天羅万象/天羅万象・零

 『天羅万象』および『天羅万象・零』において、ルールブックに書かれた記述を字義通りに解釈すると、意図通りのセッション運営ができない事がままある。そこで私たちは、幾つかのハウスルールを採用している。書庫内のシナリオはそのハウスルールの存在を前提に書かれているので、参考の為、以下に示す。



天羅万象

●陰陽師の式について
 <元素変換能力>,<式破壊能力>,<憑依能力>の3つに関しては、該当する式が<格闘戦闘>を行って目標に命中しなければ発動しない。<格闘戦闘>で命中したならば、次に抵抗判定を行う。持続ラウンドを過ぎるか、目標が抵抗判定に成功すれば、式は消滅する。
 <爆破能力>に関しては、使用禁止とする。
 <幻覚能力>に関しては、傀儡の<胡蝶の夢>に準じる(下記参照)。

●傀儡の<胡蝶の夢>に関して
 夢を見ているのはあくまで現実時間では一瞬であり、術が掛かっている間に目標を害するといった行動は取れない。眠らせる事もできない。サムライ、ヨロイ、金剛機、傀儡、<憑鬼術>使用中のシノビには効かない。

●<法術:魂返し>で現世に召還できる霊魂について
 完全に成仏・輪廻してしまった霊魂は呼び出すことができない。基本的に召還に応じる霊魂とは、現世に心残りがある訳である。現世に心残りがあっても、<法術:御霊返し>をされてしまった霊魂は呼び出せない。
 霊魂の召還に際して、遺品などが必要とする。



天羅万象・零

●フルスクラッチのキャラクター作成について
技能選択  別々のパックで同じ技能が重なったとき、どちらかの技能を別の技能に変更する。この際、変更前の技能の種類に関わらず、一般技能にしか変更できないものとする。
能力値  能力値の決定に際して、下限3、上限10とする。
因縁選択  3つ以上のアーキタイプを選択した場合も、全ての因縁をキャラクター・シートに記録する。その中から担当マスターが使用する因縁2つを選び、1つを中級、もう1つを初級とする。残った因縁は無級として扱い、気合の獲得には使用できないとする。
 なお、担当マスターは、全PCのバランスを見てそれぞれの因縁を選ぶものとする。必要ならば、前回のセッションで無級だったものと入れ替えても良いとする。

●邂逅マトリックスについて
 PC、NPCに関わらず、以下の手順で内容を決める。
@  邂逅マトリックスを使用する際、マスターは「邂逅マトリックス表から自由に選ぶ」か「ダイスを振る」かを決める。
 邂逅マトリックス表から自由に選ぶ場合、その通りになる。
A  マスターが「ダイスを振る」を選択した場合、通常のルールに従って決定する。

●業システムについて
 以下に変更点を挙げる。
裁定者  最初の裁定者はマスターが指定する。ルール通り、裁定者は3枚の合気チットの入ったカップを受け取る。
 裁定者は、「合気チットを配り終わる」または「“場”が変わる」または「裁定者自身が下りたくなった」ときに役割を終える。原則的に左隣りのプレイヤーが次の裁定者になる。
 プレイヤーは、裁定者になる事を拒否できる。全プレイヤーが拒否した場合、マスターが裁定者を勤める。
裁定基準  「PCが所有する因縁に沿うロールプレイがなされた」または「他のプレイヤーが担当するPCが因縁に沿うロールプレイをするのを助けた」と判断するとき、裁定者はそのプレイヤーに合気チットを渡す。
 裁定者は、自分自身に合気チットを渡すことはできない。
合気チット  合気チットを受け取ったとき、プレイヤーは以下の2つのどちらにするか決める。

@合気チットをもらう要因になった因縁を使用して、即座に気合獲得判定を行う。「他人のロールプレイを助けた」場合は、無級の因縁として気合獲得判定を行う。使用した合気チットは捨てる。

A合気チットとして受け取る。これは、幕間などで、気合に変換することはできない。

 その他の合気の使用方法は通常ルール通りとする。
諸行無常  諸行無常フェイズにて、それぞれのプレイヤーは「新しい因縁の収得」「段階の上昇」「昇華」「書き換え」をしたい旨をそれぞれ申し出る。
 マスターは申し出を拒否する事ができる。
 マスターが拒否しなかった場合、その申し出が適正か否かを他のプレイヤーが裁定する。半数以上のプレイヤーが認めた場合、申し出の通りに処理する。

●兵法、忍術、蟲術について
 以下にルールの解釈ないし変更点を挙げる
竜虎一天流  <兵法:竜虎一天流>を使用する際、打刀(特にカスタム化などされていない場合、武器修正+3の武器)以下の大きさの武器しか使用できない。
 上級技まで収得している場合、追加武器によるダメージ修正には、「機人の戦鬼腕の修正」などの特殊な修正は付かない。珠を撃つ事もできない。
刀法・弧月  相手が「<蟲術>や<忍術>などで戦闘をしている」或いは「戦闘オプション“相討ち”を選択した」場合は、<兵法:刀法・弧月>は一切の効果を持たない。
影縫い  術にかかっても、移動できないだけでそれ以外の行動は可能とする。目標が飛行中の場合は、マスター判断で「着地した」または「飛行が不安定になり、細かい操縦ができなくなった」などとして扱う。
 また、効果時間を「心力÷3」ラウンドとする。
煙霧の術  <忍術:煙霧の術>および<忍術:煙霧の術>は、<胡蝶の夢>に準じる効果とする。
牙爪蟲  <牙爪蟲:中級>の不意打ち効果は、蟲使い1人につき1つの集団に対して1回だけしか起こらないものとする。
 例えば、蟲使いが複数の敵と戦いになり、牙爪蟲を使ったとする。不意打ち効果が発生するのは、1人目のキャラクターの最初の1回の突き返しだけであり、2人目以降のキャラクターへの突き返しは不意打ちにならない。一度戦闘が終わり、別の場所で再戦になった場合も同様に不意打ち効果は発生しない。

●気合の使用法について
 <追加行動>および<割り込み>に制限を加える。
 1ラウンドに1人のPCが1回の<追加行動>または<割り込み>を行う場合、必要な気合は通常ルール通りとする。
 1ラウンドに1人のPCが2回目の<追加行動>または<割り込み>を行う場合、通常ルールに加えて+1点の気合が必要になる(<追加行動>なら計2点、<割り込み>なら計3点)ものとする。
 同様に、3回目は+2点、4回目は+3点……と必要な気合の量が増えていくものとする。
 なお、ラウンドが変われば、再び1回目からカウントする。

●<法術:魂返し>で現世に召還できる霊魂について
 完全に成仏・輪廻してしまった霊魂は呼び出すことができない。基本的に召還に応じる霊魂とは、現世に心残りがある訳である。現世に心残りがあっても、<法術:御霊返し>をされてしまった霊魂は呼び出せない。
 霊魂の召還に際して、遺品などが必要とする。

●能力値の成長について
 成長に必要な気合を、「(現在の能力値+1)×3」または「10」のどちらか高い方とする。

●専門技能の修得について
 原則的に認めないものとする。

●新規アイテムの収得について
 装備コストが掛かるアイテムは、原則的に認めないものとする。

シナリオ書庫に戻る

TOPページに戻る