル・デュ―とは「神の館」という意味。
15世紀に、当時のブルゴーニュ公の大法官とその妻によって建造された病院だ。
敷地内のブドウ園でワインを製造し、その収益で無償で病人を診ていたという。
中庭を囲むようにこの土地特有の色鮮やかな屋根が続いている。
内部は、病棟や付属の礼拝堂、厨房、施術室、調剤室など、当時の設備が残っている。
厨房では働いている人の様子を人形で再現していておもしろい。

Hotel Dieu
手術の器具などは恐ろしげだが、調剤室の薬壷には当時のものが残っていて興味深かった。
ハーブなどの植物系と鉱物系がほとんどで、漢方薬と違って動物系のものは見当たらなかった。
これも西洋と東洋の違いだろうか。
最後の部屋には祭壇画やタペストリーなどの美術品が展示してあった。
特に奥の部屋の「最後の審判」を描いた衝立画は見応えがある。
かつては礼拝堂にあって、日曜と祝日だけ患者達も見ることができたという。

オテル・デュ―を出ると、広場の近くの小さなパン屋さんで昼食にした。
フランスのサンドイッチはバゲットにハムやチーズを挟んだもの。
かなりボリュームがあるので、これだけでも充分だけど、このお店はタルトも美味しそうだったので、ついレモンタルトも頼んでしまった。どっちも美味しかった。

食事の後はボーヌの町をぶらぶら散策した。
ワイン屋さんを覗きながら、町の中心に位置するノートルダム教会へ。
この教会には、聖母マリアの生涯を描いた連作のタペストリーがある。
フランスの中世の城や宮殿では絵画と見紛うようなタペストリーをたくさん見てきたけど、教会で見るのは珍しいような気がする。
マリアの誕生、エリザベツ訪問、受胎告知、イエスの誕生、ピエタ、聖母昇天など。
私でもわかる場面もあるし、わからない場面もあったけれど、タペストリーで綴られる世界は、絵画よりも素朴で暖かい感じがした。

ノートルダム教会
Collegial Notre Dame
その後もぶらぶら市庁舎やニコラ門あたりまで歩く。
歩き疲れたのでCarnot広場に面したカフェでひとやすみ。
Menthe a leau(ミント水)を頼んだ。
フランス語の本などによく出てくるので、フランスで一度飲んでみたい飲み物のひとつだったけれど、グラスに真緑色の液体が出てきてびっくり。(その正体はミントシロップ)
これをミネラルウォーターで割って飲む。
かなり甘いけれど、後口がさっぱりしているので、慣れるとなかなか美味しい。
暑さが少し引いていったような気がした。



ディジョンでディナー

5時頃、ディジョンの町に戻ってきた。
ホテルにチェックインして、ちょっと休憩した後、ディジョンの町を散歩することにした。
観光案内所のあるダルシー広場の向こうには、18世紀の建造のギョーム門がそびえている。
この向こうはリベルテ通り。このあたりのメインストリートだ。
土産物屋を覗きながら歩いた。
今日はメーデーのせいか、やっていないお店も多い。
市庁舎の近くまで歩いて、今度は裏側の道を歩いて戻ってきた。

ギョーム門 Porte Guillaome
いよいよ楽しみの夕食。
案内所でもらったレストランリストから、郷土料理のお店で、お値段はそれほど高くなく、歩いて行けて、今日やっているお店(意外と日曜休みの店は多い)を探す。
結局、ホテルから5分くらいのブルゴーニュ料理の店「de la Porte Guillaome」に決めた。
名前の通り、ギョーム門のすぐ側にある。
店に入ると、Menu(定食のこと)を頼んだ。
前菜やメイン、デザートは数種類の中から選ぶことができる。
ふたりで違うものを頼み、半分こする。
まず、前菜はエスカルゴとスタッフドエッグ。
エスカルゴはガーリックとハーブを詰めてオーブン焼にした名物料理。さすがに美味!
メインは牛肉のブルゴーニュ風と鶏肉のワイン煮込み。
テーブルの横にワゴンを持ってきて、そこで盛り付けてくれた。
どちらも赤ワインでこってり煮込んだ料理だったので、片方くらいは魚料理にしたらよかったかな?どっちも美味しかったけど…。
メインが終わった後はフロマージュ(チーズ)。
ワゴンに10種類以上のチーズを持ってきてくれて、好きなものを選べるのだけど、これだけあると迷ってしまう。
とりあえず、ロックフォールとブルゴーニュで有名なエポワス、ラミ・ド・シャンベルタンなど、5種類ほど選ぶ。
どれも個性的な味で、甲乙つけがたい。
ちなみに今日のワインはこの土地の "Les Champtoneys"。
ブルゴーニュらしいしっかりした赤ワインで、チーズにもよく合った。
最後のデザートは木苺のムースとブリュレ。ついでにカフェも頼む。
かなりお腹いっぱいで苦しかったけれど、なんとか完食!
満足してホテルに帰った。

(5/1終わり)
「de la Porte Guillaome」

牛肉のワイン煮込み
boeuf bourgugnon


チーズは好きなだけ
切り分けてくれる


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本日の出費(2005/05/01)
チップやトイレなどの細かい出費は省きます。
ガイドブック 2.0ユーロ
ワインツアー(カード払い) 50.0ユーロ
オテル・デュー 5.5ユーロ
昼食 7.7ユーロ
ミント水 1.2ユーロ
夕食(カード払い)(二人分) 65.0ユーロ
ホテル1室(日本で支払い済) 12800円





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